【投資クイズ】
下の図は、1999年末の株価を100として、
各年末の株価の推移を表した図です。
チャートの終わりの2012年時点で、
赤、青、紺、紫、黒、
あなたはどれに投資をしようと思いますか?
【答え合わせ】
実はこのチャートは各国の株価指数の推移を表したものです。
具体的には、
黒は、日本TOPIX,
赤は、米S&P500、
青は、英FTSE100、
紺は、独はDAX、
紫は、仏CAC40種となります。
ご存知の通り、その後10年で、
S&P500は他の先進国指数を大きく上回るリターンを残しました。
上のチャートを見て、
S&P500を引き当てることができた方はどのくらいいるでしょうか?
それぞれがその後どうなったかというと、こんな感じです。
(青がTOPIX)
CAC40種を載せ忘れたので追記。TOPIXを下回っています。
最初の2012年までのチャート、株価の推移を見て、
その後10年間、S&P500指数が、
他の指数に比べて頭一つ抜けるリターンになると予想できた人は、
そう多くはなかったかと思います。
過去の株価の推移が、将来の長期的なリターンを保証するわけではありませんので注意しましょう。
【99年末に投資した場合】
https://www.jsri.or.jp/publish/topics/pdf/1209_01.pdf
ここで、もう一度最初のグラフをよく見てみましょう。
グラフの最後の2012年6月時点の株価を見た場合、
99年末時点の「100」を超えている指数は、
一つもなかったことがわかります。
日・仏は約半分の株価になっていますね。
米・独あたりであれば、
この間の配当を加えればトータルリターンはプラスに転じていそうですが。
まあ、いずれにしても、この12年とちょっとの間、
投資家は2度の大きなクラッシュやイマイチな株価の推移に耐えなければなりませんでした。
将来また違った理由で、大きな下落や相場が長期停滞することは全然あり得ますので、そ
こは覚悟していくことが大切だと思います。
【まとめ・感想】
さて、少し話はそれましたが、いかがだったでしょうか?
ここ数か月や数年、高いリターンをあげていた投資対象が、
将来も高いリターンをあげるとは限りませんし、
ここ数か月や数年、低リターンだった投資対象が、
将来も低リターンとは限りません。
過去のリターンやチャートは、
将来を保証するものではないと気をつけながら投資を続けていきましょう。
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