【米国株式市場は長期的には右肩上がりでした】
ジェレミー・シーゲル教授の研究などで、
よく知られていますが、
過去200年間、米国株式市場は長期的に右肩上がりで成長を続けてきました。
1802年に投資をした1ドルは、
インフレ調整後で年率平均6.7%で成長し、
2013年には93万0550ドルになっていました。
(でも、以前記事にしたように私は将来も絶対に右肩上がりになるとは思っていません)
【米国株式市場は上下を繰り返してきた】
しかし、米国株式市場の乗り心地は、
長期投資家にとって、あまり快適と呼べるものではありませんでした。
途中で多くの落下があり、その中にはとても深刻なものもありました。
米国株式市場は、毎年毎年、
今年は+6.8% 、来年も+6.8%と、1本調子であがり続けてきたわけではなく、
上昇と下落を繰り返しながら、今日まで成長を続けてきたわけです。
ここら辺も過去記事に何度も書いてきたので割愛します(笑)。
モーニングスター参照
【一例として】
〇最近では、ITバブルのピークの2000年8月から2013年5月まで、約12年半もの間、米国株式市場はもがく事となりました。
【歴史を学び、具体的なイメージを】
未来はどうなるかわかりませんが、少なくとも過去の米国株式市場には、このくらいの下落や長期的な停滞が実際にあったわけですから、
最低でも、そのくらいかそれ以上の下落や停滞に、自分の人生のどこかでぶち当たった時のことを十分に考え、
しっかりと覚悟やイメージをしたうえで投資したり、資産配分を決めることが大切だと思います
愚者は自分の経験に、賢者は歴史に学ぶといいます。
将来はわかりませんから、歴史を学んだだけではまだ足りないのですが、
少なくとも歴史を知ることで避けられる失敗もあります。
当たり前のことですが、投資をする前に、
少なくとも自身の投資対象の過去の歴史や数字くらいはしっかりと学びぶことが大切です。
米国株式市場といえど暴落や弱気相場は珍しいものではありません。
【リスクと日常的に付き合うということ】
市場は最終的には回復し、新しい高値に達しました。
しかし、未来はどうなるかわかりません。
いつ報われるかもわからないのに、それを何年間も信じることは、
相当な忍耐が必要になると思います。
ですが、株式投資をするということは、リスクと日常的に付き合うということでもあります。
このことを忘れてはいけません。
リスクがあるからリターン(リスクプレミアム)があるのです。
そもそもリスクなしにリターンを得ようというのは虫のいい話です。
調子のいい時はついついこのことを忘れてしまいがちとなります。
【少しだけ厳しいことをいいます】
私のような未熟者がこのようなことを言うのは、
大変おこがましいし、恐れ多いのですが、
株式市場が好調の時に、調子のいいことを言うことは簡単です。
でも、そういうことを言うのであれば、
つまり「覚悟のうえでリスクをとった」からには、
株価の下落や市場の調子が悪くなったからと言って
「いつ回復するかわからないから不安だ」などと、
急に泣き言を言うのは、大人としてどうかとも思います。
未来はどうなるかわかりません。
これは投資初心者でもわかっていることです。
わかったうえでそのリスクを引き受けるべきだと思います。
【気休め】
でも、せっかくなので、一つ気休め程度の数字を述べましょう。
ジェレミーシーゲル著 「株式投資の未来」より引用
米国株式市場において過去最もひどいダメージを負わせた、
1929年世界恐慌のピークに投資した場合でも、
そのまま配当再投資を続けた場合、15年以内には元本を回復し、
25年後の1954年11月にはピークで投じた資金も約4.4倍になりました。
以下、すべて過去記事にて紹介した通り、
①ピークより手前1927年に投資した場合。
②株式100%じゃない場合(株と債券50:50など)
③長期停滞中も定期的に積立投資や追加投資をした場合。
などは、より早く、7~8年~12年程度で元本を回復することができました。
もちろん、これらはすべて気休めで未来はどうなるかわかりません。
最初に述べたようにもっとひどいケースがあってもおかしくはありません。
あくまで可能性は0ではありません
でも、どうなんでしょうね。
金利上昇という当たり前の理由で10%程度の調整が起きている今が、
ピークから約89%ほど株式市場が下げた、1929年の世界恐慌時よりひどいかといわれると、
個人的にはそうは思いません。
以上、気休めでした。
【まとめ・感想】
