バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。



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【バンガードCEOのアドバイス】


バンガードのCEO、ティムバックリー氏が、自身のポートフォリオに不安を感じている個人投資家にアドバイスをしている動画があったので紹介します。

https://investor.vanguard.com/investor-resources-education/news/advice-for-investors-feeling-anxious 


マッシ―「NYのクリスティーナは投資歴が浅く、ペンシルベニアのランディは退職間近、そしてクレイは85歳の定年退職者です。自分のポートフォリオに不安を感じている投資家に対して、どのようなアドバイスをすればいいのでしょうか?」

ティム・バックリー「リタイアメントに向けて貯蓄をしている投資家、リタイアメントを迎えた投資家、それぞれ異なる目標を持っています。ですから、彼らに1つの戦略を与えるのは難しいです」

「しかし、私は、彼らが自分でコントロールできることは自分でコントロールするという、1つのアプローチをとることがはできると思います。不安な時、市場が下がっている時、コントロールできることをコントロールする」


【コストをコントロールする】

ティムバックリー氏「例えば、退職金を貯めている人が35歳、40歳だとします。市場が下落している。どうすればいいのでしょうか?」

「もしあなたがバンガードにいるのなら、すでに1つのことをコントロールしているはずです。それはコスト。投資にかかるコストです」

【節約し、入金額を増やす】

ティムバックリー氏「だから、次にできることは、より節約することです」

「人々は「ああ、市場が下がっている 」と言っています。それは、より多くの資金を投入し始めるのに最適な時期です。そうすれば、長期的な見通しが改善されます」

「長期的な見通しを良くしたいのであれば、より入金額を増やしましょう。市場が戻ってくれば、その市場に乗るための元本が増えますから」

【リタイア後の場合は】

ティムバックリー氏「リタイア後の場合はどうでしょう?そのような収入が入ってくるわけでもありません」

「あなたは「自分のポートフォリオから年間10万ドルを引き出せることがわかった」と言うかもしれません。そして、リタイア後に市場が暴落した時「そうだ、インフレに対応するために、その分引き出す額を増やそう」と。

「そこで、もしあなたが行動を変えずに、ポートフォリオから4~5%の割合で資金を引き出し続けると、私たちの研究では(8回の弱気相場を調べたところ)枯渇率が上昇し、枯渇リスクが30%の確率まで上昇しました。誰もそれを望んでいません」



【支出のコントロール】

ティムバックリー氏「では、それをどのようすればよいのでしょう?簡単に言えば、日々の支出を削減します(取り崩し額を減らします)」

その10万ドルを9.8万ドル、理想的には9.5万ドルまで下げ、日々の支出を少し減らします。5万ドルに下げる必要はありません。9.8、9.5、9.0万ドルに下げるだけです。

市場が厳しい時期には、取り崩し額を下げることができるほど、良い結果が得られます。

市場が戻ってきたら、自分にご褒美をあげましょう。取り崩し額が(を元に戻せば)5%増加しますから、自分にご褒美をあげることができます。

退職者として、支出に対して、正しい方法で設定すれば、あなたの枯渇率はゼロ近くに戻り、望んでいた道に戻ることができます。

以上が、コントロールできるものをコントロールするための2つの戦略です。

【まとめ】

市場が下落している時、不安な時は、自身のコントロールすることに注力するのが良いというティムバックリー氏のアドバイスでした。

コストは確実に自分が実際に手にするリターンを押し下げます。株価が上がろうが下がろうが、投資には様々なコストがかかります。

ただ、コストはある程度のところまでは投資家自身でコントロールすることが可能です。基本ですがまずはしっかりと抑えましょう。

次に、市場の下落時は、追加投資のチャンスでもあります。資産形成期の投資家は、下落時イン、節約したり、収入を増やすなど自身で確実にコントロールできることに注力し、いつもよりもたくさん投資できるように努力すると、市場が戻った時にもっといいことがあるかもしれません。

取り崩し期にある方は、自身の生活費や支出をコントロールし、取り崩し額を少し減らすよう努力することが大切です。

下落時には〇%ルールとか毎月○○円取り崩すという計画を一旦控えめなものに変更することが、資産を長持ちさせるコツです。株価の下落中に無理に取り崩す必要はありません。

そして、それができるようにその取り崩し額がないと生活できないくらいのギリギリの計画ではなく、多少取り崩し額を減らしても、少し贅沢をやめれば、生活することは普通にできるくらいの、余裕と柔軟性のあるリタイア後の計画を事前に立てておくことが大切だと思います。

いずれも基本中の基本ですが、市場の混乱期には、基本をすっかり忘れ、その時々で雑誌やインフルエンサーが紹介する変な小手先のテクニックに急に走りだす方もいます。(普段からやっている方ならまだわかりますが、そんな難しい環境の中、今までやらなかった手法に急に手を出して素人が成功するのでしょうか?)

そういう戦略もあるとは思いますが、一般的な運とスキルしかもたない、大多数の普通の投資家の方であれば、ティムバックリー氏が述べていたような基本を徹底的に行うことこそが、資産形成やリタイア後の生活の安定のためには確実かつ重要だと思います。

今後は景気後退なども予想されている、この不安定な環境だからこそ、今一度基本をふりかえり、資産形成を続けていきましょう。

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