【VYM、HDV、SPYD】
VYM、HDV、SPYD、
いわゆる米国高配当ETFの中で今投資するならどれが良いか。
個人的な意見を書いていきたいと思います。
まずは現在の市場環境を整理しましょう。
【金利上昇+高インフレ=バリューに有利?】
一般的に、低金利・低インフレの環境はグロース株に有利。
金利の上昇や高インフレの環境下では、バリュー株の方が有利とされています。
現在~今後数カ月から数年に渡って予想されてるような環境下では、
遠い将来の利益が期待できるグロース株よりも、目先の利益やキャッシュフローに優れた企業が好まれる傾向にあります。
米国高配当株はバリュー株やキャッシュフローに優れた企業も多いので、今再び高配当株が注目されてきた理由もわかります。
【グロース株が全てダメというわけではない】
もちろん、グロース株がダメというわけではなく、
グロース株の中でも、例えばまだ利益がでていない小型グロース株は厳しいと思いますが、
大型でキャッシュフローやクオリティが高く、あまり割高でない企業などは良いと思います。
【バリュー₊クオリティ】
高配当ETFに話を戻しましょう。
安定して配当を出しているということは、ある程度のキャッシュフローはあると思います。
ただ、景気後退も懸念される現在は、単純な配当利回りだけではなく、
その企業が配当を維持できるかなど含めて、財務や収益力などの企業のクオリティにも注目することが重要です。
利益率の鈍化や景気後退の中、減配や倒産してしまっては元も子もありません。
「増配」というのも面白い要素で、安定して増配が期待できる企業は、クオリティが高い企業が多い傾向があります。
今回は取り上げませんでしたが、VIGもそういう視点では面白いETFだと思います。
①VYM
個人的に高配当ETFの中で最も好きなのがVYMです。
3つの中で最もコストが低く、最も分散されているのが特徴です。
リターンはコントロールできませんが、
コストやリスクはある程度コントロールすることができます。
そういう基本スペックの高さに加え、
最も市場全体に近い形で運用されており、
インカムだけではなく、トータルリターンも期待できます。
「今」というよりは、高配当ETFに投資をするのであれば「常に」筆頭候補にあがるETFだと思います。
最近流行のSCHDもこれと似た特徴があって好きです、
②HDV
3つの中で最もアクティブに運用されているのがHDVです。
これが上手くいくかどうかはわかりませんが、
バリューとともにクオリティが高い企業にエクスポージャーをとっています。
大型企業にPFが寄っているのも、この環境では良いと思います。
③SPYD
SPYDはS&P500の企業群なので小型とは言い難いものの、
3つのETFの中では最も小型株よりかつクオリティが低い企業にエクスポージャーをとっているETFとなります。
SPYDと言えば、配当利回りに目が行きがちですが、その裏で、歴史的に市場を上回ってきたバリューとサイズファクターへエクスポージャーをとっているETFとも言えます。
その一方で、3つの高配当ETFの中ではボラティリティが高く、クオリティが低い企業を多くETFとなっています。
コロナショック時の下落などが良い例でしょう。
どんな悪い企業でも、本質的価値より低い値段で買えば儲かる可能性があるというバリュー投資の基本同様、安値で買えば儲かる可能性がもちろんあるものの、
SPYDのメリットとデメリットが今後予想される厳しい市場環境の中どう働くのか。そこら辺を考えることが大切だと思います。
【まとめと感想】
個人的に高配当ETFの中で最も好きなのがVYMです。
3つの中で最もコストが低く、最も分散されているのが特徴です。
リターンはコントロールできませんが、
コストやリスクはある程度コントロールすることができます。
そういう基本スペックの高さに加え、
最も市場全体に近い形で運用されており、
インカムだけではなく、トータルリターンも期待できます。
「今」というよりは、高配当ETFに投資をするのであれば「常に」筆頭候補にあがるETFだと思います。
最近流行のSCHDもこれと似た特徴があって好きです、
②HDV
3つの中で最もアクティブに運用されているのがHDVです。
これが上手くいくかどうかはわかりませんが、
バリューとともにクオリティが高い企業にエクスポージャーをとっています。
大型企業にPFが寄っているのも、この環境では良いと思います。
③SPYD
SPYDはS&P500の企業群なので小型とは言い難いものの、
3つのETFの中では最も小型株よりかつクオリティが低い企業にエクスポージャーをとっているETFとなります。
SPYDと言えば、配当利回りに目が行きがちですが、その裏で、歴史的に市場を上回ってきたバリューとサイズファクターへエクスポージャーをとっているETFとも言えます。
その一方で、3つの高配当ETFの中ではボラティリティが高く、クオリティが低い企業を多くETFとなっています。
コロナショック時の下落などが良い例でしょう。
どんな悪い企業でも、本質的価値より低い値段で買えば儲かる可能性があるというバリュー投資の基本同様、安値で買えば儲かる可能性がもちろんあるものの、
SPYDのメリットとデメリットが今後予想される厳しい市場環境の中どう働くのか。そこら辺を考えることが大切だと思います。
【まとめと感想】
今回はファクターにのみ目を向けてみましたが、
本来であれば、セクター、銘柄の回転率、増配、リスク、コストなども考慮し、総合的に判断することが大切です。
その際、過去のリターンに囚われないことも重要です。
特に今後は過去10年間の低金利・低インフレという時代から変わろうとしているわけだから、過去〇年でどうだった。なんてことはまるであてになりません。
また、どれを選んだとしても、良くも悪くも結局は米国株式市場にエクスポージャーをとっていることには変わりありません。
米国株式市場が全体が低迷した時どうするかもよく考えておきましょう。
近年では米国以外の先進国の方が、配当利回りが高かったりもしています。
単純な0・100論的な話ではなく、いろいろな要素を総合的に考えて判断しなくてはいけないのが、投資の醍醐味であり、面白さでもありますから、
自身の投資目的やリスク許容度、投資期間などに合わせて、判断していただければと思います。
単にインカムだけを望むのであれば、債券、不動産など他のアセットクラスの方が有利な場合もありますから、なぜ高配当株、高配当ETFに資金を投じるかをよく考えることが重要です。
私は配当に「特化」した戦略は採用することなく、voo等を通じてバリュー株や高配当銘柄にもエクスポージャーをとっていきたいと思います。
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