バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。



【米国株は絶好調】

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※画像が見づらい方はクリックしていただけると拡大できます

  VTI(全米株式) 
  VEA(先進国、除く米) 
黄色 VWO

S&P500指数は、2019年28.9%、2020年16.3%、2021年26.9%(ドルベース)と、ITバブル前の1997~1999年以来(なんと21世紀初)の3年連続の2桁の上昇という、素晴らしいパフォーマンスを記録しました。

米国株式市場が好調だったことに加えて、米国株(S&P500等)を対象とする低コストの投資信託の登場や、大手ネット証券の手数料引き下げへなど投資環境の改善等も追い風となり、

ここ数年、以前にも増して米国株投資の人気が高まってきました。

そんな今だからこそ、油断せず、兜の緒を締めるためにも、あえて、今一度インデックス投資の基本でもある「国際分散投資」について簡単に書いていきたいと思います。




【国際分散投資の勧め】

米国株式やS&P500に集中投資をしている方は、以下の点に注意しながら投資判断をすることが重要です。

①分散投資のメリットについて

②最近のパフォーマンスは将来のリターンを保証する信頼できる指標ではない。


【40%「も」ある米国以外の株式市場】

2021年11月時点で、VT(全世界株式ETF)の構成比率をみると、米国が60.2%を占めています。

2位の日本が6.2%、3位のイギリスで3.8%、4位の中国で3.6%となっていますから、米国株式市場のすごさが改めて分かります。

しかし、裏を返せば残り4割もの投資機会が米国以外の市場にあるわけです。


米国を除いた全世界株ETF(VXUS)の構成銘柄は7776社。

その中には、TSMC、ネスレ、ロシュなど良い企業がたくさんあります。

また、現在の状況を見るに、米国外の市場の方が割安だったり、配当利回りが高かったりもします。


私はこの残り4割の可能性を「全く」考慮しないのは少しもったいないなあとも思います。

今後、米国株と米国以外の市場(先進国や新興国)間でそのようなローテーションが起きても何ら不思議ではありません。

米国株にのみ集中投資をする投資家であっても、

いえ、逆に米国株にしか投資していないからこそ、実際に投資をするかどうかは別としても、勉強だけはしっかりとしておくのが良いかと思います。



【分散効果によりリスクを抑える】

そして、国際分散投資の何が一番良いかといいうと、

「分散効果」によりリスクを抑えることが期待できることです。

米国以外の地域と米国株との相関は、近年高まってきているとは言え、

米国株式市場と異なる動きをすることもまだまだあります。


どうしても、リターンを上げることばかりに目が行きがちですが、

投資では高いリターンを目指すことと同じくらい、リスクを抑えることも大切です。

投資は「リターン」と「リスク」の両輪で動いていることを忘れてはいけません。

期待リターンが同じくらいならリスクが低い方が当然良いわけですし、

将来のリターンは自分自身でコントロールすることはできませんが、将来のリスクはある程度投資家自身の手でコントロールすることが可能です。

参考)過去記事「http://etfsp500.com/archives/29521237.html


【米国株の失われた10年と分散投資】

2000年1月から2009年末までの「米国の失われた10年」と呼ばれる期間などは、

初心者の方や数字が苦手な方にも直感的にわかりやすいと思います。

S&P500のトータルリターンは10年間で‐9.10%と、米国株投資家にとって厳しい結果となりました。

しかし、S&Pの米国を除く先進国指数は+34.21%。

新興国指数は+161.56%のリターンを記録しました(ドルベース)。



【先進国のリターンの推移】

下の図は2000年からの各先進国のパフォーマンスを表した図です。

私のパソコンスキルがなく見にくくて申し訳ないのですが、赤丸が米国株市場です。

必ずしも、上位に来ているとは言えないことがわかります。

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S&PダウジョーンズのHPの図を基に筆者が編集


米国株式市場といえど、安易に「最強」とは言い難く、また「常に」よいパフォーマンスとは限りません。

比較的短期間のリターンに基づいて投資判断を行うと、結論を誤ることがありますので注意しましょう。

また、国ごとの入れ替わりをみてもかなり不規則で、翌年や将来のトップパフォーマーを当てるのは困難なように思います。

そういう点からも幅広い分散投資は有効だと思われます。


【基本は全世界インデックスファンドだと思います】


金融理論の基本、そしてそれを個人投資家でも簡単に実践するための手段として、「低コストで全世界株式に時価総額できるインデックスファンド」が存在することから、まずはそこをベースにポートフォリオを考えていくことが基本だと思います。

もちろん、特定の地域に加重したり、集中投資をするというやり方もあると思います。そういう考え方もあると思いますし、全く持って否定はしません。

ただ、それは上手くいくときもあれば、いかない時もある戦略ですから、そこら辺の可能性を踏まえた上で行うことが大切だと思います。

でも、せっかくアクティブ投資に挑戦するのであれば、どうせなので、成功し良い結果を残して欲しいと思っています。

読者の皆様の爆損報告を聞くよりも、大成功、爆益報告を聞く方が私は好きです。




【まとめ】

長期的に見ると、人生を通じて長期的な投資を行っている投資家は、米国株式と米国以外の株式の両方をポートフォリオに組み入れることが望ましいと考えられます。

各国や資産クラスのパフォーマンスは時間の経過とともに変化します。しかし、現状そのパフォーマンスを正確に予測できる信頼の置ける手段はありません。

自分の投資をする期間において、どちらがよいリターンとなるかはわかりません。人生は1度しかなく、セーブポイントもありませんし、過去に戻って何度もやり直すこともできません。

しかしながら、長期的には、おそらく株式という資産クラスが堅調な期待リターン(リスクプレミアム)を投資家に提供すると思われます。

一方で、短期的には全く異なるパフォーマンスとなる可能性があります。

ですので、できるだけリスクとコストを抑えつつ、株式市場がもたらすリスクプレミアムを、長期間複利を効かせながら集めること。

これがおそらく一般的で普通の運と能力を持つ大多数の投資家、もしくは運や能力のない平均以下の投資家にとっては最良の手段なのではないかと私は思います。

こうして、言葉にするとたった数行なのですが、このシンプルかつ簡単なことを長期間やり続けることが大切だと思います。


いつもありがとうございます。

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