【8月23日 米国株式市場】
ダウ 41,175 +1.14%
S&P500 5,634 +1.15%
ナスダック 17,877 +1.47%
パウエル議長の講演を受け、主要3指数はそろって急伸。S&P500は全11セクターが上昇しました。
特に半導体大手エヌビディア、アップル、テスラなど昨日下落した大型株グロース株が上げたことが大きな押し上げ要因となった。
ラッセル2000は+3.19%と小型株は大きく上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+1.76%と上昇しました。
米10年債利回りは3.801%。‐0.061と低下。
VIX指数は15.86。‐9.63%と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 144.34 ‐1.32%
NY原油 74.96 +2.71%
NY金 2,510 +1.09%
ドルはパウエル議長の発言を受けて下落。ドルは週間ベースで4週連続の下げとなりました。
原油は続伸。金は3日ぶりに反発しました。
ビットコインは64,433ドル。+6.42%と上昇しました。
【S&P500マップ】
【セクター】
【スタイルボックス】
すべてのカテゴリーが上昇。特に中小型株が上昇しました。
【個別株】
ワークデイが+12.5%と大きく上昇。四半期業績が予想を上回ったほか、10億ドルの自社株買いの計画を発表したことが好感されました。
【ジャクソンホール】
パウエル議長は年次経済シンポジウムジャクソンホール会議で、用への下振れリスクが高まったとし、インフレがFRBの目標である2%に向かいつつある中、政策を調整する時期が来たと発言。9月の利下げ実施に関して明確なシグナルを出したことが材料視されました(ロイター)。
FRBの仕事はまだ完了していないとしつつも、物価の安定回復に向けかなりの進展を遂げたとし、「インフレが2%回帰に向け持続可能な軌道に乗っているという確信が強まったと述べた。
金融市場ではFRBは9月のFOMCで0.25%の利下げをメインシナリオとして織り込んでいるもの0.50%の利下げを予想する声も一部であり、今日のパウエル議長の発言を受けて、0.50%の大幅利下げを織り込む動きは前日の25%から37%にやや加速しました。
【まとめ】
パウエル議長の発言を受けて、米国株式市場は反発。米国債券利回りは低下。ドルが下落して終えました。
ようやくコロナショックとその後の緩和政策によって引き起こされた高インフレと高金利の状況を乗り越えるめどがついてきており、コロナショックからの一つのサイクルが一旦終わるのかなと感じています。
この間ロシアのウクライナ侵攻など予想外のこともいろいろありましたが、インフレや金利、為替、株価などについては概ね教科書通りの展開に収まり、米国株式市場や経済は言うほど良くもなく、悪くもない状況が続いている印象です。
2022年の米国株式市場の20%の下落と米債券市場の同時下落から日本人投資家を守った為替ボーナスが、株価が上昇も為替でマイナスとか株価の下落とWパンチなど、今後は逆に働くかもしれませんが、長期的に見れば株価の上昇は為替の動きに大きく打ち勝ってきた(為替の影響は長期株式投資においては限定的だった)ので、
一般的なスキルの長期投資家の方であれば予想できない変数の予想や計算に頭を悩ませすぎず、いつもどおり投資を続けていくことが大切だと思います。
リスク管理と確率論において初心者が犯しやすい最初の過ちは
リスクへの露出(エクスポージャー)の性質よりも未来予測ー金利、経済成長、通貨価値の行方に気を取られすぎることです。
人は確立変数を研究・予測しがちですが、問題は変数の予測が非常に難しいことです。資産形成により重要なのは予想を当てた外したを繰り替えることではなく、リスクをどのくらいとるか、どの資産クラスを選択するかといった資産配分を考えることです。
もちろん、レジームやサイクルに合わせて動的に資産配分をいじるというやり方もありますが、それをやる多くのファンドの多くは流れをとらえきれず、指数を下回っています。
投資初心者の方やこれから投資を始める方は、SNS、ブログ、ニュース、メルマガ、NOTE、youtube、プロアマ問わず、投資家界隈は、魑魅魍魎の渦巻く、複雑怪奇な世界だと言うことを、覚えておくと良いでしょう。
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