
【長期投資と短期投資】
今回は長期投資と短期等について最近思ったことを書いていきたいと思います。
まず、本題に入る前に、長期投資と短期投資について個人的な考えを簡単に書きたいと思います。
私自身、2015年以降は一貫して、インデックスファンドに長期投資をしていますが、それ以前の個別株投資時代には、下落した株を反発狙いで買うなど、短期やスイングもしていました。
ですから、短期投資をする方を特に悪く言うつもりはありません。
今回の主題は『短期投資、長期投資どちらがよいか』ということではないので誤解しないでいただけると幸いです。
ただ、長期投資に比べて、売買を繰り返す分コストがかさみがちになるため、またいろいろ労力がかるため、現状、私自身はインデックスファンドを用いた長期投資を好むといった感じです。
【本題と問題】
さて、では今回の本題は何かというと、
市場が下落した際などに、
なぜか、急に「長期投資家になる」短期投資家の方や、
なぜか、急に「短期投資家になる」長期投資家の方がいるということです。
わかりやすい例で言うと、
①長期的に伝統的なインデックスファンドを、タイミングを計らず、資産配分を維持しつつ、長期保有することを目標・計画していた「長期投資家」の方が、
株価の下落や市場予想を受けて、急に現金化したり、短期的に値上がりしている金などの他の投資対象に飛びついたり、市場から出入りを繰り返すなど、短期的な戦略をとってしまったり。
例えば、もちろん①であれば、元々動的な資産配分戦略を採用している方はまた別だと思います。が、今回は静的な資産配分を維持する戦略だった方が、下落を受け突然変えたというイメージです。
②短期投資家の方であれば、短期的な目線で買った銘柄が、予想に反して下落した際、元々買い付け時に考慮していた、シナリオや前提条件、市場環境が変わっているにも関わらず、
また当初の計画やセオリーでは損切するのが合理的にも拘わらず、
「株価が回復するまで、塩漬けしよう」など短期的な目標で買った投資対象を「合理的な理由」ではなく、「ただ損を少しでも穴埋めしたい」とか、「いつかはなんとかなるだろうという自身の希望的楽観に基づいて」短期売買できなくなるといった感じです。
【短期投資と長期投資においての合理的な戦略】
繰り返しになりますが、「短期投資」「長期投資」それそのものは悪くないと思います。
また、短期投資と長期投資には、コストに気を付ける。リスク許容度を守る。複利を意識するなど共通の部分もあります。
ただ、短期投資と長期投資を一緒にしてはいけない部分もあります。
例えば、長期的にインデックスファンドを投資する場合、過去の研究では市場から出入りを繰り返すよりは、ただ黙って市場に居続ける方が上手くいく場合が多い。ということがわかっています。
余程、機関投資家やプロの平均を長期的に出し抜けるだけの優れたスキルや運を持つ方を除く、大多数の長期投資家にとっては「動かないこと」は優れた戦略の一つとなります。
しかし、短期投資はまた別で、損切して資金を機動的に効率よく動かすことが求められたりもします。
このように、短期投資と長期投資において合理的な判断、投資行動が異なる点もあります。
そして、短期投資家なら短期投資家の戦略においてやるべきことをやることが大切だと思いますし、
長期投資家の方であれば、長期投資家にとってやることが大切だと思います。
【まとめ】
目先の市場や株価が悪くなったからと言って、
それぞれの戦略において合理的な判断や対応を放棄して、
つまりは自分の都合やメンタルに負けて非合理的な行動をとったり、
コロコロと短期投資・長期投資を乗り換え、元々の戦略においてやるべきではないことを続けると、
元々の戦略の強みを放棄するどころか、リターンを自らの手で押し下げてしまうことに繋がります。
もちろん、短期保有目的の対象を長期投資するにたる合理的な理由があるといったケースもあります。そういう場合は柔軟に対応してもいいと思いますが、取るに足らない理由にすがって自身の非合理的な行動を正当化する言い訳にしていないかも注意が必要です。
ポートフォリオの一部で短期投資、残りの部分は長期投資とハイブリットでやる方もいると思いますし、それもまた一つの戦略だと思います。
ただ、その場合も短期の部分と長期の部分をしっかりと分け、自分の都合でごちゃまぜにしないことが大切だと思います。
私自身は、パッシブ運用、伝統的なインデックスファンドを用いた長期投資をしていますから、これからも気長に長期投資においてやるべきことをやり続けたいと思います。
インフレ、景気後退、企業利益の鈍化など米国市場にはいろいろな懸念がありますが、個人的にはそこまで悲観していません。
いつもどおり気長に投資を続けていきたいと思います。
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