バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


【米国株式の長所】

米国株(米国)の長所としてよく言われることがあります。

でも、個人的にはその通説に疑問があったりもします。

今回は簡単によくある米国株の長所について、

個人的な意見を書いていきたいと思います。


①人口増加が見込まれている。

実は人口の増加と経済成長や株式のリターンに相関があるかはわかっていません。

http://etfsp500.com/archives/24038444.html

また、米国の人口動向はこんな感じです。

米国人口は少子高齢化や移民減少によって伸びが鈍化

米国勢調査の最新結果から人口動態変化を読み解く


②株主第一主義。

米国企業の配当や自社株買い、経営効率などは、それが普通に当たり前のこととして、「既に」織り込んで現在の株価が形成されています。

だから「これまで」の米国株式市場の株価は素晴らしく上昇してきました。しかし、それらはすでに同然の事、周知の事実となっているため、将来は更にその高い基準を上回ることが求められています。

株主第一主義もいいことですが、それそのことよりも、それら元々高い期待を「更に」上回るかが株価上昇のカギとなります。

むしろ、現状それらを行っていない、期待されていない企業や市場が「株主第一主義」へと変わった時の方が、伸びしろは大きいとも言えます。

③イノベーションは米国から。


米国に優秀な人材が集まる環境はすごいと思いますが、

イノベーションが企業や投資家の利益に繋がるとは限りません。

飛行機という人類史上屈指のイノベーションを駆使する米航空会社はどうでしょうか。

人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する


④投資環境が整備されている。

そのとおり。私も米国ほど整備された国はないともいます。

それ故に、既に米国市場は高く評価され、既に多くの資金が流れ、現在の株価が形成されています。

これも、投資環境が整備されていない国が整備された方が伸びしろがあるとも言えなくもありません。


⑤新進代謝が活発。

これはいい点ですが、個別株投資の難しさにもつながりますね。

「成長」=「株価の上昇」とは限りません。

「期待されていた成長」を上回るか、下回るかによって価格は形成されます。

この前のFBが良い例ですが、米国企業のように元々高い成長が期待されていた企業は、その高い成長が維持できなくなれば株価は下落します。

高い期待の元、高いバリュエーションがついた高成長企業と、低い期待の低成長企業。どちらが有利かは一概には言えません。

どちらが良いかわからないときは両方持つというものありだと思います。



⑥日本や欧州に投資するメリットはない。

米国よりも日欧が成長することはあり得ない。という意見もあるようです。

でも、経済成長と投資家リターンは異なります。

また、欧州の株が米国株を上回ることなはい。との意見もありますが、

2000年代や1970~80年代など日本や欧州などのリターンが米国株式市場のリターンを上回る時期はありましえた。

 欧州  米国

00

【ポイント】

株式のリターンは「成長」だけではなく「バリュエーション」も大切です。

個人的には米国以外の地域のバリュエーションも面白いと思います。

また、異なるリスクを有する株を組み合わせることで、分散効果を発揮し、リスクを抑えることが期待できます。

将来の期待リターンを正確に予想することは困難ですが、リスクはまだ予測することが可能ですし、投資家自身である程度コントロールすることが可能です。


【まとめ】

以上、よくあげられがちな米国や米国株の長所について、

一応ある程度の根拠に基づいて個人的な意見を書いてみました。

それぞれについては過去記事等にてより深く解説しているので、そちらもご覧ください。

実際のところ、人口や経済成長、資源、イノベーションが起きやすいなど、

よく言われる米国の長所というのは、

皆に周知の事実であって、そっやって、

広く一般的に広がっている期待は、それを踏まえたうえで、

過去から現在までの株価が構成されきたわけです。

その予想が変わったときに未来の株価も変化しますし、


人口増や経済成長が続く中でも、過去、何度も暴落や株価の停滞があったわけですから、

それらを過大評価しすぎるのもまた危険かなと思います。


とはいえ、現状、米国株式市場は世界の株式市場の半分以上の規模を誇っており、

日本人であってもポートフォリオの一部に組み入れた方のよい資産の一つだと個人的には思います。

ただ、一般論やイメージに惑わされて、過信するのではなく、

できるだけ現実に即した形で、評価や良さを主張した方が良いと私は思います。

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