【PK戦の極意とは?】
オークマークファンドの古いレポートに面白い記述がありました。
「経済心理学誌」の研究は以下の事を示しています。
〇PK で右に飛ぶゴールキーパーがボールを止める確率は12.6%。
〇左に飛ぶゴールキーパーがボールを止める確率は14.2%。
〇左に飛ぶゴールキーパーがボールを止める確率は14.2%。
〇右にも左にも動かないゴールキーパーがボールを止める確率は 33%。
“そのような研究データがあるにもかかわらず、ゴールキーパーが動かないケースはわずか6.3%しかなく、93.7%のケースでゴールキーパーはどちらかに飛んでいます”
投資家の株の保有期間が次第に短くなってきています。
1970年代は 5年間でしたが、1980年代は2年間、2016年には8カ月となっているそうです。
ただ、長期投資や資産形成において、
動かないことは、動くことと同じかそれ以上に効果を発揮します。
一度資産配分を完成させた後、ただ黙ってそれを維持し、市場に居続けることは、
長期的には、その他多くの動的な戦略のコスト控除後のリターンを結果的に上回る可能性が高い戦略となります。
投資では動けば動くほど、何らかのコストがかかります。(投資に限らず世の中たいていそうですが)
ある程度、合理的な資産配分を完成させたら、むやみやたらに動かないことも長期投資では大切です。
【投資家の行動ギャップ】
東京都政策企画局のHPにはおもしろい画像が載っています。
これは、2013年末時点から過去30年間の、S&P500と債券の代表的な指数と、それぞれに連動する投資信託を保有していた投資家のリターンを調査したものです。
この調査では、S&P500指数は年率11.11%のリターンだったのに対し、S&P500に連動する投資信託の保有者の平均リターンは3.69%と大きく劣っていたことがわかっています。
この間、ただ黙って市場に居続ければ、S&P500に投資をしている投資家は30年間で、資産を約22倍にすることができたのですが、
S&P500に連動する投信を保有していた平均的な投資家は、途中で売買を繰り返したため、3倍程度にしかすることができませんでした(ドルベース)
この調査では、S&P500指数は年率11.11%のリターンだったのに対し、S&P500に連動する投資信託の保有者の平均リターンは3.69%と大きく劣っていたことがわかっています。
この間、ただ黙って市場に居続ければ、S&P500に投資をしている投資家は30年間で、資産を約22倍にすることができたのですが、
S&P500に連動する投信を保有していた平均的な投資家は、途中で売買を繰り返したため、3倍程度にしかすることができませんでした(ドルベース)
【航路を守れ】
この30年間、ブラックマンデー、アジア通貨危機、ロシアのデフォルト、ITバブル、9・11の同時多発テロ、リーマンショックなど、
大きな下落や混乱、長い停滞などもありましたが、米国株式市場は時間の経過とともにそれらを乗り越え力強く成長を続けてきました。
一方で、感情に負けたり、あるいはタイミングを計ろうとした多くの投資家が、結果的にはただ黙って市場にいた時より、自らの手でリターンを悪化させているということが伺えます。
市場の混乱期や株価の下落時に市場から逃げるのは一見賢い戦略に見えますが、良いタイミングで市場から出て、良いタイミングで市場に戻ってくるのは至難の業です。
時に上手くいくこともありますし、そういう戦略に才能を発揮する人もいますが、一般的な普通の個人投資家や平均的なプロは長期的にはことごとく失敗しています。
時に上手くいくこともありますし、そういう戦略に才能を発揮する人もいますが、一般的な普通の個人投資家や平均的なプロは長期的にはことごとく失敗しています。
あなたが余程の能力か運か才能を持つ方でなく、長期的にインデックス投資をしている方であれば、
現在のように株価が下落し、不確実性の高く、混乱している市場の中でも、長期的な視点と規律と冷静さを維持し、航路を守り投資を続けることが大切だと思います。
現在のように株価が下落し、不確実性の高く、混乱している市場の中でも、長期的な視点と規律と冷静さを維持し、航路を守り投資を続けることが大切だと思います。
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