
今意外と日本人米国株投資家の中で見過ごされているのが
プライベートクレジットに関するリスクだ
イラン情勢については正直米国株についてはそこまで心配はないなぜなら米国はエネルギー大国であり軍事大国であり経済大国でありイランからも距離があるから
もちろん日本人視点では為替で買いづらいが
急拡大する「プライベートクレジット」市場
次の金融リスクになるのか?
近年、世界の金融市場で急速に存在感を増している分野があります。
それが プライベートクレジットです。
これは簡単に言えば、銀行ではなく投資ファンドなどが企業にお金を貸す仕組みのことです。
もともとは銀行の代替的な資金調達手段として広がりましたが、現在では巨大な金融市場へと成長しています。
今回はその内容をベースに、今世界で何が起きているのかをわかりやすく整理してみます。
プライベートクレジットとは何か
プライベートクレジットとは、
銀行以外の投資家が企業に直接お金を貸す仕組みのことです。
資金を出しているのは主に
・投資ファンド
・年金基金
・保険会社
といった機関投資家です。
企業側から見ると、銀行よりも
-
融資までのスピードが速い
-
条件が柔軟
といったメリットがあります。
一方で投資家にとっては、
比較的高い金利収入を得られる
という魅力があります。
そのため資金が急速に流入し、市場は大きく拡大しました。
2008年頃には約2000億ドルだった市場規模は、現在では約1.7兆ドルにまで拡大しています。
プライベートクレジットの「3つの時代」
第1段階:金融危機後の空白
2008年の世界金融危機の後、銀行は規制強化によりリスクの高い融資を減らしました。
その空白を埋める形で登場したのがプライベートクレジットです。
銀行が貸せなくなった企業に対して、投資ファンドが代わりに融資を行うようになりました。
第2段階:低金利時代の資金流入
その後、世界は長い低金利時代に入ります。
安全資産の利回りが低くなったため、投資家はより高い利回りを求めるようになりました。
その結果、利回り8〜12%程度を期待できるプライベートクレジットに資金が集中することになります。
第3段階:銀行との再接続
そして現在が「第3段階」です。
興味深いことに、ここで銀行が再び関わるようになりました。
ただし昔のように企業に直接貸すわけではありません。
現在は
銀行
↓
プライベートクレジットファンド
↓
企業
という構造になっています。
つまり銀行は、ファンドに資金を貸す形でこの市場に参加しているのです。
拡大する市場の裏側で起きていること
ここで問題になるのが、資金が増えすぎたことです。
投資資金が大量に流入すると、融資の競争が激しくなります。
すると次第に融資条件が緩くなるという現象が起きます。
例えば最近では
「PIK(Payment In Kind)」と呼ばれる仕組みが増えています。
これは企業が利息を現金で払う代わりに、借金に利息を追加する仕組みです。
つまり利息を払えない企業でも借金を続けられる
ということです。
このような構造は、景気が悪くなったときにリスクが表面化しやすいと言われています。
赤字企業への融資
もう一つの特徴は、成長企業への融資です。
特に多いのがソフトウェア企業です。
例えば
Salesforce
Shopify
のような企業が属するSaaS(サブスク型ソフト)企業です。
この分野では「利益より成長」
というビジネスモデルが多く、赤字の企業も珍しくありません。
低金利時代には問題になりませんでしたが、現在は金利が上昇しています。
そのため
利息負担が急増する企業が増える可能性
が指摘されています。
金融システムのリスク
そして今懸念されているリスクが銀行とのつながりです。
銀行は直接企業に融資していなくても、ファンドに資金を提供しています。
つまり景気が悪化すると
企業が返済できない
↓
ファンドが損失
↓
銀行にも影響
という連鎖が起きる可能性があります。
もちろん、すぐに金融危機が起きるというわけではありません。
しかし市場が巨大化したことで、金融システムの重要な一部になりつつあるのは確かです。
投資家が考えるべきこと
今回のレポートが示しているポイントはシンプルです。
プライベートクレジットは
-
新しい金融市場として急成長している
-
銀行と連携する形で拡大している
-
しかし景気循環の影響は避けられない
ということです。
つまり、
「安全な高利回り資産」ではなく、景気に左右される信用リスク資産
として理解する必要があります。
市場が大きくなればなるほど、次の景気後退のときにどんな動きをするのかが注目されることになるでしょう。
そこまで騒ぐ必要ではないかもしれないが
そして十年単位で長期投資をしている人にもそこまで影響ないかもしれないが
このまま悪い方向に進むとドンと行く可能性もある。
ブルーオールやブラックストーンなどの揺らぎがどうなるかわからないが
米国株投資家も、S&P500投資家も、オルカン投資家も
心構えだけはしておく必要があるだろう。
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