インドについて
インドについての基礎知識を簡単にまとめていきたいと思います。
投資初心者向けの簡単な記事となっていますので、
興味がある方は参考にして頂ければ幸いです。
2020年頃に書いた記事なので一部情報が古い点もあります。ご注意ください。
「人口」について
〇13億人(世界2位)
〇人口増加率17.68%(2011年国勢調査)
〇2023年には世界第1位(14億5千万人)になる見通し(国連予測)
〇人口ボーナス期が2045年まで続く見通し。
https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2022/pdf/01-03-01.pdf
〇巨大な中間所得層を抱えています。
「地政学的」について
〇328.7万km2(世界第7位)
(ロシアを除く欧州とほぼ同じ面積日本の約9倍)
〇シーレーン
アラビア海とベンガル湾の間のインド洋のど真ん中に位置し、
古くから東西交易を結んできた、
シーレーン(海上交通路)の上の重要な位置にあります。
〇環インド洋地域
オーストラリア西岸~インドネシア~マレー半島~インド~中央アジア~中東~スエズ運河(ヨーロッパ・地中海への入り口)~アフリカ大陸東部を結ぶ、
環インド洋地域は、今後最も人口が増加する地域の一つとして期待されています。
その中でも、インドは中心的な役割を期待されています。
「気候」について
国土が広いため、気候など地域差があります。
インドが発展が遅れた原因の一つに水不足にあります。
年間平均降水量でみると、まずまずにも感じますが、
地域差や多くが雨季に集中するなどの時期による降雨水量差があり、
モンスーンの少ない年などには、
定期的に飢饉や餓死者を出してきたという歴史もあります。
「教育」について
識字率 73.00%(2011年国勢調査)
教員の質の問題(教員のズル休み率25%)や、
10%の学校に上下水道がないなど、
教育分野で比較した場合、中国より10年以上も遅れているとの意見もあります。
個人的に気になる事の一つです。
ただ、ニューデリーの公立高校では初等教育から英語の教育が行われているなど、良い面もあります。
主要産業・インフレについて
〇主要産業
農業,工業,鉱業,IT産業
「主要貿易品目」について
〇輸出
石油製品,宝石類,機械機器,化学関連製品,自動車
伝統的に非同盟で、全方位外交を志向しています。
近年,日本,米国との関係を積極的に強化。
ロシアとも伝統的な友好関係を維持。
中国との経済関係も急速に発展しています。
アジア第3位の経済規模を誇り、
世界規模のインド人ネットワークを有しています。
在外インド人(印僑)の存在や
他の先進国等に比べ、アフリカ諸国とのコネクションも強い事で知られています。
教員の質の問題(教員のズル休み率25%)や、
10%の学校に上下水道がないなど、
教育分野で比較した場合、中国より10年以上も遅れているとの意見もあります。
個人的に気になる事の一つです。
ただ、ニューデリーの公立高校では初等教育から英語の教育が行われているなど、良い面もあります。
主要産業・インフレについて
〇主要産業
農業,工業,鉱業,IT産業
〇物価上昇率
4.6%(消費者物価指数)
0.2%(卸売物価指数)
4.6%(消費者物価指数)
0.2%(卸売物価指数)
「主要貿易品目」について
〇輸出
石油製品,宝石類,機械機器,化学関連製品,自動車
〇輸入
原油・石油製品,宝石類,機械製品
原油・石油製品,宝石類,機械製品
(2018年度:インド政府資料より)
主要貿易相手国
〇輸出 米国,UAE,中国,香港,シンガポール,英国(日本は第19位)
〇輸入 中国,米国,UAE,サウジアラビア,イラク,スイス (日本は第14位)
「国際政治」について
インドはG20やBRICSに所属しており、国際舞台での発言力を徐々に高めています。
伝統的に非同盟で、全方位外交を志向しています。
近年,日本,米国との関係を積極的に強化。
ロシアとも伝統的な友好関係を維持。
中国との経済関係も急速に発展しています。
アジア第3位の経済規模を誇り、
世界規模のインド人ネットワークを有しています。
在外インド人(印僑)の存在や
他の先進国等に比べ、アフリカ諸国とのコネクションも強い事で知られています。
「軍事・治安」について
治安やカースト制の影響などは懸念されています。
ただ、安定した内政運営をしており、
独立以来軍事クーデターがなかった事は評価に値すると思います。
独立以来軍事クーデターがなかった事は評価に値すると思います。
〇軍事力は世界4位
予算 約552億ドル(2018年)
兵力 136万人 (2018年)
豪シンクタンクのローウィー研究所によれば世界4位
航空母艦3隻、戦車・火砲、航空戦力の数は十分。
ただし装備の3分の2以上は旧式で、軍も年代物と認めています。
(予算のほとんどが兵士への給料に費やされるとのこと)
核の先制不使用,非核保有国への核兵器不使用,自発的な核実験の停止等の核政策を採用しています。
その一方で弾道ミサイル開発は継続しています。
「経済」について
インドは独立以来、
輸入代替工業化政策を進めてきました。
1991年の外貨危機をきっかけに経済自由化路線に転換。
規制緩和、外資積極活用等を柱とした、
経済改革政策を断行し、経済危機を克服するとともに高い実質成長を達成。
2005~07年度には3年連続で9%台の成長率を達成。
2008年度は世界的な景気後退の中でも6.7%の成長率を維持しました。
2010度は8.4%まで回復。
その後、欧州債務危機や高インフレに対応するための利上げ等により,経済は減速。
〇2014年 モディ新政権が成立
2014年度、経済重視の姿勢を掲げるモディ新政権が成立。
GDP成長率は
2014年度 7.2%
2015年度 7.9%
2016年度 7.1%
2017年度 6.7%
2018年度 6.8%
高い成長率を維持してきました。
複利の力を理解する投資家なら、
2005年以降、平均7%を超える成長率を維持してきたすごさを感じとれると思います。
2019年の減速と今年の予想
2019年に入り経済成長が減速。
2019年7-9月期のGDP成長率は4.5%にとどまっており、
今後の政策及び政権運営が注目されています。
主な原因としてはGDPの過半数を占める個人消費の落ち込みがあげられます。
2020年を迎えると、
農村部の需要回復や輸出の底打ちに加えて、
インド中銀が政策金利を5.15%で据え置くことで、
+6.3%成長まで回復すると予想されています。
最後に。正しいファクトを学ぼう。
インドが今後どうなるか、
投資すれば儲かるかはわかりませんが、
イメージではなく、正しいファクトを学び
キチンと考える事が大切だと思います。
インドに興味がある方、知らなかった方、
すでにファンドの一部として投資(保有)している方などは参考にして頂ければ幸いです。
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