【1980年】
1980年 時価総額上位銘柄とその後10年間のリターン(年率・ドルベース)
1 IBM +10%
2 AT&T +16%
3 エクソン +18%
4 スタンダードオイル +10%
5 シュルンベルジェ 0%
6 シェル +16%
7 モービル +17%
8 アトランティックリッチフィールド(石油関連) +13%
9 GE +8%
10 コダック +8%
時価総額上位10銘柄の10年後のリターン 12%
S&P500の10年後のリターン 14%
1980年の時価総額上位10銘柄をみると、今のオルカンやS&P500の上位がビックテックで占められているように、石油関連銘柄が上位を占めています。
S&P500の業種が偏ることを懸念している方もいますし、その気持ちもわからなくはないのですが、S&P500の構成比率が好調な業種に偏ることは過去ざらにありました。
また、皆さんもご存じの通り、70年代のインフレと不況を経て、株価が低迷し、バリュエーションが低くなっていたことの反動もあり、S&P500はその後の10年で年率14%と驚異的な成績を残しました。
【1990年】
NTT ‐1%
東京三菱銀行 ‐5%
日本興業銀行 ‐12%
三井住友銀行 ‐5%
トヨタ +10%
富士銀行 ‐10%
第一勧業銀行 ‐8%
IBM +14%UFJ銀行 ‐8%
エクソン +17%
トップ10アベレージ ‐1%
S&P500 +17%
1990年は日本株が時価総額のトップをしめますが、
時価総額トップ10のその後10年のリターンはイマイチなものとなりました。
10年前人気だった銘柄が、10年後それがどうなったか。
例えば、1980年に人気の業種がエネルギー株がその後10年でどうなったのか。
「今」人気の業種やアセットに集中しつつ長期投資をしようとしている方が考えておくべき可能性の一つだと思います。
2000年はITバブルでみんなよく知ってると思うので割愛。
1位はマイクロソフト、2位GE.....
トップ10のアベレージ ‐5%
S&P500は+1%
【2010】
ペドロチャイナ ‐10%
エクソン ‐2%
マイクロソフト +26%
中国工商銀行 +4%
ウォルマート +13%
中国建設銀行 +4%
アップル +30%
トップ10 7%
S&P500 14%
マイクロソフトとアップルの反撃の狼煙が聞こえつつあるものの、中国をはじめとする新興国が強かった時期の名残が見えるラインナップとなっています。
北京五輪やチャイナショックが懐かしいですね。
このころ流行していた中国株(銀行や石油)や新興国株に集中&長期投資をしていれば、その後10年間の米国株やハイテク株の上昇を逃したかもしれません。
BHP +3%
HSBC ‐1%
ペトロブラス +1%HSBC ‐1%
アップル +30%
トップ10 7%
S&P500 14%
マイクロソフトとアップルの反撃の狼煙が聞こえつつあるものの、中国をはじめとする新興国が強かった時期の名残が見えるラインナップとなっています。
北京五輪やチャイナショックが懐かしいですね。
このころ流行していた中国株(銀行や石油)や新興国株に集中&長期投資をしていれば、その後10年間の米国株やハイテク株の上昇を逃したかもしれません。
【まとめ】
さて、今のオルカンやS&P500の上位構成銘柄の10年後のリターンがどうなるかはわかりません。
ただ、歴史を振り返ってみると、永遠に安泰だと思われていた、石油株やGEがその後大苦戦をしたり、それまで儲かっていた日本株や中国株が失速したりということは多々ありました。
今話題のAI・半導体、インド株などが次の10年間どうなるかはわかりません。
ただ、極端な集中投資をすることで大失敗をしてしまう可能性もあります。
もしやるにしても、人的資本や収入、年齢、家族など投資環境も含めて、自身の後悔しない範囲で、コストやリスクを考慮しつつ、上手にリスクをとることが大切です。
少なくとも、直近のリターン、マスコミや投資会社、周囲の煽り、流行だけで投資判断しないことをおすすめします。
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