【ポートフォリオの組み立て方】
長期的に分散されたポートフォリオで運用する場合、投資のリスクとリターンの大部分は資産配分によってきまります。
ですので、基本的に長期的に資産形成をする場合、ポートフォリオはボトムアップ(例「どの企業の株式を買おうかな?を繰り返していく)ではなく、
まずは、資産配分からトップダウンで決めていくのが基本かと思います。
【2つの方法】
リスク資産にどのくらいのお金を回せるかを把握した後、
実際にポートフォリオを作成するよい方法として、
この2つがあげられます。
①の場合は年金基金などの機関投資家が使っている、リスクとリターンの数字から求めていくというスタイルや過去のデータ、適当に未来の期待リターンを当てはめるなどが一般的かと思います。
参考までに「平成30年度業務概況書 厚生年金保険給付積立金」から2つの図を引用しました。
何かのお役に立てば幸いです。
【個人的には時価総額が好きです】
ただ、個人的には②の方法。
例えば、「全世界の株式に時価総額加重で投資する」という方法の方が好みだったりします。
理由は①に比べてものすごく簡単かつ、そこまで大外ししないからです。
【相関関係やリスクは変化する】
例えば、各資産の相関関係は時間と伴に変化します。
また、市場のボラティリティも全期間を通して一定というわけではなく、べノワ・マンデルブロ氏等が指摘するように、完全にランダムというわけでもありません。
過去の記事でも述べた通り、ボラティリティの高い時期が続く時期や、低い時期が続く時期があります。
「誤解だらけのアセットアロケーション」より引用
S&P500指数が最も上昇した20日と最も下落した20日(赤)を表したグラフ。
【バンガードJPのHPより引用】
これは、S&P500が大きく上昇する日は、大きな下落の後に多くなる傾向ということなどからもイメージしやすいと思います。
また少し見づらいのですが、グレー棒線の幅を見ると、やはり上下に大きく振れている時期と、そうでない時期があることがわかります。
【適切な資産配分を考えるのは難しい】
とは言え、より真剣にポートフォリオを組み立てようという投資家は、これらの変化にどう対応するかを良く考える必要に迫られます。
市場の混乱期と非混乱期では、相関も標準偏差も大きく変わります。
「誤解だらけのアセットアロケーション」より引用
単純に過去の特定の期間全体の相関やリスクをそのまま参考にするのか。
多くの期間を占める非混乱期のデータを採用するのか。
混乱期のデータを重視して、それに備えるのか。
そのどこかの(中間の)地点で妥協するのか。
もしくは、静的な資産配分を維持するのではなく、市場環境や特定の指標を頼りに、動的な資産配分戦略を採用するという考え方もあるでしょう。
投資は「簡単」という言葉も最近たまに耳にする事もありますが、
資産配分一つをとってもめちゃくちゃ奥が深いと個人的には思っています。
【まとめ・感想】
このような問題は、投資が好きな人にとっては、たまらなく面白い「最適化問題」だと思います。
私も考えるのは嫌いではないです(笑)
でも、多くの一般的な、あまり投資に熱意を持たない方にとっては、少し「めんどくさい」「難しすぎる」の境域に入ってくるのかな。
とも、個人的には感じています。
実際、文字や数字を読むことが苦手な方も結構いますし。
そういうわけで、普通の方であれば、素直に低コストのインデックスファンドを用いて、許容できるリスクの範囲内で全世界の株式市場に時価総額加重で投資をするのが良い。
と個人的には思っています。
市場や環境の変化に合わせて勝手にリバランスしてくれますし、コストも安くつきます。
また、投資家自身の判断によるミスも減らせるのではないかと思います。
あとは、現在の環境であれば、無リスク資産(現金)と株式でバランスをとれば、長期的にはほとんど投資戦略に負けない(少なくとも世の中に星の数ほどある悪い投資商品は避けられる)と個人的には思います。
もちろん、リスクが許容できる方であれば、先進国株式や米国株式に集中しても良いと思います。
株式投資をこれから始める方や初心者の方には、難しいことは忘れて構いませんので(笑)
株式投資をする時は、まず「時価総額加重で全世界の株式に投資をすることを考えてみるのが良い」
という1文、基本中の基本だけでも覚えていってもらえたら幸いです。
いつもありがとうございます。
米国株ランキング
画像引用元
Amazon「誤解だらけのアセットアロケーション」
楽天 「誤解だらけのアセットアロケーション 」
【オススメ書籍】
Amazon「Adaptive Markets 適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識」
