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【バンガードの予測】


バンガードが2024年3月の投資と経済の見通しを公表していましたので紹介します。

https://corporate.vanguard.com/content/corporatesite/us/en/corp/articles/investment-economic-outlook-march-2024.html

まず、毎度お馴染みとなった、2023年12月31日時点から、今後10年間の予想投資リターンとリスクを紹介します。(ドルベース・インフレ調整前・配当込み 中央値から±1%の範囲)

米国株           3.7~5.7%   17.0%
米国以外の全世界株式  6.9~8.9%   18.3%
米国以外の先進国      6.9~8.9%    16.7%
新興国        6.1~8.1%  26.1%
米バリュー      4.3~6.3%  19.1%
米グロース      0.9~2.9%  18.1%
米大型株       3.7~5.7%  16.7%
米小型株       4.3~6.3%  22.4%
米リート       4.1~6.1%  20.1%

米国株のバリュエーションが高いため、その他の地域よりやや期待リターンは低くなっています。

新興国や米小型株はリターンは高めとなっていますが、それ相応にリスクも高めとなっています。

相変わらず米グロース株の期待リターンは低めとなっています。

ちなみに、これは12月31日時点のもので、そこから株価が上昇していますから、現時点ですと期待リターンはこれよりも全体的にやや低下している可能性があります。

実際10月以降の株価の上昇を受けて、この12月末時点から10年間のリターンの予想も低下しています。

またこれは米国人視点のものです。日本人投資家は為替を考慮する必要があります。

バンガードはいつも通りではありますが、国際分散投資と債券への分散投資を米国の投資家には薦めています

【債券の見通し】

米投資適格債債券        3.9~4.9% 5.6%
米除く全世界債券(ドルヘッジ) 3.9~4.9% 4.3%
米ハイイールド債        5.2~6.2% 10.0%
新興国ソブリン債        5.4~6.4% 10.2%

ここ最近、バンガードは特に債券への分散投資を勧めています。

例)アクティブ債券について

※バンガードがアクティブに運用する債券ファンドのうち、95% が過去10年間にグループの平均を上回りました

例)債券が戻ってくる
※CEOティムバックリーとCIOグレックデイビスのビデオ動画。

また、別の記事ですが、意外と新興国の投資適格債を提案していたりもします。

山崎元氏は個人投資家の運用に、債券、特に外国債券はいらないという主張だった一方で、ハイイールド債などにはリスクプレミアムがあるという主張もされていたので、一応ハイイールド債の期待リターンも載せておきました。


バンガードの予測は比較的正確
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この図は、バンガード社が、1980年以降の長期に渡り、今後10年間の米国株式市場の将来のリターンを「予測した結果」を長期間に渡って検証したものです。

ITバブルのときを除き、ほとんどの期間で概ね予測の範囲内に収まっています。約8割以上の期間で予想の範囲と一致してます。

なお、この図の後ろここ数年は予想より上振れしていますが、バンガード社はトランプ減税の効果(コロナ前)とコロナ後の緩和政策によるバリュエーションの上昇(コロナ後)が原因だと分析しています。

普通にこういう事もバンガード社は公開しているのですが、SNS上の「上辺しか読まないで評論家ぶる素人」にはあまり伝わっていないようです。

直近だけ見て当たった外れたの0/100で判断するのもどうかとも思います。

もちろん、絶対とは言えませんが、シラーPERよりはやや精度が高いと個人的には思っており、下手な評論家や素人の予想よりは、ある程度の参考にはなるかと思います。

素人インフルエンサーや多くのプロでも、長期的にこの精度の予測を続けている所を私はあまり知りません。他にある方は是非教えてください。


【短期的には調整があるかも】

バリュエーションがさらに拡張されるにつれ、株価調整のリスクが高まっている
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バリュエーションは長期的な株式リターンを示す強力な指標です。そして、現在のバリュエーションの状況を考えると、これは米国株式市場にとって良い前兆ではありません。

バンガードのインフレと金利で調整したCAPEレシオをみると、米国株式市場は割高の水準にあります。

金利の低下はこのギャップの縮小に役立つ可能性がありますし、今後米金利の引き下げが行われると思われます。

ただ、バンガードはそれを踏まえても、『フェアバリュー』を大幅に引き上げるには十分ではない。0金利時代は終わった。と指摘。

株価の下落を通じで、フェアバリューと株価とのギャップが縮まる可能性が高い。とコメントしています。

一方で、「現時点でバリュエーションが高いのは間違いないが、これらは市場のタイミングを計るツールではありません。また、長期間にわたっても、バリュエーションはパフォーマンスを上回るか下回るかを確実に予測できるわけではありません」とし、

米国株のリターン見通しに関係なく、完全に相関関係のない資産を組み合わせることは、ポートフォリオのリスクを軽減するのに役立ちます

バランスの取れた生活を送ることが健康につながるのと同じように、投資ポートフォリオでバランスを見つけることは、投資家に長期的な財務目標を達成する健全なチャンスを与えます。

と米投資家にアドバイスしています。


【まとめ】

米国株式市場のバリュエーションの高さと、期待リターンの低下は、S&P500や米国株投資家にとってあまり気持ちのいい話ではないかもしれません。

ただ、バンガードは今後30年間の超長期期待リターンも発表していますが、そちらをみると、米国株の今後30年間の期待リターンの中央値は6.2%とまあまあ普通の範囲となっています(後日詳しく記事ににします)。


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バンガードのHPより引用

シラーPERやバンガードのVCMMと10年後のリターンはそこそこ(約8割~9くらい)一致するのですが、30年後のデータが当たるかどうかはわかりません。私もここを検証したことはありません。

予想が当たるかどうかはわかりませんが、

過去何度もあったように、短期的な調整や低リターンの10年があったとしても、長期的に投資を続けていれば報われる可能性が高いというように、ここ最近のバンガードの記事を読んで個人的には感じました。

いずれも長期投資の期待リターンはプラスです。0やマイナスではありません。(運が悪ければマイナスとなることももちろんありますが)

私はいつもどおり、自身の許容できるリスクを守りつつ、株を買い進めていきたいと思います。

「市場が割高の時、俺は株を買っている。市場が割安の時、俺は株を買っている。市場が大暴落した時、俺は株を買っている。新NISA等で投資ブームになった時、当然俺も株を買っている」

つまりバイ&ホールド、私はこれを9年間続けてきました。今後10年も続けていきたいと思います。

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