バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。



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【バリューファンドとグロースファンドの二刀流は有効か】


ウェルスアドバイザーに面白い記事があったので感想を書きました。

https://www.wealthadvisor.co.jp/market/2023/1117/fund_02182.html

一言でいうと、バリュー株ファンドと、グロース株のアクティブファンドを二刀流で持つのが良いという記事だ。

(インデックスファンド1本でよくない?)



株式に投資する場合、可能であれば、「バリュー」と「グロース」という異なる投資スタイルのファンドを同時に保有するような投資方法を考えたい。

「バリュー」と「グロース」では、その活躍のタイミングがずれているため、その両方を持っていれば、現金が必要になってファンドを一部解約する時に、その解約のタイミングで優れたパフォーマンスをあげているファンドを解約すればよいということになる。

そうすることで、解約のタイミングを選ぶ必要がなくなる。

「グロース」と「バリュー」を同時に持つことによって株式の成長による投資収益を獲得しつつ、タイミングを選ばずにいつでも解約して現金化できるという安心感につながるのではないだろうか


市場全体を丸抱えする伝統的な時価総額加重のインデックスファンドでもバリューとグロースを両方持つことができる。

また、仕組み上、その時点で優れたパフォーマンスの銘柄の比率が大きくなるため、解約の時は、この記事の筆者の述べていることに近いことが自然に行える。

アクティブ投資を否定する気はさらさらないが、




「バリュー」と「グロース」が交互に市場をリードしてきた。

バリュー相場からグロース相場への転換のタイミングを計ることは難しい。

両方のファンドを保有するような対応も1つの方法だろう。


この記事の筆者の目的や主張であれば、

わざわざ、インデックスファンドより高いコストのアクティブファンド(通常長期ではパッシブファンドを下回る可能性が高い)を2つを持つよりも、

低コストのインデックスファンドを保有した方が、バリューとグロースの転換のタイミングを計ることなく、保有銘柄の比率を自動的かつ低コストで調整しながら、簡単に投資ができるので、

普通のインデックスファンド1本で良いと思う。


記事にないが、これが仮に、グロース株の比率が大きすぎるので調整したいとか、グロース株より割安(だと思われる)のバリューファンドを今のうちにたくさん買いたいといった目的ならまだわかる。

でも、より利益が出ている方を売ればいいとか、バリューとグロースのサイクルや切り替えのタイミングに対応したいのであれば、インデックスファンド1本で良いだろう。

そして、そういった目的の時であっても、

数千本もある中から、よいアクティブファンドを選ぶのは至難の業。

変なアクティブファンドを選ぶくらいなら、米国バリュー株ならVTV、グロース株ならVUGのように、その投資対象に低コストで幅広くかつ簡単に投資ができるインデックスファンドを用いるのが投資初心者にとっては無難だと思う。



アクティブファンドの場合は、そのファンドを運用する会社が個別銘柄の調査・分析をして存続ができないであろう企業を排除している。

さらに、「ファンド(投資信託)」という形になった段階で、少なくとも数十銘柄、多い時には数百、数千という銘柄に分散投資しているため、その中から突然経営破たんする企業が表われても、ファンド全体に与える影響は抑えられる仕組みだ。


それはS&P500のようなインデックスにも同じことが当てはまるし、銘柄を調査分析しても株価が伸びる企業と失速する企業を見分けることは困難だ。

長期的に8~9割近くのアクティブファンドがコスト控除後のリターンでベンチマークを上回れるほどのリターンを残せていないことからもその難しさが伺える。

感想を一言でまとめると、いろいろ理由づけして、アクティブファンドを売りたい、宣伝したいがための記事なんだなあと感じた。

ただ、恐ろしいことに今回の記事はまだマシである。

昨日の先物やFXを勧めるトウシルの記事よりは

https://etfsp500.com/archives/35391024.html


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