【7月 11日 米国株式市場】
ダウ 39,753 +0.08%
S&P500 5,584 ‐0.88%
ナスダック 18,283 ‐1.95%
6月の米消費者物価指数CPIを受けて、年内の利下げ観測が強まり、ドル円は161円台から158円台後半へと円が急伸。
影響力の大きい大型グロース株が売られナスダックが大きく下落。S&P500も下落しました。一方で、小型株やバリュー株は上昇。米国を除く株式市場指数も上昇しました。
ラッセル2000は+3.57%と大きく上昇。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.47%と上昇しました。
米10年債利回りは4.193%。‐0.087%と上昇。
VIX指数は12.92。+0.54%と上昇。
【為替・コモディティー】
ドル円 158.80 ‐1.75%
NY原油 82.84 +0.90%
NY金 2,414 +1.84%
6月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に下落したことを受け利下げ観測が高まり、円が対ドルで一時157円台に急騰する場面がありました。
政府・日銀が為替介入を実施したとの報道ありましたが、神田真人財務官はセオリー通り「何もコメントする立場ではない」と有無を明言しませんでした。
原油と金は大きく上昇しました。
ビットコインは57,359ドル。‐0.61%と下落しました。
【S&P500マップ】
セクターローテンションの動きが見られ、大型グロース株が売られる一方、金利低下による恩恵が期待できる住宅や不動産、産業、公益、小型株などの銘柄が買われました。
【セクター】
通信、テクノロジー、一般消費財のグロース系3セクターが下落、8セクターが上昇しました。
【スタイルボックス】
大型グロース株が売られ、バリュー株や小型株が上昇しました。
【個別株】
デルタ航空<DAL>が決算を受け3%下落。1株利益が予想を下回ったほか旅客収入も予想を下回った。ガイダンスも公表し、第3四半期の1株利益の見通しが予想を下回っている。
テスラ<TSLA>は8%下落。利益確定売りが強まった他、8月に予定していたロボタクシーの発表を10月に延期する予定だと伝わった。この報道を受けてウーバー<UBER>やリフト<LYFT>が上昇しました。
【経済指標】
米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、CPIについて、インフレ低下に向けた一段の進展が示されたとし、正しい方向に向かっているとの認識を示した
米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は「最近の指標がインフレの鎮静化を示していることは安心材料で、物価圧力と労働市場における一段の緩和が利下げを正当化すると想定している」と発言
ただ「いつ政策調整を行うのが適切かは、現時点でまだ分からない」とし「年内1回もしくは2回の利下げが適切となる可能性がある」としています。
労働市場は一時よりも緩みつつあるものの引き続き堅調。
米財務省が発表した6月の財政収支は、前年同月比71%減の660億ドルの赤字(予想830億ドルの赤字)となりました。5月の3470億ドルから急減。5月は給付金の支払いがシフトしたことを受けて赤字が拡大していました。
【まとめ】
米国株市場ではS&P500種株価指数が8営業日ぶりに下落。
CPIを受けて、これまで相場をけん引してきた大型テクノロジー株から別業種へローテーションが見られました。S&P500は0.9%安となりましたが400近い銘柄が上昇していますし、小型株も大きく上昇しました。
ドル円は‐1.75%下落しましたが、予想されていたCPIで1.数%しか動いていないのに、騒ぎすぎだなと思います。当ブログですら、いつかこうなる可能性は書けていましたし、普通の投資家であれば十分に想定可能だったと思います。
また、この程度の上下で騒いだり、心配している方はリスク許容度守れていないか、騒ぐことが利益につながる方か、メディアの影響を受けすぎている可能性があるので注意しましょう。
今後利下げが進めば為替はまた変化していく可能性があります。
ただ、いずれにしても長期的にS&P500やオルカン等に投資をしている方であれば、昨日の為替変動や今日や明日、今年上半期の株高について特に騒ぐ必要はありません。
マラソンの5キロ地点のタイムや4月末の阪神タイガースの順位を喜んび騒ぎ立てても、最後までそのまま行くとは限りません。
為替が変化するのも、株価が最高値を更新したり(S&P500は2017年以降200回以上最高値を更新しています)数年間最高値を更新しなかったりするもの(S&P500は2001~2006年まで最高値を更新できませんでした)当たり前のこと。
今日明日長期投資をやめる方でなければ、長期的な視点を維持しながら、当たり前のことやよくあること、十分い想定できたことに振り回されることなく、いつも通りの投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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6月の米消費者物価指数CPIを受けて、年内の利下げ観測が強まり、ドル円は161円台から158円台後半へと円が急伸。
影響力の大きい大型グロース株が売られナスダックが大きく下落。S&P500も下落しました。一方で、小型株やバリュー株は上昇。米国を除く株式市場指数も上昇しました。
ラッセル2000は+3.57%と大きく上昇。
VXUS(全世界株式除く米)は+0.47%と上昇しました。
米10年債利回りは4.193%。‐0.087%と上昇。
VIX指数は12.92。+0.54%と上昇。
【為替・コモディティー】
ドル円 158.80 ‐1.75%
NY原油 82.84 +0.90%
NY金 2,414 +1.84%
