
米国の投資家の米国株の平均保有期間の変化
1950年代 6.3年
1960年代 5.9年
1970年代 4.5年
1980年代 1.9年
1990年代 1.2年
2000年代 0.5年
長期投資が正しいと考えられていた1950年代には、
米国の投資家の米国株の平均保有期間は6年でした。
それが、2000年代には、平均保有期間6カ月まで短縮されました。
1950年から2000年代の間、
米国株式市場の取引量は、およそ4~5年毎に倍になってきました。
この理由は諸説あり、正確にはよくわかっていません。
近年では、ネット環境が整ったことに加えて、
頻繁に売買するのが当たり前という考え方が広がったのも、
これを後押ししているともいわれています。
短期投資の成功例
では、短期投資が悪いのか。「絶対に」失敗するのかというと、私はそうは思いません。
ジェームズ・シモンズが率いたメダリオンは、2011年から2018年まで間、年間平均リターン手数料前74%、手数料後39%という驚異的な数字を残しました。
もし、ファンドができた1988年から2018年まで31年間投資をしていれば、最初の100ドルは4億ドルになりました。
メイダリオンは、ロングとショートの両方で何千もの短期ポジションを継続的にカバーし、何百万もの取引を行っているとされています。
私はホントバカなので
ただ、私はこの戦略を全然理解できません。
中途半端にマネをしたら、かえってリターンを下げると思います。
私は凡人であることを自覚していますし、あまり投資に時間を割きたくないので、
自身の性格や能力、日々の生活に合う投資スタイルとして、インデックスファンドへの長期投資がとても気に入っています。
もちろん、人には各々の性格や能力に合う投資スタイルがあると思います。
ウォーレン・バフェットやジェームズ・シモンズ、タレブ、もしくは天才デイトレーダーあたりに、S&P500(VOO)に長期投資をしろというのは野暮というものでしょう。
まとめ
長期的に市場を上回ることのできる人が、どのくらいいるかは諸説あり、はっきりとはわかっていません。
ただ、年金基金や機関投資家、ウォール街の優秀なプロ達等を長期的かつ明確に上回り続ける事の出来る、能力もしくは運を持たないほとんどの人が、
長期的には、リスクや労力に見合う以上の利益はあげられていないことはわかっています。
そこに取引コストも考慮すると、インサイダー情報でもない限りは、
普通の方は、誰でも簡単に、コストを抑えつつ、リスク調整後のリターンを向上させることのできる、
市場全体に幅広く分散された伝統的な時価総額加重のインデックスファンドを用いて長期投資するのがベターかなと個人的には思います。
私は幸運にも自分合う投資スタイルを途中でみつけることができましたが、
インデックス投資に至るまでいろいろ回り道もしました。
皆様に合う投資スタイルが何かは私にはわかりませんが、
読者の皆様が自分に合う良い投資手法・戦略に巡り合い、投資目標を達成されることを祈っています。
いつも、本当にありがとうございます。