【30年以上、年率平均66%で複利運用した男】
ヘッジファンド「ルネサンス・テクノロジーズ」を率いる
ジム・シモンズ氏は、1988年~2018年の31年間で、
年率平均66%のリターンという記録的な残しました。
バフェット氏、ソロス氏、リンチ氏、レイ・ダリオ氏等、
名だたる投資家の年率平均リターンを上回る数字で、
この記録に匹敵する投資家は私の知る限りいません。
世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏でも、
平均年率リターンは、シモンズ氏のおよそ1/3の年率22%ほどです。
【バフェット氏VSシモンズ氏】
「最も賢い億万長者。 数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか 」によると、
2018年時点のシモンズ氏の純資産は210億ドルでした。
もちろん、ものすごくすごい数字ですが、
これはバフェット氏の純資産の1/4ほどの数字です。
シモンズ氏の方が3倍も高い年率を記録しているのに、
どうしてここにこれほど差がつくのでしょう。
ここには初心者の方や最近投資を始めた方に大切な教訓が詰まっています。
【長期投資の力】
実はシモンズ氏が投資で成功を収めたのは、
50歳を過ぎてからであり、
投資に費やしたのはバフェット氏の半分以下の期間にすぎません。
(数学という下地があったとはいえ、50歳を過ぎてから開花するのもまたすごいことだと思いますが)
もし、シモンズ氏がバフェットと同じ期間、
年率66%という成績を残していたのであれば、
およそ、64京ドルくらいの資産を築いていました。
ちょっとよくわかりませんね。
【バフェット氏と複利の関係】
わかりずらいので、バフェット氏視点で例を出したいと思います。
ウォーレン・バフェット氏の2018年時点の純資産は845億ドル。
その845億ドルのうち842億ドルが、
バフェット氏が50歳の誕生日を迎えて以降に、
増えたものであるということはよく知られています。
https://gentosha-go.com/articles/-/24829
バフェット氏の資産額の推移をみると、
時間と複利の力がよくわかります。
時間と複利の力がよくわかります。
もし、バフェット氏が30歳で投資をはじめて60歳で止めていたら、
世界の長者番付に毎年顔を出すくらいの資産を築くことは、
できなかったでしょう。
バフェット氏は10代から投資をはじめ、
30歳の時点で、すでに100万ドル(現在で930万ドル相当)の
資産を築いていました。
ですが、もし、
バフェット氏が人並みに30歳の時に2.5万ドルからスタートして、
60歳で投資を引退するとするならば、
同じ年間22%という素晴らしいリターンを記録しとしても、
60歳時点で、1190万ドルほどにしかなりませんから、
(それでも普通の人には十分すぎる額ですが・・・)
実際のバフェット氏の資産額より99.9%少ない額となってしまいます。
【まとめ】
わかりやすく説明するため、
少し極端な例も用いましたが、
今回私が伝えたかったのは、
①早く投資を始めること
②長く投資を続けること
(できれば、できるだけ早いうちに多くの元本で始めるとなおよい)
この二つを組み合わせ、複利を活かすことで、
長期的には大きなリターンを得たり、
大きな資産を築くことができるということです。
ですので、今回のような話から、
これから投資を始める方や初心者の方、そして私たちも、
投資を始めること。
そして長く続けることの力を再確認することが大切だと思います。
普通の人には30年間で66%の平均リターンを目指すよりも、
市場並みのリターンでも、長く複利の力をできる限り使うことを目指した方が、
最終的に資産を増やせる可能性が高いと私は思います。
【投資を止めないためには】
しかし、バフェット氏の本当のすごさは、
とにかく長い期間、株式市場で生き延びたこと。
時代の変化適切に対応しながら、長期にわたって投資を継続していたあるとも思います。
とにかく長い期間、株式市場で生き延びたこと。
時代の変化適切に対応しながら、長期にわたって投資を継続していたあるとも思います。
10代から90代まで、投資を続けてきたからこそ、複利の恩恵を存分に受けられたわけです。
バフェット氏は、「過度」なレバレッジを使わず、
14回の不況を経験するも、パニック売りに走らず(下落の前に売ることはあったが)
特定の戦略や世界観、トレンドに固執せず、
途中で、燃え尽きたり、投資をやめたりしませんでした。
長く市場に居続け、複利を効かせるために、
私達ならどうすればよいか。
どうすれば、投資をできるだけ止めずに続けられるかを、
自分に置き換えてよく考えることが大切だと思います
いつもありがとうございます。
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