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今回は若き日の25歳のウォーレンバフェットから、

投資の「基本原則」と「哲学」を学びたいと思います。


バフェットは1999年ビジネスウィークのインタビューにて

「私の運用するファンドの規模が100万ドルや1000万ドルならば、全財産を自分のファンドに投資するでしょう」

とバフェットは答えています。

(S&P500発言をご存知の方なら少し驚かれるかもしれません。)


「これまでに最高利回りを達成したのは1950年代でした。」

「ダウ平均に圧勝しました。その数字を見てほしいですね」


と、バフェットが語っています。

ので、まずはバフェットパートナーシップ(BPL)の運用実績を紹介します。



1957年~1969年のBPLの利回り()内は同年のダウ平均

57 10.4%(ー8.4)
58 40.9%(38.5)
59 25.9%(20.0)
60 22.8%(ー6.2)
61 45.9%(22.4)
62 13.9%(ー7.6)
63 38.7%(20.6)
64 27.8%(18.7)
65 47.2%(14.2)
66 20.4%(ー15.6)
67 35.9%(19.0)
68 58.8%(7.7)
69 6.8% (-11.6)

年複利率 29.5%(7.4%)


マイナスリターン無し、40%以上のリターンも4回と恐るべき成績となっています。

自分のファンドに投資するというのも納得の成績ですね。


落合氏の「文句があるなら俺の成績を超えてから言え」

と似たようなものを感じます。

13年間ダウに負けたことは一度もなく、市場がマイナスの時もしっかりとリターンをあげているのは流石だと思います。

バフェットの投資期間を通じて最高の成績をあげた年はこの12年間に集中しています。




バフェットパートナーシップの始まり

1956年、NYからオマハにもどった
25歳のウォーレンバフェットはバフェットアソシエイツ(パートナーシップ)を創設しました。

バフェットは出資者を集めた夕食会で、最も重要なグランドルール(基本原則)について説明しています。


初めてのバフェットからの手紙


今回はその時、参加者に配られたグランドルールの「要約文」の中から、

いくつか気になったルールを紹介します。

最も古い、最初のバフェットからの手紙ともいえるこの要約文は、

初期のバフェットの驚異的な成績のベースとなったものであり、

60年以上たった今見てもなお色褪せず、とても興味深いものとなっています。


「ルール4」

「私達の運用成績の良し悪しは、その年の増減で判断しません。ダウ工業株価平均に表される証券市場全体の状況に照らして評価します」

「私達の成績がこうした物差しを上回っていれば、増減とは関係なく、成功した年とみなします。下回っていれば私達は愚か者という事です」



〇当時はS&P500ではなくダウと競っていました。市場平均を評価の物差しとして使う姿勢は今も変わりませんね。

〇個人投資家の方はインデックスという選択肢もあるので、無理に市場平均と戦う必要はないとも思います。


「ルール5」


「運用実績を判断するために最低でも3年は必要だと感じますが、5年あればなおいいでしょう」

「パートナーシップの成績が、ダウ平均を下回ったりほぼ同等という年もあるに違いありません。3年以上結果が振るわない場合、私達は全員は他の運用先を探した方がいいでしょう」

「ただし、3年に渡って強気相場で投機ブームの場合は除外します」



〇長期間(3~5年単位)で投資成績を査定するのは、長期投資家にとって当たり前の事のようですが、実際に行っている人はあまりいないのではないでしょうか?

〇短い人ですと、四半期、毎月、1週間、1日単位で、運用成績を判断する方もいますが、長期的視野が大切だと思います(特にS&P500に投資する場合)。

〇投機ブームには乗らないという姿勢がこのころから伺えます。


「ルール6」

「私は一般的な株式市場や景気変動を予想するつもりはありません。それが私の役割であり投資計画に必須だと思う方はこのパートナーシップに参加すべきではありません。」



「ルール7」

「成果の確約はできませんが、次の事は約束できます。」

a.投資対象は人気ではなく価値に基づいて選択します。

b.コミットメント(投資対象)の安全域と多様性を確保することで、永久的なキャピタルロス(短期的な時価における損失ではない)のリスクを最低限に抑えるように努めます。

c.私と妻子の純資産はほぼ全額このパートナーシップに投資するつもりです。



〇市場や景気予想ではなく、企業の価値に投資をする。

〇グレアム氏から学んだ「安全域」や現金保有率に余裕を持たせ、リスク管理をする手法は初期からずっと続いています。

〇短期的な時価総額を気にしない、自分の純資産も一緒に投資する姿勢も変わりません。


当時この手紙を読んだ全員が

その場で契約書に署名し、小切手をバフェトに渡しました。

「このグランドルールは哲学です。私と同じ船に乗るならともに行きましょう。乗らない方もお気持ちは察します」

とバフェットが促したにも関わらずです。




現在では

バークシャーが巨大になり過ぎたため、

また市場参加者のレベルが上がってしまったため、

「昔のように利益をあげるチャンスは減った」「S&P500に投資をするのを薦める」

としながらも、


「運用資産が小さければ(流動性の低い小型株にも投資できるので)高い運用利回りを出すのに有利です」

「今日またたった数百万ドルの小額から投資を始めたら50%の年利回りを出せる)」

ともバフェットは発言しています。


その手法は、

「投機やレバレッジを駆使した短期運用型のモノではなく」

「昔と変わらず、規律をもった長期投資を重視するものである。」


とバフェットは付け加えています。

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