バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


 【リバランス】

以前、リバランスについて、

バンガードのレポートを紹介しつつ、

「カレンダーベース」のトリガー(半年または1年に一度)

「許容乖離率」のトリガー(5%ずれたらリバランス)

この二つを組み合わせると、

リバランスコストと資産配分を保つ効果のバランスがいいのでは?という

バンガードのレポートを紹介しました。


ただ、残念ながら、

現在この元となるレポートが消えてしまい、見れなくなってしまったため、

今回は違う研究を紹介したいと思います。



【リバランスの研究】

誤解だらけのアセットアロケーション」の中に

リバランス戦略について、シュミレーションを行い、検証したページがありました。

リバランスは目標とする資産配分を維持し、

過度なリスクを抑えたり、PFが偏りすぎるのを防ぐ効果がありますが、

あまりやりすぎるとコストがかかります。


リバランスのコストと効果のシュミレーションを表に表すとこんな感じ。

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より分かりやすく、別のグラフに直すとこんな感じになります。

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一見、この本で提案されている、一番左の

最適MvDリバランス戦略(ある数式のコスト関数を最小化するようなリバランスを毎月行う)

という戦略が最も効率が良いように思います。

ですが、実際、半月、年次ごとのリバランスと比べてみるとどうでしょう。

個人的には、誤差といいますかほとんど変わらないようにも思えます(笑)。


【半年から1年に一回のリバランス】

普通の個人投資家レベルであれば、

一般的に、よく言われる通り、

半年、もしくは一年毎に資産配分をリバランスするというのが、

最も簡単で効率がいいのかなと思います。


また、コロナショックが良い例でしたが、

もし、余裕のある方は、それに加えて、

PFの資産配分が5%以上乖離した時に、

リバランスを行うというトリガーを併用すれば、

結果的に、暴落時に、機械的にある程度安く買えることはあると思います。

1%~3%だと手間やコストがかかり過ぎると個人的には思います。



【リバランスのメリット・デメリット】

リバランスには、

〇売買に手数料がかかる

〇利益の出ている資産を売却すると税金がかかる

〇リバランスをするのが手間

というデメリットや、

結果的に、リバランスせず、株価の上昇に応じて上昇していくPFの株式比率を放置したまま(リスクをどんどん取った方)が良いリターンを残す場合もあります。

リバランスをしたからといって、確実にリターンが上がるわけではありません。


しかし、

自身の許容できるリスクの範囲内に、ポートフォリオを留めておく効果は期待できます。

株式比率が大きく上昇した後で、

自身の許容できる範囲を超えた暴落をくらっては目も当てられません。


半年または1年に一度くらいでいいと思うので、

株式や現金比率等をチェックしてみるといいかと思います。


個人的には無理に売却せずに、

追加で購入する分のリスク資産でPF全体のバランスを整える、

いわゆる「ノーセルリバランス」が好きです。


まあ、ずっと株式100%だったのでリバランスをしたことないんですけどね。

また資産が大きくなってくるとノーセルリバランスがきつくなってきます。


個人投資家の場合は無リスク資産とリスク資産で、

リスクに晒す資産の総量を自由に決めることができるため、

また実生活など実情を鑑みると

(例とば、1億無リスク資産で確保 残りは全てオルカン・個別株などリスク資産に)

といった形で金額ベースでやってもいいと思います。


もちろん、リバランスは必ずしも12月にやる必要はありませんが、

今年一度も確認していない方は、PFや資産配分をチェックし、

許容できる以上のリスクをとっていないか、変に偏りがないか、確認してみるとよいと思います。


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