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【解説記事】

今日はこのバズっているツイートについて考えていきたいと思います。

myはぴぃ@父の教えさん、おもしろい呟きありがとうございます。

久しぶりに、釣りにあえて釣られてみることにしました。

このツイートに関して、できるだけ私個人的な見解や印象ではなく、理論や研究などに基づき論理的に考えていきたいと思います。


【上がり続ける保証はない(どのリスク資産にも)】

①これからも上がり続ける保証でもあるのでしょうか。

まずはこの一文から行きましょう。

結論としては「オルカン」にこれからも上がり続ける保証はありません。しかし、それはどのリスク資産にも言えることです。

過去200年長期的に見れば右肩上がりだったという歴史や、「資本主義」とか「経済成長」とか「インフレやマネーの供給量」とか「リスクプレミアム」など諸説ありますが、どれも上昇の絶対を保証するものではありません。

リスク資産はリスクや不確実性があるからリスク資産なわけで、「リスクプレミアム」の考え方によれば、それ相応のリスクがあるから「無リスク資産」よりも、より高いリターンを投資家は期待(要求)することができるわけです。

上がり続ける保証が必要というのであれば、オルカンだけではなくリスク資産への投資は避けるべきです。

将来のリターンの保証が必要ということであれば、おそらく普通の日本国の個人投資家が投資できるものの中では、「個人向け国債(変動10年)」あたりが最もそれに近い投資対象かと思います。


【オルカンの60%は米国株(現在は)】


②オルカンの60%は米国株


「オルカン投資家に申したいんだけど、60%アメ株というのはご存じだと思いますが」

次はこの一文ですね。これは事実です。が、一応少し補足だけしておきます。


『全世界株式(オルカン)の弱点は米国株が60%である』と指摘されることが度々ありますが、それは弱点というよりは現在の状態であり、比率は変化しますし、長所とも言えます。

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米国比率が少なければ、2016年以降の米国株式市場が牽引した市場において、オルカンのリターンはより低いものとなったことでしょう。

市場参加者、機関投資家やプロが、米国株式市場や他の市場のこれまでとこれからに対する期待、あるいは暴落や割高感など、いろいろな情報・投資判断を踏まえて、形成された価格からみると、現在はこれくらいの比率が妥当ということになるのでしょう。

もちろん、プロや市場が間違えていたり、最も効率的な比率がズレることはよくあるのですが、

それでも、コストが低い方が有利なこと。概ね正しいを続ける戦略が長期投資では強いこと。手間が少ないこと。未来がわからないことなどを考えると、

時価総額加重で低コストのオルカンを長期的に持ち続ける戦略は、完ぺきではないものの、

株式市場に資産を配分しようとするのであれば、そのコストや分散効果、手間や投資効率などを考えると、その他の多く(8~9割のベンチマークを下回る)戦略よりは「概ね良い」戦略と言えるでしょう。


参考過去記事『【米国株100%VS全世界株式】米国とその他の地域の「最も適切な資産配分」と「意外な罠とは?」

と、ここまでは基本の確認になります。


【アクティブに投資を行うということ】


「割高な米株を安い円で買い続けて」
「すでに割高な指標だし」
「なけなしの安い円で買うには高嶺の花だよ」

このツイートで議論がわかれるのはここの部分になると思います。

より端的に言えば、「割高な米国株」「為替」この2点になると思います。

これはアクティブでいくか、パッシブでいくかという問題になりますが、

パッシブ派の方は何も考えないのが正解ですし、理にかなっています。そのまま行きましょう。


【パッシブ派の方へ向けた補足】

一応、パッシブ派の方に向けて補足をしておきます。

実は米国株式市場において、よほどのバブル期(1929やITバブルなど)を除くほとんどの期間で、多少割高くらいの状態では気にせず資産配分を完成させたり、投資を続けたりするのが歴史的に正解でした。

参考「割高だから投資をさけるべき?「PER基準のポートフォリオ変更戦略は有効か?」


例えば、私の投資をしていたVOO(S&P500ETF)も2016年頃から割高だと言われていました。しかし、4年後のコロナショックの「大底」ですら220ドルくらいで、2016年の価格にVOOが落ちることはありませんでした。更に大底で投資できた人がどの程度いたかは知りません。


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もし、私が暴落待ちしていれば、この間の上昇及び4年分の分配金とそれを再投資する権利を失っていたことでしょう。

もしかしたら、2019年の下落に引っかかって、2016年より高値で投資した挙句、よりひどい2020年3月のコロナショックを食らっていたかもしれません。

暴落待ちは一見賢い戦略に見えて、逆に高くつくことがよくあります。

また、今資産配分を完成させてできるだけ長い期間市場にいる戦略や、ドルコスト平均法に比べて難しさが跳ね上がります。

多少の下落では、待った期間や機会損失やコストを正当化できない可能性があります。

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米国株式市場への投資は、下落を避けるより、上昇相場を取り逃さないことこそが成功の秘訣でもあります。

