バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。・当サイトには広告が含まれます。

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【興味深いツイート】


おもしろいツイートがあったので個人的な感想を書いていきたいと思います。

いみ@雪だるま投資家さん、素敵なツイートありがとうございます。


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【市場に資金が流れている】

一応、その引用元のツイートと和訳はこんな感じ

『2020年以降、投資家はマネーマーケット・ファンドなどの現金ファンドに4.5兆ドル超を投入し、主要資産の中で最も多い額となった。これらのファンドへの純流入額は2023年以降3倍に膨張した。

同じ期間、株式ファンドへの流入額は2.7兆ドルに達し、過去3年で倍増した。

一方、債券ファンドは2.1兆ドルを呼び込み、2023年初頭以降3倍に増加した。

金ファンドは、金価格の大幅上昇の中で純流入額が1000億ドルに達した。

安全資産への需要が極めて高い』

どの資産にも資金が流れてますね。

【僕なりの解釈】

『つまり、投資民族のアメリカ人ですら資金の70%が安全資産に眠っています💤
これって、裏を返せばまだ投資している人は少数派の段階なんですよね。
そして市場に眠る資金が動き出せば、株式市場の上昇はまだまだ続くということ』

といみさんは主張しています。

①2023年時点のものですが、個人の金融資産比率をみると資金の70%が安全資産に眠っているとおもいきや、保険等も合わせると80%は投資に回っています。

それ以降の2年でみると、株の1.7倍位の資金がMMFに流れていますが、株と債券への資金流入合計よりMMFへの流入額の方が少ないことをみるに、少なくとも現金・預金が日本のようになることはないでしょう。

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まあそもそも最初のグラフの資金流入は個人というよりは機関投資家だと思いますが、データがないので断言は避け、『アメリカ人』という表現に素直にのっかっておきます。

②もう一度このグラフをよく見ると

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コロナショック後に現金やMMF等への投資が増え、

その後の、上昇相場で株式や債券の投資が増え(22年まで)、

その後FRBの利上げを受けて、MMF等の現金ファンドの利回りがよくなりまたそこに資金が集まったように見えます

参考 FF金利

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米国のMMFの利回りの推移の一例
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「Treasury Yield: Money Market 」という系列によれば、2025年10月時点で月次値が約4.09%。株式市場の割高感や関税のリスクなどを考えると、超低リスクでこの利回りがとれるMMFに資金が流れるのも納得でしょう。

そして、それでもリスク資産の株と債券への投資額4.8兆ドルの合計の方が、MMF等への資金流入額4.5ドルよりは上ですね。

まあ債券と言っても、ハイイールド債から米短期債のようなリスクの低いものまで種類があるのでもう少し分析が必要ですが、今回は割愛します。

あと余談ですが、金価格の上昇をうけて金にも資金が流れてるのが見て取れますね。

いずれにしても、アメリカ人は資産を眠らせてるどころか市場に合わせて、むしろ合理的にMMFなどを活用し積極的に投資をしているように見えます。

投資を控えているなら、株や債券から資金が流出しててもおかしくないですが、普通にそこも増えていますから。

もちろん、このMMFに流れている資金が株に移れば上昇するという理屈はわかります。ただ、下落相場の状況によっては市場全体から資金が流出する可能性もあるので、断言は難しく思います。 

【結論】

「ここ3年で各資産への流入が続き、特にMMFが人気だった」ならわかりますが、

『つまり、投資民族のアメリカ人ですら資金の70%が安全資産に眠っています💤』

というのは私個人としては疑問が残ります。

ということはその理屈から導き出された結論

『株式市場の上昇はまだまだ続くということ📈』

も疑問が残ります。というか断言できてすごいですよね。私にはできません。


『つまり今の段階で投資している人は、今後の上昇相場で爆益を手にすることができる可能性が高いんですよね💹』

もちろん、今の段階で投資をしている人は今後の上昇相場で利益を手にすることはできるでしょう。

「今後の上昇相場」がいつのタイミングできてどの程度もものになるかわかりませんし、下落相場がきたら逆になりますが(笑)。


『知らなかった人はリポストで広めちゃってください』

とありましたのでリポスト&ブログで広めちゃいました。

まあ,わかるところ、ちょっと違うなと思うところ、

いろいろありますが、まずあくまで私個人の感想なので彼自身をどうこう言ったり批判するつもりはありません。

むしろ、こういういろいろなデータを合わせてみて、もっと質の良いツイート発信してくれるようになるといいのになあと応援したい気持ちもあります。


まあ、投資インフルエンサーのレベルは私を含めこんなものです。

情報の受け取り側は、声や言葉の強さ、見た目の良さ、直観的な感想ではなく、

データと合わせてもう何段階も深く情報を精査し、見抜ける目を養っていきましょう。

くだらない、レベルの低い、間違った情報を発信している人は、ブロックした方が人生の貴重な時間を節約できておすすめです。

いつもありがとうございます。

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【追記】
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やはりバンクオブアメリカのデータ(ツイートの元のグラフ)は機関投資家のもので、アメリカ人個人のものではありませんでした。

あられさん、わざわざ調べて頂きありがとうございます。