【米国市場のお勉強】
米モーニングスターに、「株式市場の暴落と不況について知っておくべき6つのこと」という面白い記事があったので紹介します。
6 Things To Know About Stock Market Crashes and Downturns
年初からの株価の下落や、市場の先行きに不安な方や、米国株初心者の方に役立つ記事だと思いますので、是非読んでみてください。
以下、感想を交えつつ、個人的に重要だと思った点をまとめていきたいと思います。
市場の暴落や下落が定期的に起こることは、
株式投資において忍耐が重要であることを再認識させるものである
【株式市場の下落から学ぶ6つの教訓】
①時折、株式市場は長く、深い下落の時期を迎えることがあります。
②大幅な下落の後、株式市場が回復するまでにどれくらいの時間がかかるかを予測することは困難です。
③非常に長い目で見れば、株式市場は、長期にわたる下落を乗り越えることができる投資家にとって非常に寛大でした。
④急速かつ深刻な衰退の時期には、投資家はパニック売りを避けるべきです。
⑤標準的なベルカーブは、株式市場のリターンのモデルとしては不適切なモデルです。株式市場の極端なリスク(その「ファット・テール」)を捕捉できるモデルが必要です。
⑥時々、株式市場と経済は正反対の動きをすることもある。
【補足】
⑤については、「?」となる方もいると思いますので過去記事も参考にしてみてください
【米国株投資の基本中の基本】S&P500の月間リターンを正しくイメージしよう【VOO】
⑥は、例えば、景気が悪い→FRBが利下げをするだろう→株価が上がるといった感じで、経済環境が悪くても株価が上昇する時期もありますし、逆もまたしかりです。
いろいろなケースがありますが、初心者の方は経済指標は過去を表し、株価は未来を織り込むというその時間軸のギャップを意識して考えることも大切です。
①米国株式市場の歴史
モーニングスター
1987年1月に米国株式市場に投資をした1ドルは2022年5月末には名目で24,872ドル(実質20,514ドル)となりました。
この間のインフレ調整後の年率リターンは6.8%でした。
しかし、この152年の間には、米国株式市場は何度も不況や弱気相場に襲われました。
株価が大きく下落したり、長期的に過去最高値を更新できない時期もざらにありました。
米国株に投資をするのであれば、このことを忘れてはいけません。
しかし、いずれの場合も、市場は最終的に回復し、新たな高みへと進みました。
モーニングスターは、一例として、リーマンショック後の2009年2月から、2022年5月までに424%で上昇していることをあげ、
『これらの深刻な不況を乗り越えて市場にとどまった投資家は、これまでのところ十分な見返りがあった』としています。
②いつ反発するかは、株価が回復するかはわからない
ただ、その一方で、過去の22の弱気相場と回復を振り返り、全ての株式市場の下落と回復が同じというわけではないとしています。
見づらい方はクリックしていただけると拡大できます。
いつ反発が起き、回復するかはわからないということですね。
米モーニングスターは、記事の中で、
しかし、歴史がガイドであるならば、株式投資のリスクに耐えることができる賢明な長期投資家は、慌てずにコースを維持し続けるべきです。
最善の策は、自分の投資可能期間とリスク許容度に合う、十分に分散されたポートフォリオを所有することによって、次のクラッシュに備えて準備することです。
と述べています。私もこれに同意します。
もちろん、過去が未来と同じになるとは限りませんし、いつ回復するかもわかりませんが、
基本的に株式市場は忍耐強く、規律を保ち、
投資を続けてきた投資家に長期的には報いてきたという事実と、
そのリスクと不確実性忘れることなく、
自身の許容できる範囲で、適切に資産を配分し続ける事が大切だと思います。
私は何かリスクが発覚した後で、あるいは暴落や下落が起きた「後」で、
不安を煽ったり、騒ぎ立てるよりも、
「事前」に、例えば上昇相場の中でも不確実性やリスクと向き合う大切さを伝えたり、
下落したり、不安定な相場の中でも、またブリグジットやコロナショックの時のように、
普通に投資を続けている姿勢を見せ続けたいと思っています。
私は不器用なので、そのくらいのことしかできませんが、
何かしら皆様の投資のお役に立てば幸いです。
いつもありがとうございます。
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