新企画「一緒に勉強しませんか?」
第4回目となりました新企画
今回は米国の「欠点」ともいえるあの数字です。
今回は米国の「欠点」ともいえるあの数字です。
「勉強」といっても、毎回2分で読める内容となっています。
でも、知っておくと、
今後の米国株投資において、ちょっとだけ役に立つかもしれません。
「乳児死亡率」は、
その国の収入、住宅の質、栄養状態、衛生状態、教育への投資、医療など、
様々な状況を反映する優れた物差しの一つと言われています。
例えば、良い住宅に住んでいて、
十分な教育を受けた栄養状態のよい両親の元で、
栄養状態の良い食事を与えられていて、
医療体制の整っている先進国の乳児は、
ほとんど死ぬことはありません。
「乳児」=出生から満1歳未満までの赤ちゃん
米国の乳児死亡率
では、米国での乳幼児死亡率はどのくらいでしょう。
米国の乳児死亡率は3.7(2018年)
つまり、1000出生数あたり、生後1年未満に亡くなる乳児は3.7人となっています。
これはOECD(経済協力開発機構)加盟36カ国中33位で、
経済発展した先進国の中ではかなり低い数値となっています。
「参考」日本の2019年の乳児死亡率は1.9。
1960年に世界12位だった米国の乳児死亡率は、
1990年に23位、2000年に27位、2004年に29位と徐々に下がっており、
2018年のデータではセルビアと同じ順位で、
ロシア、ギリシャなどよりも下回っています。
参考「WHO 2018年版 世界出生率ランキング」
国際援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」の報告書によると、
新興国では、出産時の合併症や感染症などで多くが出生直後に命を落としているそうです。
経済的に豊かな国では、こうした例はほとんどないとのこと。
米国では、出生初日に死亡する新生児が年間およそ1万1300人にのぼり、
他の先進国全体に比べて50%ほど高く、EU諸国の2倍に達してるそうです。
参考「出生日死亡率、先進国トップはアメリカ」
God bless you
米国は神に愛された特別な国なのでしょうか?
私はそうは思いません。
もちろん、現状、米国は世界で最も総合的に優れた国だと思いますし、
資産形成をしていくうえで、資産の一部は米国株に配分した方が良いと思います。
しかし、その一方で、乳児死亡率のような数値や、
米国の「悪い面」にも目を向けると、
個人的には、安易に「米国最強」という言葉を使いたくないな。というのが正直なところです。
(この点は出版社の人と少し議論になりましたw)
ただ、逆に言えば、
米国にもまだまだ伸びしろといいますか、改善できる点はあるということ。
私はS&P500に投資を続けたいと思います。
いつもありがとうございます。