【3月1日 米国株式市場】
ダウ 38,996 +0.12%
S&P500 5,096 +0.52%
ナスダック 16,091 +0.90%
米国株式市場は小幅に上昇。
1月の個人消費支出(PCE)が予想通りだったことや、FRB当局者の発言を受けて、利下げへの期待と安心感が高まりました。
引き続き、エヌビディアやAMDなど、AI・半導体銘柄が上昇し、フィラデルフィア半導体指数は最高値を更新しました。
ラッセル2000は+0.71%と上昇しました。
VXUS(全世界株式除く米)も58.63。+0.22%と上昇。
米10年債利回りは4.246%。‐0.028と低下。
VIX指数は13.40。‐3.18%と低下。
【為替・コモディティー】
ドル円 149.91 ‐0.50%
NY原油 78.28 ‐0.33%
NY金 2,043 +0.46%
ドル円は149円台後半。原油は小幅に下落。金は上昇しました。
ビットコインは60,956ドル。‐2.49%と下落しました。
【S&P500マップ】

【セクター】

半導体株が上昇し、フィラデルフィア半導体指数(SOX)が最高値を更新。
生活必需品とヘルスケアが下落。その他の10セクターが上昇。
特に通信、テクロノジー、素材、不動産などが大きく上昇しました。
【スタイルボックス】

全てのカテゴリーが上昇。
特に中小型株が上昇しました。
【個別株】
〇オクタ +22.91%
決算を受け大幅高。情報漏洩事件を受け心配されていましたが、大規模な離反も見られず、安心材料となった模様。
〇C3・ai +24.52%
決算を受けて大幅高。AI関連製品への需要が引き続き旺盛であることが示されました。サブスクの好調さと政府系顧客からの需要が堅調。
決算を受けて大幅高。AI関連製品への需要が引き続き旺盛であることが示されました。サブスクの好調さと政府系顧客からの需要が堅調。
【1月の個人消費支出(PCE)】
〇1月米PCE
(前月比)0.3% 予想 0.4% 前回 0.1%
(前年比)2.4% 予想 2.4% 前回 2.6%
前月比はサービス価格の上昇を背景に上昇したものの、予想ほどではなく、前年比も予想と一致。
懸念されていた予想を大きく上振れる展開とはなりませんでした。
(前月比) 0.4% 予想 0.5% 前回 0.1%
(前年比) 2.8% 予想 2.8% 前回 2.9%
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年同月比2.8%上昇。伸びは12月の2.9%から縮小し、2021年3月以来の低さとなりました。
〇1月米国 個人所得
(前月比)1.0%(予想 0.4%・前回 0.3%)
(前月比)1.0%(予想 0.4%・前回 0.3%)
〇1月米国 個人支出
(前月比)0.2%(予想 0.2%・前回 0.7%)
賃金の+0.4%の上昇を受けて所得は増加したものの、消費は前回より減。インフレ調整後では‐0.1%となっています。
〇米新規失業保険申請件数
(2/24までの週)21.5万件(予想 21.0万件・前回 20.2万件)
(2/24までの週)21.5万件(予想 21.0万件・前回 20.2万件)
〇米失業保険継続受給者数
(2/1までの週)190.5万人(予想 187.5万人・前回 186.0万人)
【要人発言】
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、インフレが引き続きFRBの目標である2%回帰に向け進展し、労働市場が健全な状況を維持しつつも減速すれば、年内に3回の利下げを実施することが妥当という見解を示しました。
【まとめ】
米国株式市場は小幅に上昇。
高値警戒感やAI/半導体関連株の牽引する市場がいつまで続くのかなど疑問を投げかける声も聞かれるものの、株価指数は今月もプラスで終えました。
インフレの粘着性は懸念されているものの、決算シーズンを無事に通過し、米経済指標も底堅い内容が相次いでおり、ソフトランディングへの期待も維持されています。
インフレの粘着性は特別なものではなく、目標の2%に近づくにつれ、粘着性も通常根強くなると予想されます。
一時期のひどい状態は脱しつつありますが、インフレの戦いはここからが大変だともいえます。

経済指標やFRB関係者の発言を受けて、金融市場は6月の利下げ開始と、2024年中に0.75%ほどFF金利の誘導目標を下げることを織り込んでいます。
これは一部のFRB関係者の見解と一致しており、以前ほど金融市場の先走り感がなくなってきたように感じます。
ただ、経済は水物ですから、今後また良くも悪くも変化する可能性があります。コロナ、ウクライナ、中国のようにどこかからブラックスワンが飛んでくるかもしれません。
ただ、経済は水物ですから、今後また良くも悪くも変化する可能性があります。コロナ、ウクライナ、中国のようにどこかからブラックスワンが飛んでくるかもしれません。
株価が上昇し、儲かった報告が相次ぐ時こそ、
(儲かった方は本当におめでとうございます!リスクを引き受けたことが報われて本当によかったですね)
自分も乗り遅れまいと勇んで、急いで、リスクを取りに行くのではなく、冷静に自身のリスク許容度を守り投資を続けていくことが大切です。
追加で株を買いに行くにしても、最高値圏で全力追加するよりは、昨年10月やコロナショック渦中で買いに向かうような形の方が私は好きです。
とはいえ、長期的にインデックス投資をするのであれば、重要なのはタイミングではなくタイム。できるだけ早く目標とする資産配分を完成させ、それを長く維持することが大切です。
今後も目先のことに一喜一憂せず、気長に投資を続けていきましょう。
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