6月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に下落したことを受け利下げ観測が高まり、円が対ドルで一時157円台に急騰する場面がありました。
政府・日銀が為替介入を実施したとの報道ありましたが、神田真人財務官はセオリー通り「何もコメントする立場ではない」と有無を明言しませんでした。
原油と金は大きく上昇しました。
ビットコインは57,359ドル。‐0.61%と下落しました。
【S&P500マップ】
セクターローテンションの動きが見られ、大型グロース株が売られる一方、金利低下による恩恵が期待できる住宅や不動産、産業、公益、小型株などの銘柄が買われました。
【セクター】
通信、テクノロジー、一般消費財のグロース系3セクターが下落、8セクターが上昇しました。
【スタイルボックス】
大型グロース株が売られ、バリュー株や小型株が上昇しました。
【個別株】
デルタ航空<DAL>が決算を受け3%下落。1株利益が予想を下回ったほか旅客収入も予想を下回った。ガイダンスも公表し、第3四半期の1株利益の見通しが予想を下回っている。
テスラ<TSLA>は8%下落。利益確定売りが強まった他、8月に予定していたロボタクシーの発表を10月に延期する予定だと伝わった。この報道を受けてウーバー<UBER>やリフト<LYFT>が上昇しました。
【経済指標】
〇6月米国 消費者物価指数
(前月比)‐0.1%(予想 0.1%・前回 0.0%)
(前月比)‐0.1%(予想 0.1%・前回 0.0%)
(前年比)3.0%(予想 3.1%・前回 3.3%)
〇6月米国 消費者物価指数[コア]
(前月比)0.1%(予想 0.2%・前回 0.2%)
(前月比)0.1%(予想 0.2%・前回 0.2%)
(前年比)3.3%(予想 3.4%・前回 3.4%)
CPIは前回を下回り、市場予想よりも低下。FRBによる利下げへの期待が高まりました。
FRBがより重要視する、変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数も前月比0.1%の上昇に留まり、住居費・エネルギーを除くサービス価格、スーパーコアも前月比で0.05%低下と2カ月連続の低下となりました。
これを受けて前日まで約70%だった9月の利下げ観測が93%に上昇。早ければ11月に年内2度の利下げがあるとの予想が強まりました。
FRBがより重要視する、変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数も前月比0.1%の上昇に留まり、住居費・エネルギーを除くサービス価格、スーパーコアも前月比で0.05%低下と2カ月連続の低下となりました。
これを受けて前日まで約70%だった9月の利下げ観測が93%に上昇。早ければ11月に年内2度の利下げがあるとの予想が強まりました。
米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、CPIについて、インフレ低下に向けた一段の進展が示されたとし、正しい方向に向かっているとの認識を示した
米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は「最近の指標がインフレの鎮静化を示していることは安心材料で、物価圧力と労働市場における一段の緩和が利下げを正当化すると想定している」と発言
ただ「いつ政策調整を行うのが適切かは、現時点でまだ分からない」とし「年内1回もしくは2回の利下げが適切となる可能性がある」としています。
〇米新規失業保険申請件数(7/6までの週)22.2万件(予想 23.5万件・前回 23.9万件)
〇米失業保険継続受給者数(6/29までの週)185.2万人(予想 186.0万人・前回 185.6万人)
労働市場は一時よりも緩みつつあるものの引き続き堅調。
米財務省が発表した6月の財政収支は、前年同月比71%減の660億ドルの赤字(予想830億ドルの赤字)となりました。5月の3470億ドルから急減。5月は給付金の支払いがシフトしたことを受けて赤字が拡大していました。
【まとめ】
米国株市場ではS&P500種株価指数が8営業日ぶりに下落。
CPIを受けて、これまで相場をけん引してきた大型テクノロジー株から別業種へローテーションが見られました。S&P500は0.9%安となりましたが400近い銘柄が上昇していますし、小型株も大きく上昇しました。
ドル円は‐1.75%下落しましたが、予想されていたCPIで1.数%しか動いていないのに、騒ぎすぎだなと思います。当ブログですら、いつかこうなる可能性は書けていましたし、普通の投資家であれば十分に想定可能だったと思います。
また、この程度の上下で騒いだり、心配している方はリスク許容度守れていないか、騒ぐことが利益につながる方か、メディアの影響を受けすぎている可能性があるので注意しましょう。
今後利下げが進めば為替はまた変化していく可能性があります。
ただ、いずれにしても長期的にS&P500やオルカン等に投資をしている方であれば、昨日の為替変動や今日や明日、今年上半期の株高について特に騒ぐ必要はありません。
マラソンの5キロ地点のタイムや4月末の阪神タイガースの順位を喜んび騒ぎ立てても、最後までそのまま行くとは限りません。
為替が変化するのも、株価が最高値を更新したり(S&P500は2017年以降200回以上最高値を更新しています)数年間最高値を更新しなかったりするもの(S&P500は2001~2006年まで最高値を更新できませんでした)当たり前のこと。
今日明日長期投資をやめる方でなければ、長期的な視点を維持しながら、当たり前のことやよくあること、十分い想定できたことに振り回されることなく、いつも通りの投資を続けていきましょう。
いつもありがとうございます。
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