米国株式市場は、忍耐強くリスクを引き受けることができる投資家には、
ちょっとしたボーナスと(下落中に保有数を効率よく増やせる等)
その後の回復~上昇期にかけて、とても魅力的な報酬・リターンをもたらしてくれました。
米国やS&P500に投資をする時は、
「忍耐」と「長期的な視点」がとても大切だと思います。
コロナウィルスや利上げの話題で世間は騒がしくなっていますが、
「規律」を失うことなく投資を続けることが大切です。
そして、株式市場のリスクはどんなに分散しても0にはなりません。
不確実は残ります。
ですから、自身のリスクの範囲内で投資をすることや、
株式投資以外の収入源を持つことが大切だと思います。
本来であれば、不安を感じない範囲で投資をするのが一番いいのですが、
もし不安を感じている方は不安を感じている時こそ、それを原動力とし、
拠出額や収入を増やすよう努力したり、
貯蓄に励んだり、支出をコントロールするなど、
自分にできることに注力し、弱音を吐いたり、ネットで騒ぐ前に、
やるべきことをまずはしっかりとやることが大切だと思います。
途中少し厳しいことを言いましたが、
なんだかんだで投資を続けることが何より大切だと思います。
お互い無理のない範囲で頑張って、楽しく投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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ジェレミー・シーゲル教授の研究などで、
よく知られていますが、
過去200年間、米国株式市場は長期的に右肩上がりで成長を続けてきました。
1802年に投資をした1ドルは、
インフレ調整後で年率平均6.7%で成長し、
2013年には93万0550ドルになっていました。
(でも、以前記事にしたように私は将来も絶対に右肩上がりになるとは思っていません)
【米国株式市場は上下を繰り返してきた】
しかし、米国株式市場の乗り心地は、
長期投資家にとって、あまり快適と呼べるものではありませんでした。
途中で多くの落下があり、その中にはとても深刻なものもありました。
米国株式市場は、毎年毎年、
今年は+6.8% 、来年も+6.8%と、1本調子であがり続けてきたわけではなく、
上昇と下落を繰り返しながら、今日まで成長を続けてきたわけです。
ここら辺も過去記事に何度も書いてきたので割愛します(笑)。
【米国株式市場が、直近のピークを下回った時期】
モーニングスター参照
仮に1871年に米国株式市場に1ドル投資し、
2020年3月まで保有し続けた場の様子を表したグラフです。
2020年3月まで保有し続けた場の様子を表したグラフです。
途中、直前の最高値を大きく下回ったり、
数年単位で直近の最高値を更新しなかった期間があることがわかります。
数年単位で直近の最高値を更新しなかった期間があることがわかります。
【一例として】
〇1911年6月~1920年12月までの51%の低下。
この期間には第一次世界大戦と1918年のインフルエンザのパンデミックが含まれています。
この期間には第一次世界大戦と1918年のインフルエンザのパンデミックが含まれています。
〇1929年の大暴落による79%の損失。
世界恐慌につながり、米国株式市場にとっても最悪の下落と長期停滞を引き起こしました。
世界恐慌につながり、米国株式市場にとっても最悪の下落と長期停滞を引き起こしました。
〇最近では、ITバブルのピークの2000年8月から2013年5月まで、約12年半もの間、米国株式市場はもがく事となりました。
【歴史を学び、具体的なイメージを】
未来はどうなるかわかりませんが、少なくとも過去の米国株式市場には、このくらいの下落や長期的な停滞が実際にあったわけですから、
最低でも、そのくらいかそれ以上の下落や停滞に、自分の人生のどこかでぶち当たった時のことを十分に考え、
しっかりと覚悟やイメージをしたうえで投資したり、資産配分を決めることが大切だと思います
愚者は自分の経験に、賢者は歴史に学ぶといいます。
将来はわかりませんから、歴史を学んだだけではまだ足りないのですが、
少なくとも歴史を知ることで避けられる失敗もあります。
当たり前のことですが、投資をする前に、
少なくとも自身の投資対象の過去の歴史や数字くらいはしっかりと学びぶことが大切です。
【弱気相場は普通のこと】
19世紀、20世紀、21世紀を通じて、
