バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。

【市場をアウトパフォームしてきた産業】

Hong and Kacperczykによれば

タバコ・アルコール・ギャンブル・兵器という罪深い企業(sin stocks)は

1926~2006年の81年の間、

米国株式市場を3~4%ほどアウトパフォームしてきました。


これらの企業は米国以外の国際的な株式市場でも、

2.5%ほど市場をアウトパフォームしています。

こちらの検証期間は1985~2006年と少し短いですが

21カ国中、19カ国でアウトパフォ ーマンスがあり、

2カ国で(-1%とー2%)のアンダーパフォーマンスがありました。



【米国の120年間の15業種のデータ】
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タバコ産業は、年率14.2%のリターンと米国市場を大きくアウトパフォームしました。

アルコール産業は1927年からのデータで、

途中禁酒法などもあったため、この図には含まれていませんが、

それ以降のリターンは、タバコに次いで、2番目の成績となっています。


【イギリス・バージョン】
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英国で最高のパフォーマンスを示した業種は、アルコールでした。

タバコは1920年~2019年のデータになりますが(図には記載なし)

その間、英国で2番目に高いパフォーマンスを示しました。



【最新の論文】

これらの企業の優位性として、

〇参入障壁と独占性があること。

〇訴訟リスクによる割引率。(多くの場合最悪のシナリオにはならなかった)

などがあげられます。


それ以外におもしろい研究として、

Blitz and Fabozziの2017年に発表された論文があります。

これら株式(sin stocks)のパフォーマンス(α)は

Fama-French 5ファクターモデルの

クオリティファクター(profitabilityとinvestment)によって完全に説明できるとし、

時間の経過やさまざまな市場において堅牢だとしています。

https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3015690


【感想】

未来はどうなるかわかりませんが、

例えば、イノベーションや半導体「だけ」が、投資家が利益を得られるチャンスではないということがわかりますね。

また、勝ち組産業とアンダーパフォーマンスした産業間の差が結構あることもわかります。

私は1990年に2010年や2020年の世界が予想できなかったように、

100年後どころかろくに10年後の未来すら想像すらできないので、

S&P500等のインデックスファンドに投資をしていきたいと思います。


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