バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


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【下落相場に負けない個人投資家になるために】

トウシルにて、山崎元氏の著した『下落相場に負けない個人投資家になるための8つの法則』
という記事が再掲載されてたので紹介します。

前編・後編に別れていて少し長いですが、とてもおもしろく、役に立つと思いますので、是非読んでみて下さい。

〇前編 「下落相場に負けない個人投資家になるための8つの法則
〇後編 「下落相場に負けない個人投資家になるための8つの法則



①まず「リスク」を、次に「理屈」を考える

個人的にはこの段落が最も重要だと感じました。

適切な大きさのリスクを持つこと。そして後半部分の理屈の部分。

どちらも基本的な内容ですが、相場が良い時期や悪い時期にはすっかり忘れてしまっている方も一定数いるように感じます。




相場下落時に限らないが、投資家にとって最も大切なことは、「適切な大きさのリスクを、適切な形で持つこと」であり、特にリスクの大きさの確認が重要だ。

リスクの大きさが適切なのか否かを改めて点検してみてほしい。


「投資とはどういう行為なのか」「株価はどのように形成されるのか」「長期のバイ・アンド・ホールドにはどのような意味があるのか」「情報は株価にどのように反映するのか」といった根本的な事柄に関する理屈を確認した上で、自分の投資をどうしたらいいのかについて考えることだ。

「私も含めて誰でも情報と判断力には制約がある。この制約を前提として、私にとって最も適切な投資行動とはいかなるものであるか?



②リスクは「360万円」を単位に考える

これは面白い考えなので是非本編を読んでみてください。


③株価下落の「嫌な感じ」こそが投資の儲けの源泉だと理解する

リスクプレミアムの話です。当ブログでもいつも話しているので割愛


④「売らずに持ち続けること」の有利性を理解する

持ち株を売って利益に課税されると、再投資する際の複利運用の効果が小さくなってしまうこと。

加えて売買にコストが掛かるので、「売って買い戻す」行動が平均的に不利に働くこと。

といったコストの話、そして以下のようなタイミングの話。

持ち株を全部ないし一部売って株式の保有リスクを低下させた時期に株式にプラスのリターンが発生することは大いにあり得るし、平均的にはそうなる可能性が大きい。

「嫌な感じがするから様子を見よう」といった弱い根拠で株式のリスクを低下させると、その間に、パフォーマンスを取り損なう場合が少なくない。

ここら辺も当ブログでは何度も繰り返し話していますが、本当に大切な内容だと思います。完全に同意します。

ただ、バフェットファンとして一点だけ言わせてもらうと、バフェットの平均株式保有年数や売買履歴を見るとほんの一部の銘柄を除き、結構頻繁に売買しているという面もあります(笑)。



⑤「情報は株価に反映しているはずだ」と考える

不足か過剰かはわからないが、概ね情報は株価に反映している。という基本的な考え方と解説ですね。


⑥「下げ相場にはアクティブ」という言葉に惑わされない


最近もどこかでS&P500ではなく、アクティブ(個別株)という話をどこかで耳にした気がするのですが、どこだったでしょうか(笑)?わかりませーん



二昔くらい前の証券会社のセールスマンによくあったことだが、

こうした言葉を真に受けて、下落相場を見てからインデックス・ファンドをアクティブ・ファンドに入れ替えるのはやめた方がいい。

下落相場でアクティブ・ファンドが有利という話は、半分嘘で、半分本当だ



と山崎元氏は指摘します。その理由はとても合理的かつ明快で、

①インデックスファンドは、コスト面で上昇相場も下落相場も有利。

②良いパフォーマンスを残すアクティブファンドを見分けることが事前にできない

以上から、インデックスファンドが合理的というのが原則的な理屈。

ただ、バリュー株ファンドや最小分散PF型の運用は、インデックスファンドよりβ値が低いのでマイナスが小さい傾向がある。現金比率もパッシブファンドより大きい。

よって、インデックスファンドより「下落相場に強い」アクティブファンドを持つことが可能だが、それらを長期的に保有した場合、インデックスファンドより有利だと言える根拠はない。

としています。

個人的にはリーマンショック後に流行った低ボラティリティー戦略が、その後の上昇相場でアンダーパフォームしていったことに通じる話だと思います。


⑦経験則的に「あと1割の下落」を当てても儲けることは難しい

わかりみが深い。

⑧「仮想敵」を作って売りの誘惑と戦う

「仮想敵うんぬん」などのアドバイスは、(言わんとしていることはわかるものの)個人的にあまり響かなかったのですが(笑)

結論の部分は100%賛成、完全に同意です。


『結論』


現在の株価にはおそらく現在利用可能な情報が反映されており、そうでない場合も、悪材料への反応が不足なのか・過剰なのかは分からないし、今後の材料についても他人よりも確かに分かる訳ではない。

リスク・プレミアムの獲得を目指して投資を続ける場合、株式やファンドを長期的に保有し続ける方が有利だ。

リスクの保有形式は、手数料面で圧倒的に有利で広範な分散投資が行われているインデックス・ファンドの保有でいい。

加えて、今後の下げ相場を予想して、いったん売って、下がった株価で買い戻そうとする行動は割が悪い賭だ。結局、現在の投資をそのまま続けるのが得策だ。


過去のデータや世界経済の成長などの理論的に脆弱な「絶対」を頼ろうとすると、かえって不安が増す可能性が大きい。

論理のレベルで言い得るのは、皆が株価の下落を「嫌な感じだ」と思うなら、おそらく株価形成にはリスク・プレミアムが含まれているだろう、という程度のことなのだ。

「万一、投資で損をしても、お金で済む問題なのだから、いいではないか!」。

投資家には、このくらいの割り切りを持って投資に臨んでもらいたい。人生には、お金よりも重要な問題がたくさんあるのだから。



ここの部分をよく理解し、実際の投資判断や投資行動に「常に」反映させ続けることが重要だと思います。

インデックス投資をする方や長期投資家の方であれば、「丸暗記」とまでは言いませんが、最後の結論内容とその裏にある理屈、理論をしっかりと理解したうえで投資をすることが大切だと思います。

もし、わからない点があれば質問ください。時間がある時にでも記事にしたいと思います。

さて、もの凄く端折りながら、最低限の感想やツッコみを入れつつ紹介しても、結構長くなってしまいましたね(笑)

『下落相場で個人投資家が考えるべき8カ条』是非本編もゆっくり読んでみてください。

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