【3月28日 米国株式市場】
ダウ 39,760 +1.22%
S&P500 5,248 +0.86%
ナスダック 16,399 +0.51%
米国株式市場は上昇。S&P500は最高値を更新しました。
市場では、FRBの金融政策の行方を見極めるため、29日の2月の個人消費支出(PCE)に注目が集まっています。
また、29日金曜日は「聖金曜日」のため、明日が月内最後の取引日となります。
ラッセル2000は+2.13%と上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+0.55%と上昇しました。
米10年債利回りは4.194 %。‐0.04と低下。
VIX指数は12.78。‐3.47%と低下しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 151.35 ‐0.13%
NY原油 81.69 +0.09%
NY金 2,192 +0.66%
ドル円は151円台前半。円が下落し1990年以来の安値となりました。
神田財務官が「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに、行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応をとる」など為替介入の用意があると示唆したことを受け、やや持ち直しました。金は上昇。
ビットコインは68,843ドル。‐1.64%と下落しました。
【S&P500マップ】
今年に入って軟調な展開が続いていたアップルやテスラが上昇。一方、エヌビディアは続落。機関投資家のリバランスが進んでいるとの指摘もあります。
【セクター】
全11セクターが上昇。特に公益や不動産は2%以上上昇しました。
【スタイルボックス】
大型グロース株株を除く、全てのカテゴリーが上昇。
特にバリュー株や小型株が上昇しました。
【個別株】
○メルク +4.96%
FDAが「ソタテルセプト(製品名Winrevair)」を肺動脈性肺高血圧症の新たな治療薬として承認しました。
○ゲームストップ ‐15.03%
決算を受け大きく下落。決算への期待から今週に入って買いが強まっていたが、予想を下回る内容に失望感が広がりました。
【リバランス】
機関投資家の多くがポートフォリオのリバランスを進めています。
ゴールドマン・サックスによると、年金基金がポジションを調整するために320億ドル(約4.8兆円)相当の株式を売却する可能性があるとの試算を公表。その通りであれば2023年6月以降で最大の調整額になります。
モルガン・スタンレーが先に示した推計によれば、年金基金は従来の資産配分レベルに戻すために世界の株式を約220億ドル(約3.3兆)売り、債券を170億ドル買う必要がある。とのこと。
【まとめ】
S&P500は今年21回目となる最高値を更新し、1~3月の上昇率は10%を超えました(ドルベース)。
明日が今月最後の取引日となりますが、月も四半期ベースで上昇して終える水準です。
今年の第1四半期は株価上昇となった為、明日にかけてはリバランスが進み「株売り、債券買い、ドル売り」が行われると予想されています。
ただ、今後については楽観的な見方も多く、四月(リバランス後)からはまた株が買いたいというトレーダーも多いと予想されています。
また市場では、マグ7や半導体銘柄のバリュエーションの高さ(割高感)が指摘されていますが、シーゲル教授は、それらを除くS&P500のほとんどの銘柄は通常のバリュエーションの高さ(PER16倍程度)だと指摘しており、長期投資家はS&P500などを買い進めることを推奨していました。
さて、株高なども指摘されているS&P500ですが「最高値を更新」を恐れることはありません。
S&P500は1957年~2022 年までに1176回の最高値を記録しました。平均するとほぼ20日ごとに新高値を更新してきたことになります。S&P500が最高値を更新するのは当たり前とまではいいませんが、特に驚くべきことではないでしょう。
ただここに平均の罠があり、20日ごとに更新するのではなく、S&P500が最高値を更新する時期は固まっていて、連続で更新する時期と、最高値を何年も更新しない時期とで差があります。
S&P500や米国株式市場のリスクプレミアムは均等に得られるのではなく、ある日、ある時期に一気に得られます。
そのタイミングがいつかがわからない以上、常に市場に居続けること。各々にとって丁度いい範囲で、市場に資産を配分し続けることが大切です。
今年年初から3カ月S&P500に投資をしているだけで、全く投資をしていない人と比べると10%も資産に差がついてしまったことになります。
私は機関投資家のリバランス、最高値を更新、利下げなどを一切気にせず、いつも通りの投資を続けていきたいと思います。
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