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長期的に分散されたポートフォリオで運用する場合、投資のリスクとリターンの大部分は資産配分によってきまります。
ですので、基本的に長期的に資産形成をする場合、ポートフォリオはボトムアップ(例「どの企業の株式を買おうかな?を繰り返していく)ではなく、
まずは、資産配分からトップダウンで決めていくのが基本かと思います。
【2つの方法】
リスク資産にどのくらいのお金を回せるかを把握した後、
実際にポートフォリオを作成するよい方法として、
①投資をする対象(各資産クラス)のリスク・リターン・相関などを計算し、最適となるようにポートフォリオ全体を組み立てる。
②(株式の場合)時価総額ベースで投資をする。
この2つがあげられます。
①の場合は年金基金などの機関投資家が使っている、リスクとリターンの数字から求めていくというスタイルや過去のデータ、適当に未来の期待リターンを当てはめるなどが一般的かと思います。
参考までに「平成30年度業務概況書 厚生年金保険給付積立金」から2つの図を引用しました。
何かのお役に立てば幸いです。
【個人的には時価総額が好きです】
ただ、個人的には②の方法。
例えば、「全世界の株式に時価総額加重で投資する」という方法の方が好みだったりします。
理由は①に比べてものすごく簡単かつ、そこまで大外ししないからです。
【相関関係やリスクは変化する】
例えば、各資産の相関関係は時間と伴に変化します。
また、市場のボラティリティも全期間を通して一定というわけではなく、べノワ・マンデルブロ氏等が指摘するように、完全にランダムというわけでもありません。
過去の記事でも述べた通り、ボラティリティの高い時期が続く時期や、低い時期が続く時期があります。
「誤解だらけのアセットアロケーション」より引用
S&P500指数が最も上昇した20日と最も下落した20日(赤)を表したグラフ。
【バンガードJPのHPより引用】
これは、S&P500が大きく上昇する日は、大きな下落の後に多くなる傾向ということなどからもイメージしやすいと思います。
また少し見づらいのですが、グレー棒線の幅を見ると、やはり上下に大きく振れている時期と、そうでない時期があることがわかります。
【適切な資産配分を考えるのは難しい】
とは言え、より真剣にポートフォリオを組み立てようという投資家は、これらの変化にどう対応するかを良く考える必要に迫られます。
市場の混乱期と非混乱期では、相関も標準偏差も大きく変わります。
「誤解だらけのアセットアロケーション」より引用
単純に過去の特定の期間全体の相関やリスクをそのまま参考にするのか。
多くの期間を占める非混乱期のデータを採用するのか。
混乱期のデータを重視して、それに備えるのか。
そのどこかの(中間の)地点で妥協するのか。
もしくは、静的な資産配分を維持するのではなく、市場環境や特定の指標を頼りに、動的な資産配分戦略を採用するという考え方もあるでしょう。
投資は「簡単」という言葉も最近たまに耳にする事もありますが、
資産配分一つをとってもめちゃくちゃ奥が深いと個人的には思っています。
【まとめ・感想】
このような問題は、投資が好きな人にとっては、たまらなく面白い「最適化問題」だと思います。
私も考えるのは嫌いではないです(笑)
でも、多くの一般的な、あまり投資に熱意を持たない方にとっては、少し「めんどくさい」「難しすぎる」の境域に入ってくるのかな。
とも、個人的には感じています。
実際、文字や数字を読むことが苦手な方も結構いますし。
そういうわけで、普通の方であれば、素直に低コストのインデックスファンドを用いて、許容できるリスクの範囲内で全世界の株式市場に時価総額加重で投資をするのが良い。
と個人的には思っています。
市場や環境の変化に合わせて勝手にリバランスしてくれますし、コストも安くつきます。
また、投資家自身の判断によるミスも減らせるのではないかと思います。
あとは、現在の環境であれば、無リスク資産(現金)と株式でバランスをとれば、長期的にはほとんど投資戦略に負けない(少なくとも世の中に星の数ほどある悪い投資商品は避けられる)と個人的には思います。
もちろん、リスクが許容できる方であれば、先進国株式や米国株式に集中しても良いと思います。
株式投資をこれから始める方や初心者の方には、難しいことは忘れて構いませんので(笑)
株式投資をする時は、まず「時価総額加重で全世界の株式に投資をすることを考えてみるのが良い」
という1文、基本中の基本だけでも覚えていってもらえたら幸いです。
いつもありがとうございます。
米国株ランキング
画像引用元
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