暴落待ちは、データや理論的に考えると非効率な場合がかなり多いので、一括で資産配分をするのが金融理論的には基本とされているわけです。

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毎年、最高のタイミングで投資をしても(現実的には不可能でしょう)、年初一括投資をしても、ドルコスト平均法をしても、実はあまり差はなかったりします。


為替に関しても、株式市場に長期投資をする場合には無視してもいいでしょう。

ただ、ヘッジコストを許容してヘッジするという手段もあります。

海外へ投資する時、為替リスクとどう付き合えばよいか

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為替は、リスクを上昇させ、時にリターンを押し下げることがありますが、

長期的な株式投資のトータルリターンへの影響は小さいと思われることなどから、海外株式に長期投資をする際に、関してはそのままヘッジ無しで投資を続けても特に問題ないと考えます。

パッシブ派の方は「割高」「為替」は気にしなくても大丈夫です。というか理屈、理論的にはそれが無難です。自身を持って続けましょう。

【アクティブ】

アクティブな考え方に基づくと、気持ちはわかります。

私は元々バリュー投資家で逆張り好きなので、米国以外の割安な地域も好きですし、

FRBや日銀の政策の方向性などを考えると為替も1ドル120~140円くらいに戻っていくのではないかと考えます。

その間に株式市場が上昇する可能性もありますし、下落する可能性もあると思っています。

特に円ベースでは、10%や20%程度の下落はいつ起こってもおかしくないと思っています。

ただ、投資タイミングを先送りすることの機会損失、昨年10月から今年3月までのような急な上昇を逃すリスク、下落するにしても、その幅が待った分のコストを正当化できない可能性、下落時にタイミングを正確に測れない可能性、割安な投資対象を狙うファンドの多くがベンチマークを下回る(一部すごいファンドはある)などを考慮すると、

とても難しいことをしようとしていることは理解する必要があります。

市場や大多数のプロの投資家、投資の研究・理論・基本を上回る優れた「実力」か「運」を持っている方は取り組む価値があるでしょう。

伝説の投資家や伝説のファンドがなぜ伝説かと言えば、皆それができないから伝説になるわけです。

暴落待ちのプロをマネようとして一時期流行したブラックスワンワンドはその後の上昇相場で消えていきました。

暴落待ちのプロですら、市場のタイミングを計ることを否定していたり、S&P500などへの順張りを個人投資家には薦めています。

暴落から莫大な利益を稼ぎ続けてきた、稀代の投資家は個人投資家にどうアドバイスするのか



【まとめ】



コメントたくさんありがとう御座います。総じて暴落を受け入れて許容することがオルカン投資とお見受けするけど、、私はやっぱり常に安いところで入って、暴落を避けたい。これって投資家として大事な仕事じゃないのかな。。

と myはぴぃ@父の教え さんは結論付けたようです。

暴落を避けるには、市場から出るタイミングと戻ってくるタイミング2度タイミングを当てないといけません。暴落を避けるとリターンが向上しますが、上昇日を逃すと大きくリターンを損ないます。

また、出入りにはコストがかかります(儲かっていれば税金も)

急上昇日は市場に居続けるだけで、追加コストをかけず、タイミングを計ることもなく得られるのに対して、暴落待ち、暴落避けは非常に難しい戦略となります。

なので、私は凄腕の方、運が強い方ではない一般的な普通の個人投資家の方には、基本通りの戦略をお勧めします。

が、そういう運のいい方や腕のいい方は、基本を上回ることが全然あるのでやりたい方はやっていいと思います。

結局今回の論点は米国株が60%うんぬんではなく、自身の主観に基づいてアクティブに投資をするか、教科書通り、理論通り投資をするか。パッシブに投資をするか。という点かと思います。

他にもショートを絡めるなど、いろいろな研究などがありますが、さすがに長くなってきたので、一旦ここで終わらせていただけます。

あと暴落したらどうするのということですが、この記事などは参考になると思います。

【大暴落】1929年米国の大恐慌。3.9年でプラ転させる方法【S&P500指数】

あとはコロナショック中に書いた記事などが参考になるかと思いますが、

パッシブ派の方は何もしない。リバランスで株を買う、余裕がある方は追加投資する。などが教科書的な対応でしょう。

また、金融資産だけで下落に備えようとせず、自身の稼ぐ力をつけたり、生活コストをあげすぎずに支出に柔軟性を持たせておくことが、下落への効果的な備えとなったりします。

アクティブ投資をする方であれば、それらをよく研究し、コストや手間を正当化できるか、人生の限りある時間や労力をそこに投入していいのかをよく判断して投資をするようにしてください。

私は私自身がやめた、やらなくなったというだけで、元々バリュー投資家ですし、アクティブ投資が嫌いではありません。否定もしません。

アクティブ投資家だろうとパッシブ投資家だろうと、

この記事を読んでくれた皆様が資産形成を成功することを願っています。

一つでも投資の知識を増やせたり、何か考えるきっかけになったのであれば幸いです。

いつもありがとうございます。

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