【3月20日 米国株式市場】
ダウ 39,512 +1.03%
S&P500 5,224 +0.89%
ナスダック 16,369 +1.25%
米国株式市場は上昇。S&P500は最高値を更新。
午後のFOMCの結果及びパウエル議長の発言などを受け上げ幅を上昇させました。
ラッセル2000は+1.92%と小型株は上昇。
VXUS(全世界株式除く米)も+1.07%と上昇しました。
米10年債利回りは4.271%。‐0.025と低下。
VIX指数は13.04。‐5.64%と低下しました。
FOMCやを受けて米国債券市場では短期債が大きく上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 151.24 ‐0.01%
NY原油 81.84 ‐1.95%
NY金 2,185 +1.32%
FOMCを受けてドル円は150円台に戻す場面もありました。
原油は反落。金はFOMC後に上昇しました。
ビットコインは67,667ドル。+9.31%と大きく上昇しました。
【S&P500マップ】

【セクター】

ヘルスケアを除く全セクターが上昇。
特に素材、一般消費財、金融、テクノロジーなどが大きく上昇しました。
【スタイルボックス】

全てのカテゴリーが上昇。特に小型株が上昇しました。
【個別株】
ナスダック<NDAQ> ‐2.53%
筆頭株主であるボース・ドバイが保有株の約1/3、2700万株を1株59ドルで売り出すと発表しました。
【FOMC】
3月のFOMCでは予想通り金利据え置きとなりました。
声明では、インフレ率は依然高止まりしていると指摘。経済成長率予測は前回から引き上げ、失業率予測は引き下げとなりました。
ドットプロットでは2024年の利下げについて、0.25ポイントを3回という従来予想が据え置きとなりました。最近の経済指標によって利下げ観測が後退し、FRBがタカ派に転じることも懸念されていたため、金融市場には安心感が広がりました。

一方、中央値で年内3回の利下げが維持されたとは言え、2回以下とで人数は拮抗しており、19名の委員のうち9名が2回以下と予想していました。
また、今年のGDP見通しは上方修正する一方で、PCEコアの予想を12月の2.4%から2.6%に上方修正しており、米国経済は底堅い一方で、インフレも根強いことが示唆されました。
パウエル議長は「物価が下がってきている証拠を当局者はもっと見たい」と強調する一方で、「今年のある時点で緩和を開始するのが適切になるだろう」と発言。
パウエル議長は1月2月のインフレ指標は信頼感を高めなかったとしたものの、季節性の可能性についても指摘。インフレが平坦ではない道のりを経て2%に低下するとの見方を変えない内容だと述べました。
「保有資産の縮小ペースをかなり早期に緩めることが適切」との発言もありました。
全体的に市場が警戒していたよりもハト派な印象となりました。
【まとめ】
最近の経済指標が根強いインフレを示していたことで警戒感もでていましたが、FOMCは概ね予想通りの内容となり、市場には安心感が広がりました。
FOMCを受けて、金融市場では5月は従来通り金利据え置きと予想。6月の利下げについては、利下げ確率が約55%から75%に再び上昇しました。
メインシナリオとしては、年内に0.75%の利下げを織り込んでおり、FRBのドットプロットと概ね一致する内容となりました。

これまでと違い、金融市場が先走って利下げを織り込み、株価を勝手に上昇させているというわけではないようです(笑)。
最近の経済指標を受けて、FRBがタカ派に転じているわけではないとわかり、一旦市場の警戒感が後退し、安心感が広がりましたが、
今後については、これから数か月に渡って示される経済指標が本当にFRBや金融市場の予想通りにインフレの鈍化を示し、利下げを正当化するか次第となります。
インフレや経済指標との戦いはもう数か月続きますから、あまり楽観的にならず、気長に行方を見守りましょう。
また、利下げ以外にも、業績やバリュエーションなど株価を決定する要因は複数あります。
長期と投資家の方であれば、あまり目先のニュースやイベント、予想、株価の動きなどに振り回されることなく、淡々といつもどおり、規律ある投資を続けることが大切です。
長期投資をしているのであれば、長期的な視点を維持しましょう。
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