【バンガードのレポート】
米バンガードが「Navigating the post-election environment(選挙後の環境を乗り切る)」という良い記事を公開していたため紹介します。
バンガードの調査では、
1860年以降、米国株式60%+米国債券40%の
伝統的な60:40ポートフォリオは、
共和党大統領下では年率8.1%、
民主党大統領下では年率7.8%
のリターンを生み出してきたことがわかっています。
ドナルド・トランプは2024年の米国大統領選挙の勝者となりました。
選挙の結果が明らかになり、「何らかの行動を起こす必要がある」と感じている投資家もいるかもしれません。
投資家はポートフォリオを調整したくなるかもしれませんが、
短期的に市場がどのように推移するかは誰にも分からないし、多くの場合、市場から撤退して再び参入するタイミングを計ることは、安値で売り、高値で買うことにしかなりません。
わかっているのは、市場には数十ものの潜在的要因が影響する可能性があり、
大統領選挙のような単一の要因に基づいて市場戦略を立てるのは難しいということです。
実際、バンガードの調査では、選挙年と選挙ではない年の資産収益率に統計的に優位な関係は見つかっていません。
とバンガードは指摘しています。
歴史的に、よく「稲妻が輝く瞬間」と表現される、最もリターンが好調なベスト数日と最悪な暴落な日のタイミングは近い傾向にあります。
補足「よく株価はランダムだと言われますが、実際には米国株式市場ではボラティリティは継続するというデータがあります(過去記事参照)」
タイミングを計り、変に市場から出入りを繰り返しつづけると、
タイミングを間違えて好調なパフォーマンスを逃すリスクとともに、
追加コストがかかり、長期的な投資の成功を損なうリスクを負います。
【まとめ】
以上を踏まえたうえで、バンガードは選挙後の戦略について以下のようにまとめています。
バンガードは投資家にとって『バンガードの成功の原則』が有益であると考えています。
①明確で適切な投資目標を持つ
②バランスのとれた分散投資を維持すること
③コストを最小限に抑えること
④長期的な視点と規律を維持すること。
これは時代を超えたものではあり、今のような時代には特に役立ちます
結論、長期的な戦略を維持して下さい。
とのことです。
自身のコントロールできることに集中しながら、
これからも合理的かつ規律のある投資を続けていきましょう。
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