バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


【おもしろい画像】

モーニングスターの「米国は「逆イールド」の発生で景気後退局面入りか、過去には利下げで株安継続の場合も」という記事の中におもしろいグラフがあったので紹介します。

リーマンショックを経験した世代の方にとっては懐かしいチャートではないでしょうか?
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過去は未来と同じとは限りませんが、

このグラフを見るといろいろおもしろい点がいくつかあります。

まず、逆イールド発生⇒逆イールドが解消した『後』しばらくしてから、S&P500が暴落を開始しています。


また、FF金利を見ると、2004~2007年にかけて、

利上げ⇒高水準をしばらく維持⇒『利下げ』となっていますが、

その利下げした直後、S&P500は最高値を付けその後下落。

以下、暴落していきました。


【これが絶対ではないが】

もちろん、常にこうなるわけではありませんし、違うパターンも多々あるのですが、

少なくとも、

逆イールドが解消されたからOK、

利下げに転じたから株価が上昇する。

と安易に考えて油断していると

何かしらの罠に引っかかってしまう可能性があります。




景気が悪化しているから、企業の成長が鈍化、後退しているから、

それらを助けるために利下げをするというのは普通にあります。

特例ですが、直近では、コロナショックの「直前」にも大きな利下げがありましたよね。

強い業績(+要因)VS利上げ(‐要因)の闘いがこの前ありましたが、

その逆で、

弱い業績(‐要因)VS利下げ(+要因)という戦いもあるのです。

利下げは確かに大きな要因ですが、それが全てではないということを覚えておきましょう。


【まとめ】

今、市場で最も注目されていることの一つは「利下げがいつか」ということです。

でも重要なのはそのタイミングだけではなく、速度や幅、そして企業業績などのその他の要因です。

「利下げした」からという理由だけで油断は禁物です。

期待しすぎて油断しているとかえって足元を救われるかもしれません。

利下げを待っていると、逆にタイミングを逃したり、

利下げで株価があがるからここで投資だ⇒そこが最高値付近であとは下がっていったなど、

タイミングを外す可能性も普通にあります。注意しましょう。

さて、振り返ってみると、

リーマンショックの時、S&P500は1年4カ月かけて52.6%下落。戻るまでに5年5カ月かかりました。

全世界株式は1年4カ月にわたって56.2%も下落。暴落前の高値を回復するのに6年8カ月かかりました。

未来に目を向けると、

歴史的に異例の低インフレと低金利+リーマンショックで下がり切った低バリュエーションが追い風となった過去10年とは異なり、

金利とインフレが多少落ち着いたと仮定して、普通のインフレ率2%前後と普通の政策金利2%前後、

そしてまだまだ公正価格に近い(割安ではない)バリュエーションからスタートすることを考えると、

あるいはシラーPERなどを見ると、今後10年の期待リターンは過去10年ほど良くなくなるかもしれません

まあ、株式市場や株式投資なんてそんなもんです。

当たり前に起こる金利の上下や景気の拡大縮小のサイクルにいちいち大騒ぎすることなく、また、過剰反応して油断することなく、冷静に投資を続けていきましょう。

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