eMAXIS Slimシリーズの生みの親とも言える、
三菱UFJ国際投信・常務取締役の代田秀雄氏と
楽天証券経済研究所の山崎元氏がトウシルで3回に渡って対談しています。
タイトルには【PR】と銘打ってありますが、
『前編』資産運用の最適解とは?『ほったらかし投資』について考える
そして、今回紹介する
『中編』長期投資の真の効用と「S&P500」一極集中問題
と良い内容の記事が続いていますので、是非読んでみて下さい。
【中編のテーマ】
今回の中編の主なテーマは3つです。
●「ドルコスト平均法」に意味がない?
●「投資信託の売り時」はいつ?含み益がたくさんあっても長期投資すべき?
●S&P500の一択はリスクが高い?全世界株式がベター
どれも山崎元氏の書籍を読んだことのある方や、
普段の発言を知っている方であれば、
予想通り(笑)の内容となっています。
〇ドルコスト平均法について
投資していない金額が生じる期間を作るのは、機会の損失です。
もし投資に回せるお金がすでにあるのなら、適正額を一括投資するのがアカデミックな観点でも、個人の投資行動としても正解です。
〇売り時について
「必要があれば部分的に解約する」
「たかがお金の話なんだから、合理的に割り切ってしまいなさいよ」
〇S&P500一本投資について
山崎氏
株価指数というのは、ある国のもの一択ではなく、複数の国のものを広く取り込んでいくほうが、分散投資の観点では優れています。インデックスファンド1本に投資するなら、S&P500より全世界株式に投資するほうが明らかにベター
代田氏
S&P500と全世界株式を比較して、どちらが分散されているかを常識的に考えれば、全世界株式の方が分散が効いているということになります。
米国における年金運用をみても、「米ドルベースで生活しているので、米国株だけ買っておけばいいんじゃないか」という状況は10年以上前に終わっていて、
最近は米国でさえも、米国株一辺倒ではなく、グローバル分散投資が当たり前の時代になっています
米国ですら、S&P500一辺倒とは言わなくなっている時代に、日本の個人投資家の投資対象がS&P500だけでいいというのは、やや踏み込みすぎかもしれません。
ざっと結論を書けばこんな感じなのですが、
それぞれの結論に至るまでの理由や考え方、両名の会話がとても勉強になりますので、是非本編も読んでみて下さい。
個人的には中編のタイトルを見た時に、
S&P500一本について「どうせ、こんなこと言われるんだろうな・・・」と思ったことがそのまま書いていてちょっと面白かったです。
まだ、未公開の【後編】「脱・S&P500一点張りのポートフォリオ & 暴落が来たときの心構え 」も、
個人的にはとても楽しみにしています。
【VXUSの投信版が必要になる時代?】
余談ですが、
私は以前「今S&P500(米国株)100%のみで運用している投資家にとって最も必要な商品、投資信託とは?」
という記事で、VXUS(米除く全世界株式ETF)の投信版があれば、
既にS&P500一本に集中投資している方が、国際分散に舵を切りやすいのでは。と話したことがあります。
なかなか米国一本で投資を始めると、VTやオルカンでは米国比率が高いため、
現状ある投資信託だけでは、国際分散PFに変えていくのがめんどくさかったりもします(笑)。
【まとめ】
ドルコスト平均法や売り時の話とともに、
S&P500・米国のみの投資の悪い所を指摘している良記事でした。
〇今後は米国以外の地域のリターンが高くなるという「バンガード」や「GMO」の予測や、
〇「米国株に米国以外の地域の株式を合わせる事でリスクが下がる」ということも合わせて、
S&P500や米国一本の投資家の方は、
国際分散や全世界等へのより広い国や地域への分散投資を考えるきっかけになればと思います。
米国株投資家の方も、より幅広く国際分散投資をしている方も双方の投資の成功を願っています。
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私はS&P500が大好きです。
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