【9月5日 米国株式市場】
ダウ 40,755 ‐0.54%
S&P500 5,503 ‐0.30%
ナスダック 17,127 +0.25%
S&P500は続落。ナスダックは小幅に上昇。今日は経済指標が多数発表されましたが強弱まちまち。
8月のISM非製造業総合景況指数は予想を上回り2カ月連続で活動拡大を示しました。ADP民間雇用者数は2021年1月以来の低い伸びにとどまった。先週の新規失業保険申請件数は減少し市場予想を下回りました。
市場は今夜の雇用統計に注目しています。
ラッセル2000は‐0.61%と小型株は下落。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.16%と小幅に上昇しました。
米10年債利回りは3.733%。‐0.035と低下。
VIX指数は19.90。‐6.66%と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 143.44 ‐0.21%
NY原油 69.32 +0.10%
NY金 2,516 +0.90%
ADP雇用者数が予想を下回ると、利下げ期待からドル円は142円台に後半を付ける場面もありましたが、その後143円台中盤で推移。
原油は横ばい。金は続伸しました。
ビットコインは55,977ドル。‐3.46%と下落しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
一般消費財や通信が上昇。資本財やヘルスケアが大きくさげました。
【スタイルボックス】
すべてのカテゴリーが下落。特にバリュー株が大きく下落しました。
【個別株】
HPエンタープライズが決算を受け6%下落。粗利益率が予想を下回ったことなどが嫌気されました。
C3・aiが決算を受け‐8%と大幅安。サブスクでの売上が20%増収となったものの予想に届きませんでした。
【経済指標】
〇8月米国 ISM非製造業景況指数 51.5(予想 51.4・前回 51.4)
・仕入価格 57.3(予想 56.0・前回 57.0)
・雇用 50.2(予想 50.5・前回 51.1)
・新規受注 53.0(予想 51.9・前回 52.4)
前月の51.4からほぼ横ばいでした。ただ、労働市場の軟化に伴い雇用の伸びは鈍化。
〇8月米国 非製造業PMI 55.7(予想 55.1・前回 55.2)
〇2Q米 非農業部門労働生産性(前期比年率)2.5%(予想 2.5%・前回 2.3%)
〇米国 単位労働費用(前期比年率)0.4%(予想 0.8%・前回 0.9%)
第2・四半期の非農業部門の労働生産性(改定値)は年率換算で前期比2.5%と上昇。
単位労働費用をみると人件費の上昇が抑制され、インフレ圧力が引き続き緩和する可能性がある。
〇8月米国 ADP雇用統計 9.9万人(予想 14.5万人・前回 11.1万人)
民間部門雇用者数は9.9万人増と3年半ぶりに低い伸びとなった
〇米新規失業保険申請件数(8/31までの週)22.7万件(予想 23.0万件・前回 23.2万件)
〇米失業保険継続受給者数(8/24までの週)183.8万人(予想 186.7万人・前回 186.0万人)
ADP雇用統計は2021年以来で最も弱い成長を示し労働市場の減速に対する懸念を高めた一方、米新規失業保険申請件数は前週から減少と労働市場の底堅さを示唆と、強弱まちまちの結果となりました。
市場では6日に発表される8月の米雇用統計が注目されています。
【まとめ】
一連の経済指標を消化しつつ、S&P500は小幅に下落。ナスダックは小幅に上昇。為替も一時振れる場面もありましたが、前日と同じ143円台中盤で推移。
雇用統計発表前に様子見が続いています。市場では、雇用統計の強弱が9月17~18日開催のFOMC会合での利下げ幅に影響を及ぼすと見られています。
CMEのフェドウオッチによると、9月のFOMCで0.25%の利下げが実施される確率は59%、0.50%の利下げが実施される確率は41%となっており市場でも意見がわかれています。
米経済の成長鈍化の兆しにより、FRBが利下げを急ぐ可能性が高まったとして、ドルはこのところ下げ基調にあります。
日本人視点で見ると、先月のオルカンのマイナス分のほとんどが為替要因だったように、ここ数年為替の影響で膨らんだ含み益が戻されていく可能性がありますので心構えはしておきましょう。
ただ、上のドル円チャートと同期間(5年)で、S&P500ETF(VOO)は273ドルから505ドル、分配金も合わせれば約2倍に成長しています。
為替がどうなるかはわかりませんが、株式投資において長期的にみれば為替が投資リターンに与える影響はそこまで大きくないだろうとある程度わりきって、気長に投資を続けていきたいと思います。
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