【米国企業は株主本位】
よく「米国企業は株主本位だ」と言われます。
確かにそのとおりで、その点は間違いないのですが、
投資家にとっては、それそのものが必ずしも好材料とは言えません。
なぜなら、
配当や自社株買いなど株主への還元されること。
および、それらが将来に渡って行われることへの期待は、現在の株価に織り込まれており、
既に米国市場や企業はポテンシャル(伸びしろ)を使ってしまっているとも解釈できます。
および、それらが将来に渡って行われることへの期待は、現在の株価に織り込まれており、
既に米国市場や企業はポテンシャル(伸びしろ)を使ってしまっているとも解釈できます。
【米国企業の高い期待値】
株価は、市場の予想や期待を上回るか下回るかで形成されていきます。
高い配当を出す企業や増配を続ける企業、
積極的な自社株買いをする企業などは、
過去投資家に良いリターンをもたらしてきたことはよく知られています。
故に、そういう企業の株価は既に合理的な水準まで上昇しており、
将来の期待リターンは損なわれています。
逆に、株主に不本意な企業が、株主本位に変化した時企業の株価はどうなるでしょう。
もしくは、
株主還元が盛んではない株式市場が、
米国並みの株主還元をするようになったら。
そういう文化や制度が整ったら。
一気に株価は見直されるのではないでしょうか?
また、逆に高い期待のもと連続増配していた銘柄が、
増配をやめてしまったら株価はどうなるでしょうか?
【まとめ・感想】
米国企業や米国株式市場は、元々高い期待値を「更に上回る」成長や株主還元を行い続けなくてはいけません。
過去、それらは概ね実現されてきましたが、未来はどうなるかわかりません。
「米国企業は株主本位」「制度・文化が整っている」これらは事実です。
ただ、みんなそのことは知っていますので、
その事実に基づいて既にそれ相応の株価が形成されています。
ですので、
単純に「米国株式市場は株主本位」=「特別有利」というわけではありません。
普通に考えれば、これらを理由に米国株式市場にオーバーウェイトしたり、集中投資をするのは、
個人的には少し根拠が弱いと思います。
これから投資を始める方が脱初心者をするためには、
このような一般論、一般的な宣伝文句に引っかからないようにすることが大切だと思います。
私はこれからもVOOに投資を続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます