バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。

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米国株式市場はバブルか


以下の書籍に書かれている、

歴史的に投資バブルが起こる前の4つの条件を、

現在の米国市場に当てはめ解説しています。

The Delusions Of Crowds: Why People Go Mad in Groups (English Edition)




歴史的に投資バブルが起こる前の4つの条件


①金利の低下

経済学者のハイマン・ミンスキーらの研究によると、

「バブルのサイクルの第三段階は、金利の引き下げによって促進され、イージーマネーを生み出す」とされています。

現在の私達の置かれている環境は・・・


②新技術

同じく、経済学者のハイマン・ミンスキーらの研究によると、

「新しい技術が革命的な利益をもたらすと信じられているとき、投資家は従来の価値の尺度を無視する」とされています。

AIなど最近開発された新技術に大きな期待が寄せられていることは間違いありません。


③投資家の記憶喪失

ただし、投資家が過去の暴落で痛めつけられた経験があれば、ミンスキーのサイクルは機能しない

と本の著者William J. Bernstein は指摘します。


米国のロビンフッタ―年齢の中央値は31歳。2008年の大惨事を経験していません。

わが国で新NISAから投資を始めた方も同様です。

しかし、ほとんどの株式資産は高齢・ベテラン投資家によって運用されています。

ただ、コロナショックからの急速な回復が、厄介な長期的な弱気相場への懸念を払拭してしまった可能性もあります。投資家は記憶喪失になりかけているのかもしれません。

④新しい数学

例えば、より資本の多いライバルとの戦いに勝つため、あるいは不況を乗り越えるために、高いレバレッジを用いている会社の株式があるとします。

ハイパーグロース株や小型グロース株に多いですね。

通常であれば見送ってもいい案件ですが、イケイケの相場や低リターンに満足できない投資家が増えてくると、新しい数学により、その高い株価やレバレッジが正当化されていきます。

もちろん、その企業の株価がある程度妥当である場合、十分に分散されたPFの中に、この会社の株を組み込むのであれば、合理的な選択となる可能性もあります。

しかし、持続不可能なほど株価やバリュエーションが高すぎるところまできている場合、その選択は大きなリスクを伴います。

S&P 500の株価収益率と株価純資産倍率は、現在1995年以前の水準を上回っていますが、過去25年間の基準ではそれほど高くはないとも述べています。


「サブプロット」

バブルが形成されるための前提条件に加えて、

伝染の程度を明らかにする「サブプロット」についても簡単に触れておきます。

①会話のきっかけ

人々が出会うと、天気、家族、スポーツではなく、株や不動産について話します。


②アマチュアアワー

言葉通りアマチュアが増加します。人々はますます仕事を辞めたりします。

③怒れる雌牛

投資家は株の購入に感情的になり、将来の希望の多くを注ぎ込んでいます。

完全に敵対的ではないとしても、異なる見解を持つ人々を軽蔑するようになります。

投資家は政治化されていきます。

④将来のショック

バブルが拡大し、投資家の心に浸透してくると、

現実を想像できないほど「風変わりな予測(将来の計画)」を立て始める。




まとめ・感想

John Rekenthaler氏によると、これらはすべて1990年代後半のよく知られたイベントだったと振り返ります。

モーニングスターの弱気な予測をしたテクノロジーアナリストは、殺害の脅迫を受けたとも言います。


1999年7月の投資家調査では、今後12か月で米国株式市場が17%上昇すると予測していましたが、

2020年夏の世論調査では、投資家は米国株式市場年率11%のリターンを期待していました。

楽観的ではあるものの「高すぎる期待」とまでは言えないかもしれません。


現状がバブルかどうか、

今後バブルが起こるかどうかは私にはわかりません。

部分的には本やレポートの内容に当てはまる所もあると思います。


ただ、いずれにせよ、

私は自身の投資を貫くだけなので、

周りの声に左右されることなく、

資産配分を維持しつつ、今までどおり投資を続けていきたいと思います。


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