米国株式市場では、市場のクラッシュや数年に及ぶ株式市場の長期低迷が何度も発生してきました。
米国株式やS&P500に長期投資をするなら、このことをよく理解する必要があります。
19世紀、20世紀、21世紀を通じて、
米国株式市場では、市場のクラッシュや数年に及ぶ株式市場の長期低迷が何度も発生してきました。
米国株式やS&P500に長期投資をするなら、このことをよく理解する必要があります。
米国株式市場といえど暴落や弱気相場は珍しいものではありません。
【リスクと日常的に付き合うということ】
市場は最終的には回復し、新しい高値に達しました。
しかし、未来はどうなるかわかりません。
いつ報われるかもわからないのに、それを何年間も信じることは、
相当な忍耐が必要になると思います。
ですが、株式投資をするということは、リスクと日常的に付き合うということでもあります。
このことを忘れてはいけません。
リスクがあるからリターン(リスクプレミアム)があるのです。
そもそもリスクなしにリターンを得ようというのは虫のいい話です。
調子のいい時はついついこのことを忘れてしまいがちとなります。
【少しだけ厳しいことをいいます】
私のような未熟者がこのようなことを言うのは、
大変おこがましいし、恐れ多いのですが、
株式市場が好調の時に、調子のいいことを言うことは簡単です。
でも、そういうことを言うのであれば、
つまり「覚悟のうえでリスクをとった」からには、
株価の下落や市場の調子が悪くなったからと言って
「いつ回復するかわからないから不安だ」などと、
急に泣き言を言うのは、大人としてどうかとも思います。
未来はどうなるかわかりません。
これは投資初心者でもわかっていることです。
わかったうえでそのリスクを引き受けるべきだと思います。
【気休め】
でも、せっかくなので、一つ気休め程度の数字を述べましょう。
ジェレミーシーゲル著 「株式投資の未来」より引用
米国株式市場において過去最もひどいダメージを負わせた、
1929年世界恐慌のピークに投資した場合でも、
そのまま配当再投資を続けた場合、15年以内には元本を回復し、
25年後の1954年11月にはピークで投じた資金も約4.4倍になりました。
以下、すべて過去記事にて紹介した通り、
①ピークより手前1927年に投資した場合。
②株式100%じゃない場合(株と債券50:50など)
③長期停滞中も定期的に積立投資や追加投資をした場合。
などは、より早く、7~8年~12年程度で元本を回復することができました。
もちろん、これらはすべて気休めで未来はどうなるかわかりません。
最初に述べたようにもっとひどいケースがあってもおかしくはありません。
あくまで可能性は0ではありません
でも、どうなんでしょうね。
金利上昇という当たり前の理由で10%程度の調整が起きている今が、
ピークから約89%ほど株式市場が下げた、1929年の世界恐慌時よりひどいかといわれると、
個人的にはそうは思いません。
以上、気休めでした。
【まとめ・感想】
米国株式市場は、忍耐強くリスクを引き受けることができる投資家には、
ちょっとしたボーナスと(下落中に保有数を効率よく増やせる等)
その後の回復~上昇期にかけて、とても魅力的な報酬・リターンをもたらしてくれました。
米国やS&P500に投資をする時は、
「忍耐」と「長期的な視点」がとても大切だと思います。
コロナウィルスや利上げの話題で世間は騒がしくなっていますが、
「規律」を失うことなく投資を続けることが大切です。
そして、株式市場のリスクはどんなに分散しても0にはなりません。
不確実は残ります。
ですから、自身のリスクの範囲内で投資をすることや、
株式投資以外の収入源を持つことが大切だと思います。
本来であれば、不安を感じない範囲で投資をするのが一番いいのですが、
もし不安を感じている方は不安を感じている時こそ、それを原動力とし、
拠出額や収入を増やすよう努力したり、
貯蓄に励んだり、支出をコントロールするなど、
自分にできることに注力し、弱音を吐いたり、ネットで騒ぐ前に、
やるべきことをまずはしっかりとやることが大切だと思います。
途中少し厳しいことを言いましたが、
なんだかんだで投資を続けることが何より大切だと思います。
お互い無理のない範囲で頑張って、楽しく投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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