【6月26日 米国株式市場】
ダウ 39,127 +0.04%
S&P500 5,477 +0.16%
ナスダック 17,805 +0.49%
米国株式市場は小幅に上昇。昨日に引き続き大型グロース株が上昇し、その他の銘柄の下落を補う形となりました。
28日のFRBが注目するインフレ指標の一つである個人消費支出(PCE)価格指数の発表を前に、慎重な値動きが続いています。
ラッセル2000は‐0.21%と小型株は下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.60%と下落しました。
米10年債利回りは4.316% +0.078と上昇。
VIX指数は12.55。‐2.26%と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 160.79
NY原油 80.88 +0.06%
NY金 2,297 ‐0.91%
ドル円は一時160円80銭台に下落。1986年以来の安値となりました。
為替介入も警戒される中、神田財務官は円相場が約38年ぶりの安値を記録したことを受け「最近の為替の動きは一方向」「行き過ぎた動きに対しては必要な対応を取る」と市場をけん制しましたが、影響は限定的でした。
原油は反発、金は続落しました。
ビットコインは60,956ドル。‐1.35%と下落しました。
【S&P500マップ】
アマゾンは+3.9%上昇し、時価総額が初めて2兆ドルに達しました。2兆ドル企業はマイクロソフト、アップル、エヌビディア、アルファベットに続いて5社目。アマゾンは年初来で27%上昇しています。
【セクター】
Amazonやテスラの上昇を受け、一般消費財が大きく上昇。
テクノロジーや素材、生活必需品も上昇しました。
その他7セクターは売られました。
【スタイルボックス】
スタイル別にみると大型グロース株が上昇。その他のカテゴリーは小幅に下げました。
【個別株】
家電メーカーのワールプールは、独自動車部品大手ロバート・ボッシュが買収を検討しているとのロイターの報道を受け+17%上昇。
物流大手フェデックスは2025年度利益見通しが市場予想を上回ったことが好感され15.5%上昇しました。
【まとめ】
米国株式市場は昨日に引き続き大型グロース株が買われ、その他の銘柄が売られるという展開が続きました。
ドル円は160円80銭と約38年ぶりの水準となりました。
ドル円相場や米国株式市場を大きく動かす可能性のある次のイベントは、28日に発表される米個人消費支出(PCE)価格指数になると市場ではみられています。
PCEは前年比で前回2.7%から2.6%に鈍化、前月比でも前回の0.3%から0.0%に鈍化。コアも前年比前回の2.8%から2.6%に鈍化すると予想されています。
PCEはFRBが重視するインフレ指標で、今後の金利を予想するうえで重要な材料の一つとなります。
金融市場は9月の利下げを約70%、年内2度の利下げをメインシナリオとしていますが、PCEが予想通り前回より鈍化に向かっているのかに注目が集まっています。
もし予想と異なりインフレが根強いことが示唆されれば、ここ数か月で何度もそうだったように、また今後の金利見通しに調整が入り、株価が軟調となるかもしれません。
しかしながら、長期的な視点で見れば、米国のインフレは一時期よりも確実に良い方向に向かっていますし、長期的にオルカンやS&P500に投資をする方であれば特に気にすることではありません。
インフレは、目標の2%までの「ラスト数マイル」を縮めるのが一番難しいとされています。
また私たちよりもより多くのデータをみることができ、インフレ抑制を本職としているFRBメンバーやパウエル議長ですら明言をさけ慎重に様子見を続けています。
私たちが力んだところで米国のインフレを抑えたり、株価を上昇させることはできないので、あまり「こうなる」と決めつけすぎずに気長に投資を続けていきましょう。
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