【伝説のバリュー投資家の一人】
ベンジャミン・グレアムを師事し、
ウォーレン・バフェットとも親交の深い、
世界的なバリュー投資家の一人、BaupostGroupのセス・クラーマン。
今日は、彼が、リーマンショック渦中の,
2008年10月の講演での発言を紹介したいと思います。
【最も恐れていることは?】
何年も前から「自身でポートフォリオを運用する投資家として、一番恐れていることは何ですか?」との質問を受けることがありました。
それに対し「よくある非常に割高な水準から下落する際に、早すぎる時点で買いに踏み切ること」と答えていました。
【焦らない、焦らない】
リーマンショック時、金融危機を読み切り、50%近い現金を保有していたセス・クラーマンでしたが、さらなる下落を想定し、早く投資しすぎることを懸念していました。
長期インデックス投資家にとって株価が下がると買い増したくなるのが人情というものですが、世界有数の投資家であるセス・クラーマンですらこうなのですから、
下落中に買い増すにしても、タイミングや未来はわからないということを認識しつつ、リスクの範囲内で投資をすることが大切だと思います。
【リスクの範囲内で】
クラーマンは、不利な市況を回避するために、資金の30%から50%を現金で保有し、適誤った価格設定があると考える株式のみを購入することで知られています。
バウポストグループは、不動産を除いて投資に原則レバレッジを使用しないことで知られています。(プットオプションやデリバティブも使いますが原則バリュー投資です)
また、2010年時点で、1983年の設立以来同社の3つのプライベートパートナーシップは19%の平均年間リターンを記録しており【WSJ】
その後もS&P500を大きくアウトパフォーマンスする成績を見せています。
レバレッジを使ったり、リスクを取るだけがS&P500をアウトパフォーマンスする方法ではないということがわかりますね。
【進撃の巨人】
世界10本の指に入るBaupostGroupですが、クラーマンはキャリアを通じてファンド資本の蓄積が遅いことから、「ヘッジファンドの巨人」および「投資の静かな巨人」と呼ばれています。
ただ、クラーマン自身は「ヘッジファンドと呼ばないで欲しい」と述べています。
また、ニューヨークタイムズのアンドリュー・ロス・ソーキンは、「クラーマンはおそらく聞いたことのない最も成功した影響力のある投資家」と評しており、「米国投資業界の謎」としてリストに挙げられたこともあります。
でも、私は思うのです。静かでも、保守的でも、知名度がなくても、
S&P500をこれだけアウトパフォーマンスできれば十分どころか投資家として大成功じゃないかと。
投資で成功する道やお金持ちになる道は一つではないこと。
急がず、ゆっくり、時には迂回しながら、保守的にいくことで、
かえって長期的には大きく資産を増やす道もあるということを、
若い人たちや最近投資を始めた方々は覚えておくといいかもしれません。
【株主への手紙】
最後は2015年のセス・クラ―マンの株主への手紙で締めくくりましょう。
「投資家は不測の事態を気にしない、あるいは楽しみさえする方法を見つけなければなりません」
「ウォーレン・バフェットは、50%のドローダウンの可能性があることに不快感を覚える場合は、株式に投資すべきではないと書いています。」
「一部の投資家が犯す過ちは、市場の即時の評決(株価の動き)を(投資家の)意見ではなく、事実として受け入れ、失望し、さらにはイライラすることです」
と述べています。
日々の株価の動きに一喜一憂したり、失望したり、イライラしたりせず、忍耐強く、あるいは楽しみながら投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
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ベンジャミン・グレアムを師事し、
ウォーレン・バフェットとも親交の深い、
世界的なバリュー投資家の一人、BaupostGroupのセス・クラーマン。
今日は、彼が、リーマンショック渦中の,
2008年10月の講演での発言を紹介したいと思います。
【最も恐れていることは?】
何年も前から「自身でポートフォリオを運用する投資家として、一番恐れていることは何ですか?」との質問を受けることがありました。
それに対し「よくある非常に割高な水準から下落する際に、早すぎる時点で買いに踏み切ること」と答えていました。
【焦らない、焦らない】
リーマンショック時、金融危機を読み切り、50%近い現金を保有していたセス・クラーマンでしたが、さらなる下落を想定し、早く投資しすぎることを懸念していました。
長期インデックス投資家にとって株価が下がると買い増したくなるのが人情というものですが、世界有数の投資家であるセス・クラーマンですらこうなのですから、
下落中に買い増すにしても、タイミングや未来はわからないということを認識しつつ、リスクの範囲内で投資をすることが大切だと思います。
【リスクの範囲内で】
クラーマンは、不利な市況を回避するために、資金の30%から50%を現金で保有し、適誤った価格設定があると考える株式のみを購入することで知られています。
バウポストグループは、不動産を除いて投資に原則レバレッジを使用しないことで知られています。(プットオプションやデリバティブも使いますが原則バリュー投資です)
また、2010年時点で、1983年の設立以来同社の3つのプライベートパートナーシップは19%の平均年間リターンを記録しており【WSJ】
その後もS&P500を大きくアウトパフォーマンスする成績を見せています。
レバレッジを使ったり、リスクを取るだけがS&P500をアウトパフォーマンスする方法ではないということがわかりますね。
【進撃の巨人】
世界10本の指に入るBaupostGroupですが、クラーマンはキャリアを通じてファンド資本の蓄積が遅いことから、「ヘッジファンドの巨人」および「投資の静かな巨人」と呼ばれています。
ただ、クラーマン自身は「ヘッジファンドと呼ばないで欲しい」と述べています。
また、ニューヨークタイムズのアンドリュー・ロス・ソーキンは、「クラーマンはおそらく聞いたことのない最も成功した影響力のある投資家」と評しており、「米国投資業界の謎」としてリストに挙げられたこともあります。
でも、私は思うのです。静かでも、保守的でも、知名度がなくても、
S&P500をこれだけアウトパフォーマンスできれば十分どころか投資家として大成功じゃないかと。
投資で成功する道やお金持ちになる道は一つではないこと。
急がず、ゆっくり、時には迂回しながら、保守的にいくことで、
かえって長期的には大きく資産を増やす道もあるということを、
若い人たちや最近投資を始めた方々は覚えておくといいかもしれません。
同期間の途中で、かの名高いLTCMは誕生し、高すぎるレバレッジを扱いきれず消えていきました。
【株主への手紙】
最後は2015年のセス・クラ―マンの株主への手紙で締めくくりましょう。
「投資家は不測の事態を気にしない、あるいは楽しみさえする方法を見つけなければなりません」
「ウォーレン・バフェットは、50%のドローダウンの可能性があることに不快感を覚える場合は、株式に投資すべきではないと書いています。」
「一部の投資家が犯す過ちは、市場の即時の評決(株価の動き)を(投資家の)意見ではなく、事実として受け入れ、失望し、さらにはイライラすることです」
と述べています。
日々の株価の動きに一喜一憂したり、失望したり、イライラしたりせず、忍耐強く、あるいは楽しみながら投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
もしよかったら、応援クリックよろしくお願いします。
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