AIを巡る3つのシナリオ
昨晩に続き、バンガードの2026年のOutlookの中からAIに関する部分を紹介したいと思います。
バンガードは、AIの進展度合いによって米国株の将来リターンが大きく分かれると分析しています。
「AIと米国株の10年リターン見通し」
その前提となるのが、以下の3つのAIシナリオです。
シナリオ①:AIの変革が想定以上に進む(強気)
確率:10%
企業利益成長率:年8%以上
株価評価(PER):現状維持、または上昇
10年株式リターン:年8〜10%
👉 AIが生産性を大きく押し上げ、企業が高い利益成長を実現できる理想的なケース。
シナリオ②:AIが汎用技術として普及(基本シナリオ)
確率:60%(最も可能性が高い)
企業利益成長率:年6〜8%
株価評価(PER):競争激化でやや低下
10年株式リターン:年5〜7%
👉 AIは経済成長に貢献するものの、競争が激しく、株価の割高感は徐々に調整される現実的なシナリオ。
シナリオ③:AIが期待外れに終わる(弱気)
確率:30%
企業利益成長率:年3〜5%
株価評価(PER):大幅に低下
10年株式リターン:▲2%〜+2%
👉 現在のAIブームが「過剰な期待」だった場合、株価は大きく調整し、長期リターンも伸び悩む可能性。
全体の結論
確率を加味した平均として、
確率を加味した平均として、
期待される米企業利益成長率:年6〜7%
米国株の10年リターン見通し:年4〜5%
AIが成長しても、株式リターンは必ずしも高くなるとは限らない。
重要なのは、この控えめな見通しが「AIによる米国経済成長を否定しているわけではない」点だ。
AI主導で経済が成長しても、株式投資家のリターンは別問題になり得る。
AI主導で経済が成長しても、株式投資家のリターンは別問題になり得る。
AI投資の問題点:利益が本当に残るのか?
Vanguardが慎重な理由は主に2つ。
① AI投資のNPV(正味現在価値)は不確実、場合によってはマイナス
2025〜27年にかけて、AI関連投資は約3.1兆ドルに達すると想定
半導体株・データセンターなど、巨額の設備投資が不可欠
競争は「軍拡競争」になりやすく、勝者が決まるまで利益率は低下しやすい
結果として、強い競争優位(モート)と安い資金調達力を持つ企業以外は、AI投資が報われない可能性
② 技術革新による“創造的破壊”のリスク
技術の最前線にいる企業が、10年後も勝ち続ける保証はない
2025年初頭の「DeepSeekショック」のように、新興企業が既存勢力を脅かす可能性
現在のAI大手は、かつてのインターネット黎明期のインフラを利用して成長した側でもある
注目されるのは「AI以外」の米国株と海外株
こうした分析からVanguardは、非AIスケーラー銘柄に前向きな見方を示している。
米国バリュー株:10年リターン見通し 約7%
米国外株式(先進国):約6%
これらは
①バリュエーションが割安
①バリュエーションが割安
②AIの恩恵をまだ十分に織り込んでいない
→AIの導入やAIによる効果は業種によって様々。
→非ハイテクセクターの企業もAIの恩恵によって企業が成長、業績が改善する可能性があるが市場はまだ織り込んでいない。
③景気後退やAIバブル崩壊時でも「クッション」になり得る
→非ハイテクセクターの企業もAIの恩恵によって企業が成長、業績が改善する可能性があるが市場はまだ織り込んでいない。
③景気後退やAIバブル崩壊時でも「クッション」になり得る
特に、金融・資本財・一部消費関連などのバリュー系セクターは、AI導入による効率化で利益成長が期待される。がまだ割高ではない。
注目されるのは「AI以外」の米国株と海外株(米国以外の先進国→同様にAIによる恩恵が織り込まれていない&割安)
米国バリュー株:10年リターン見通し 約7%
米国外株式(先進国):約6%
AIによって経済が成長・発展して行くとの見通しではあるが、それで投資家が恩恵を受けるかどうかは別問題。
今日はここまで
個人的な感想と一般論。
すでにAI関連銘柄は割高であり、高い期待に基づいた株価となっている。また多くの先行投資と資金調達(負債)を必要としており、同業他社との競争激化のリスク、創造的破壊のリスクなどから、今からその高い値段で買う投資家投資家に利益をもたらすかどうかはわからない。
かつてインターネット普及などこういうサイクルがあった際は、新しい技術が消費者の生活や企業に恩恵を齎したのは間違いないが、競争に敗れたつまり間違った銘柄に、更に割高で投資した投資家に利益をもたらしたかと言われればそうではない。
今日はここまで
個人的な感想と一般論。
すでにAI関連銘柄は割高であり、高い期待に基づいた株価となっている。また多くの先行投資と資金調達(負債)を必要としており、同業他社との競争激化のリスク、創造的破壊のリスクなどから、今からその高い値段で買う投資家投資家に利益をもたらすかどうかはわからない。
かつてインターネット普及などこういうサイクルがあった際は、新しい技術が消費者の生活や企業に恩恵を齎したのは間違いないが、競争に敗れたつまり間違った銘柄に、更に割高で投資した投資家に利益をもたらしたかと言われればそうではない。
ただバンガード自身が言うように、このAIのモメンタムが予想以上に加熱したり、何年も続いたり、あるいはAIが予想以上に革新をもたらし、今の期待をさらに上回るような結果を出した時には、この慎重で控えめな見方は外れるだろう。
どちらになるかわからないから、私はいつもどおりオルカンのようなインデックスファンドを用いてどっちに転んでもいいようなスタンスでやって行きたいと思う
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
にほんブログ村

