バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


【4月2日 米国株式市場】

ダウ    39,566 ‐0.60%
S&P500     5,243 ‐0.20%
ナスダック 16,396 +0.11%

ダウは3日ぶりに反落。S&P500は小幅に下落。ナスダックはアルファベット、メタ、マイクロソフトなど大型グロース株の上昇に牽引され小幅に上昇。

市場予想を上回る強い米製造業統計を受け、FRBの利下げ時期が後退したことが重しとなりました。

ラッセル2000は‐1.02%と小型株は大きく下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.18%と小幅に下げました。

米10年債利回りは4.325%。+0.131と上昇。

VIX指数は13.65。+4.92%と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  151.65 +0.23% 
NY原油  83.99 +0.99%
NY金   2,248 +0.74%

ドル円は151円台中盤。日銀の市場介入に対する警戒が続く中、 ISM製造業指数で米製造業の拡大が示されたことを受けドルが上昇。

原油先物は約1%上昇し米WTI先物は5カ月ぶり高値となりました。

OPECプラスによる減産やロシア製油施設への攻撃を背景に供給が抑制される半面、米中の経済成長加速が需要を押し上げるという期待が強まりました。

ビットコインは69,782ドル。‐2.07%と下落しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】
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大型グロース株に牽引されて通信セクターとテクノロジーセクターが、原油価格の上昇を受けてエネルギーセクターが上昇。

その他のセクターは下落しました。

【スタイルボックス】

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全てのカテゴリーが下落。

特に中小型株が大きく下落しました。

【個別株】

○貨物輸送のフェデックスは‐3.35%と下落。米郵便公社(USPS)との契約を9月で更新しないと発表したことが嫌気。

○3Mは+6.02%と上昇。ヘルスケア部門のスピンオフを完了。

また、有機フッ素化合物(PFAS)による全米約1.2万カ所の公共水道システムの汚染の責任を巡って、多数の自治体に訴えられていた問題で、米連邦裁判所が100億ドル以上の和解案を承認しました。


【米ISM製造業景況指数】

結果50.3 予想48.3 前回47.8

ISM製造業指数は22年9月以来の50を回復。予想外に米製造業の拡大を示し、米製造業の力強さが示されました。同指数は50が拡大・縮小の節目となります。新規受注も50を上回る水準に回復。

強い米国経済指標は、景気後退の懸念を抑える一方で、利下げを急がなくてもよい根拠となります。

また、仕入れ価格指数は前月から3.3ポイント上昇して55.8と22年7月以来の高水準。原材料などの投入コストが上昇し、インフレ圧力の根強さも示唆されました。

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製造業の強さや根強いインフレを示唆したことで、利下げ観測が後退。予想曲線も右側にシフト。

金融市場が織り込む6月の利下げ確率は58%となりました。また、年内の米利下げ幅の織り込みが約65bpとなり、先日のFRBのドットプロットよりも低い水準となりました。

また、これまでの米経済や労働市場の強さを受けて、ハードランディングや景気後退を懸念する声はだいぶ小さくなりました。


【まとめ】

ISM非製造業の予想外の強さで、利下げ見通しに調整が入った米国株式市場ですが、今週5日には3月の米雇用統計が発表されます。

FRBの使命は「インフレの安定化」と「雇用の最大化」ですので、雇用統計の結果とFRBがそれをどう判断するかに注目が集まっています。

雇用統計の結果次第ではまた利下げに関する見通しに調整が入る可能性があります。

今日の経済指標と利下げ見通しの変化にあまり一喜一憂しない方がよいでしょう。

【市場予想】

非農業部門雇用者数(前月比)
予想 20.1万人、前回 27.5万人

失業率 予想 3.9 前回 3.9%

平均時給(前月比)予想 0.3 前回0.1%

市場では非農業部門雇用者数が4カ月連続で前月比20万人以上増加すると見込まれています。

今のことろ、まだインフレ再燃リスクはあるものの、米経済と労働市場は底堅さを維持したまま、ここインフレ抑制に成功してきたFRB。ただ、通常インフレ率は2%に近づくにつれ粘着性が、ひどくなりラスト0.数%下げるのが難しいとされています。

まだ、油断はしない方がよいでしょう。

S&P500やオルカンに長期投資をする方は、

今日、そして5日の雇用統計の結果に一喜一憂せず、FRBの政策や金融市場の見通しの変化に左右されることなく、基本通り、自身のリスク許容度に合う資産配分を維持しながら、投資を続けていくことが大切だと思います。

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