〇ジャック・ボーグル氏(バンガード創設者)
投資で成功するには、高度な知識や複雑さは必要ない。
必用なのは常識的な見方だ。
マネーと常識より
これから投資を始める方や投資初心者の方に知っておいて欲しい、
株式投資の4つの常識をまとめました。
株式投資ではどう成功するかよりも、
どう失敗しないかを考えることも重要です。
世の中には星の数ほどの投資戦略や投資広告があふれていますが、
まずは、この4つの常識を十分い理解し、徹底的に極めることが、
大きな間違いを防ぐよい方法ではないかと私は思っています。
〇4つの投資の常識
①コストを抑える
②分散しリスクを抑える。
③自身に合う資産配分を見つける
④規律ある投資
①コストを抑える
投資において『確実』や『絶対』と呼べるものはほとんどありません。
しかし、コストは『確実』に投資のリターンを押し下げる要因となります。
コストを抑えることで、株式投資からあなたが得られる『実際』のリターンを改善できます。
例えば、インデックスファンドを選択するのであれば、高い信託報酬のファンドではなく同じ指数に連動する低コストのファンドを選択することで、追加リスクなしに投資リターンを1%も改善できる場合もあります。
たった1%と思うかもしれませんが、
長期的に複利を活かして投資を続ける場合、1%の差はあなたの資産に大きく影響を及ぼします。

将来の投資リターンはコントロールすることはできませんが、
コストは投資家自身に確実にコントロールできる数少ない、ですが重要な要素となります。
これから投資を始める方は、どうやってリターンをあげるのかと同じかそれ以上に、コストをどうやって抑えるかを考えるとよいでしょう。
②幅広く分散投資をする
未来はだれにもわかりません。
将来どの地域、セクター、ファクター、投資スタイルが良いパフォーマンスを残すか、あるいは遅れをとるかは誰にもわかりません。
また、異なる値動きをする資産を組み合わリスクを減らす、いわゆる「分散効果」によって、リターンをほとんど損なうことなく、リスクを抑えることが可能となります。
もちろん、完全にリスクをなくすことはできませんが、減らすことが可能なリスクはできるだけ減らした方が合理的です。
将来のリターンはわかりませんが、リスクは投資家自身の手によってある程度コントロールすることが可能です。
米国企業を始めとする世界中の企業に幅広く分散投資をし、
できる限り、コストとリスクを抑えつつ長期保有することで、
配当や利益成長などの企業が投資家にもたらす恩恵を複利を活かしつつ効率よく享受することができます。
③慎重に資産配分をする
過去様々な研究がなされてきましたが、
長期的に資産運用をする場合、ポートフォリオのリスクやリターンといった、運用成果の大部分は
「先進国株式」や「国内債券」などの様々な資産クラスを、どう組み合わせるかによって決定づけられます。
「先進国株式」や「国内債券」などの様々な資産クラスを、どう組み合わせるかによって決定づけられます。

ですから、投資を始めようと思った場合、
「どの銘柄に投資をしようかな?」と考える前に
まずは「現金」「株式」「債券」など、どの資産にどのくらいずつ資産を配分するかを考えることが重要です。
これが意外と奥深く、リスクを取りすぎることも、保守的になりすぎることにもリスクがあります。
ただ、初心者の方やこれから投資を始める方が、最初から自身にとってベストな資産配分を見つけることは困難ですので、
焦らず、まずはやや安全策ぎみに、保守的な資産配分で投資を始め、下落相場や上昇相場を経験しつつ、自身のリスク選好度やリスク許容度を認識しつつ、
投資を続けながらちょうどいい塩梅のバランスの良い資産配分を見つけていくのが良いと思います。
④規律
資産形成は、まず上記の例ように①概ね正しく始める事②そして続けることが大切です。
せっかく上手に始めても、3日でやめてしまったらあまり意味がありません。
また、自身の投資期間やリスク許容度、投資目的に合わせて決めた適切な資産配分も、
(それらが変わったわけでもないのに)株価に合わせてコロコロ変えてしまえば、
元々期待していたリスクやリターンとはかけ離れたものになってしまう可能性があります。
長期的に資産形成をするのであれば、一時的な株価の変動や市場の騒ぎに惑わされることなく規律ある投資を続けることが大切です。
市場の予測に合わせて動くことは一見懸命な戦略に思えますが、それは成功する時もあれば、失敗するときもある戦略です。
そして、動くことにより追加コストがかかります。
過去の研究では、長期的にはほとんどの投資家がタイミング投資に失敗しており、
結局ただ黙っていた時に比べてコスト控除後のリターンを押し下げてしまっているということがわかっていあす。
日々の株価の動きやニュース、ミスターマーケットや周りの投資家の意見に惑わされることなく、規律ある投資を続けることが大切です。
【まとめと感想】
投資で成功するために、必ずしも高度な知識や複雑さが必要というわけではありません。
当たり前のことを続ける事で、普通の方の人生には十分に足り得る程、大きな資産を築くことも可能です。
いろいろな戦略がありますが、基本的に株式投資においては、コストとリスクを抑えつつ、適切に資産を株式市場に配分することが大切です。
そして、それを規律をもって続ける事が重要です。
また、これら行う手段として、インデックスファンドを用いるのが簡単かつ手っ取り早いと思います。
【焦らず、自分にコントロールできることをしっかりと】
最近では、インデックス投資で億り人になったという方もちらちら見受けられるようになりました。
大きく賭けたり、リスクを取るのも勇気ですが、周りに振り回されず、愚直に当たり前のことを続けるものまた勇気だと私は思います。
未来はわからないため、投資において投資家自身に確実にコントロールできることはほとんどありません。
でも、だからこそ、確実にコントロールできることを蔑ろにすることなく、むしろ、それらを大切にして、しっかりと行うことが重要と思います。
そして、資産形成の手段は株式投資だけではありません。
収入のアップや支出のコントロールなど、自身の日々の生活において、自分自身の努力で確実にコントロールすることはたくさんあります。
現在のように株式市場が不調の時こそ、拠出額を増やす努力をすることが、より一層効果的だと個人的には思います。
それぞれの「今」と「将来」の幸せ、人生と「投資や資産形成」とのバランスを上手にとりながら、より良い人生を送っていきましょう。
いつもありがとうございます。
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