バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。


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【分配金とETF購入のタイミング】


まずは基礎知識の復習。

〇配当金や分配金が支払われると、株式やファンド、ETFの価値は配当額の分だけ減少します。

〇分配金は課税されます(課税口座の場合)

なので、

ETFの分配金を受け取るために、

その権利がちょうど貰えるようにETF購入することは、

一見すると、良い考えのように思えるかもしれませんが、

実は、大抵の場合そうでもありません。


 It could sem like a good idea to buy shares of a stock or fund just in time to get the dividend payment—but in many cases, it's not.

と、米バンガードも述べています。


【分配金によるVOOの基準価額の変化】

実際のVOOの分配金の支払いによる基準価額の変化は、

河童さんがいい感じにグラフ化してくれています。

分配金が支払われるごとに基準価額が下がるので、

リターンの差が階段状になっていることがわかります。


でも、逆にこの下がった瞬間が、

VOO他、VTI、VT、QQQ、VYM、SPYD、PFF他、分配金を出すETFの買い時となります。

高配当株も同様です。


簡単な説明

どういうことか。

ものすごく簡単に説明すると、

現在、1株あたり50ドルで取引されているETFを購入したとします。

ETFは1株あたり2ドルの分配金を支払うところです。

分配金が支払われる日、

ETFの市場価値は48ドルに下がり、投資家は2ドルの分配金を手に入れます。

ここまでなら±0でいいのですが、

その分配金の2ドルには税金がかかってしまいます。

なので、

新しく投資をする場合は、分配金が支払われた後で、

48ドルでETFを買った方が、

実は効率が良いということになります。


「VOOの分配金を貰うために、〇〇日までに投資をしましょう」

と分配金が出る前に投資をするように促している記事も多いですが、

個人的にはそういう記事にはあまり同意できません。


また、ここで問題になるのは機会損失です。

長期的には、毎日積立も、1ヵ月ごとの積立も、2ヶ月ごとの積立もあまり結果は変わらないという研究があります。

これは切り取る期間や相場環境にもよりますが、

例えば、分配金がでる3月に投資をする分に関しては、分配金が支払われた後に投資をしよう。

くらいであればほとんど機会損失にはならないかと思います。


【米バンガードのアドバイス】

もし、あなたが多額の投資するならば、

配当金がいつ出ているかどうか確認することをお勧めします。

もしそうであれば、その日付が過ぎてから投資することを検討してください。


これは、投資において「時間(タイミング)を計る」ことが、

理にかなっている数少ない状況の1つであり

多額の金額の場合にのみ適用されます。


定期的に少額の投資をする場合は

配当を避けるためだけに通常の計画を中断しないでください。

と米バンガードはアドバイスしています。

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なお、ここに書いてあることは基本的な内容ばかりですが、この「バンガードの見解」を当時日本で一番初めに紹介したのは私です。

でも、悲しいですが、この記事の内容もすぐに投資系Youtuuberや他のブロガーに自分の手柄、自分の知識、自分の分析結果としてパクられると思います(それが嫌で一旦消してました)。

両学長でも、当ブログの別の記事を引用する際、このブログのことを一言載せてくれたのだから、他の方もせめてとも思いますが、まあ強制力はないので仕方ありません。