バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。



【利回りの前にリスクを語れよ(ドン)】

まず、リスク資産と無リスク資産を同列に語るのはどうかと思います。

リターンだけではなく、リスクやコストを含めて議論する必要があります。

また、毎年5%の利回りで計算するのもあまり現実的ではありません


投資は金融の大原則としてリスクに応じてリターンが決まるというものがあります。

長くなるので説明は省きますが、「無リスク資産の利回り+リスクプレミアム」(=元ついでは年5%を想定していると思われる)に応じる分のリスクがあるわけです。

コツコツ投資をして最後にドカンと大暴落を食らって引き出す時には・・・という可能性もなくはありません。

「新NISAがダメ」「株式投資がダメ」ということではありませんが、

無リスク資産とリスク資産のバランスが重要であり、

むやみやたらに「貯蓄から投資へ」を利用して、無責任かつ安易に注目を集めようという輩に気を付けよう。

今回はそんなお話です

【国債や預貯金でも悪くない説】


逆に、インフレですから今後預貯金の利回りが上がる可能性もあります。

例えば、リスクほぼ0の日本国債で+1%や2%の利回りで満足という方もいるでしょう。

山崎元氏も言ってましたが、金利がある世界では債券にも魅力がでてくるかもしれません。

リスク許容度が低い方、投資環境がリスク資産に大きく資産を配分することに不向きな方などは、

無理に新NISAでリスク資産に投資するのではなく、日本国債変動10年を用いるのも良いと思います。

【補足】

ちなみに、通常、国と銀行なら国の方がリスクが低いので(銀行が破綻しても国は破綻しない)、国債より預貯金の利回りが高くなるはずですが、日本は銀行預金より高い利回りで国債が買えるという世界でも珍しい環境にあります。

理論上は預貯金をおろして国債を買った方が絶対に有利になります。現実としては銀行預金の方が引き出しに楽だという点などに利点はありますから全部は国債にする必要はないでしょう。



【インフレガチ勢の皆様へ】

こういう意見に反射的に「インフレが~」という反論をする人は多いかと思います。

しかし、預貯金の金利や国債の利回りは、株式同様遅効性ですが、インフレにある程度連動しますので、インフレに勝てないまでも、絶対にダメとまではいえないでしょう。

リスク許容度0に近い方に変に投資を勧めて、暴落渦で含み損で資産を減らしたままやめてしまう方を増やすよりははるかに良心的だと私は思っています。

また、個人的には株式への投資を促す理由にインフレを持ち出すのもどうかと思います。

(では、デフレなら株式投資しなくていいのかということになります(笑))

個人的にはデフレであってもインフレであっても関係なく、リスクプレミアムに基づいた期待リターンがあり、そのリスクを許容できる範囲で、合理的にリスク資産を保有するのが良いと思います。

リスク許容度がない方はそれ相応の運用が良いと思います。

また、インフレガチ勢の方には、無理に株式へもっていかなくても、インフレ連動債という選択肢もあることを付け加えておきます。

【貧富の差煽りもどうなんだろうね】

こういう方々がよく煽りに使うワードとして

「インフレ」「老後」そして「格差拡大」があります。


貧富の差が広がるのは資本主義社会ではごく普通のことで、

個人的には、あまり問題ではないと思っています。

(問題は「貧窮」であり、貧困層やを引き上げることが重要)

また、この問題に関してぶっちゃけていうと、

「月3万」のお金の置き場をそこまで重要視するよりも、

どのくらい稼いでどのくらい貯蓄するかの方の方が大切というか大きい問題だと思います。

月5万、月10万と余裕のある資金を作れるようになれば、今より多くの幸せや経験を得ることも、将来のための貯えもできます、

インフレにも自身の給与や所得がどの程度連動するかが重要だと思います。


【まとめ】

ここまでの結論としては、「インフレ」「老後」そして「格差拡大」

確かにそれぞれ問題や不安を感じることがあるでしょうが、それにかこつけて、投資商品を売ろうとしたり、アクセスを稼ごうとするやつは、

だいたい基本がわかってないか、わかってても自分の利益を優先するような輩の可能性が高いからお気をつけて。という感じです。


【補足】

最後に、落とし穴が何か気になる方がいると思います。

落とし穴→「長期保有できないこと」でした。

長期保有をするためには、なおさら無リスク資産が重要というか役立つと思うのですが(笑)



投資信託の平均保有期間は、驚きの2.5年。成功のコツは、複利を味方に15年以上コツコツ投資を続けることです。

一理あります。

しいて言えば複利を活かすならコツコツ投資ではなく、一括投資をして長期保有だと思います。(※コツコツ投資14年目に投じた資金に対しては1年しか複利が効きません)




ちなみに、米国のS&P500に15年以上投資すると、過去データでは元本割れしませんでした。過去は未来を保証しないけど、長期投資でリスクは減ります。


過去の実績は未来を保証しません。特に長期投資のデータは思っている以上に無意味です。

例えば、過去100時間(約4日)どの15時間を切り取っても晴れでした。だから明日も晴れるでしょう。といるのとそう変わりません。そのレベルの天気予報をあなたは信じますか?

また今のネットで簡単に誰でも取引できる環境と、1年に1度株主が変わるくらいの時代のデータを同列にしていいのかといった議論もあります。

ただ、長期投資でリスクは減りません。リスクは拡大します。

例えば、今あなたが10歩で歩ける範囲は限定的ですが、

100歩、1000歩とランダムに歩いていくと、たどり着く行先の可能性はどんどん広がっていきます。

昨日私は水瀬さんと1万5千歩以上歩きました。

00
http://www.fund-no-umi.com/blog/2008/12/post-f188.html


彼の言わんとしていることを察することはできますが、

そういう事をいいたいのであれば、僕なら違う言葉と表現を使います。

「補足」投資商品はリスクに応じたリターンがあるとかリスクプレミアムの話に戻るのですが、

逆に「15年投資をすれば、絶対に毎年(インフレ調整後で貯金などの無リスク資産より)+5%儲かる」という商品があれば、皆我先にとその商品を買い漁り、その商品の価格が超上昇しますから、合理的な地点まで利回りは移動し、普通の個人投資家の元に来る頃にはだいたい元本保証の国債や預貯金並みの利回りになると思われます。話がきたらきたで超怪しい話です。


「長期投資でリスクは減ります」という表現を使うのはあまり投資に詳しくない素人か、素人を誘導して投資を促したい人だということを覚えておいてください。

投資でお金を稼ごうとする投資家が趣味や片手間に書いている記事と(私はこっちが好き)と

投資をネタにしてお金を稼ごうという人が書いている記事

(わかりやすくて圧倒的多数の初心者~脱初心者に好まれることが多い。たまにいい記事を書いている人もいるが注目を集めるために変なこと、極端なことを書いたり、無理筋、無勉強な記事を書く人が多い。主張がコロコロ変わる人もいる、おかまもいる)

この二つは似ているようで大きく異なります。

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