【積立投資で注意したいこと】

楽天証券のトウシルにて、

山崎元氏の「積立投資で注意したいこと」という

動画が公開されていましたので紹介します。


もちろん、「積立投資が悪い」ということではありません。

定期的な拠出を続けることは良いことですし、

投資を習慣化させるうえでも役立ちます。

毎月給料を貰うサラリーマンとも相性が良いと思います。


一方で、投資初心者の方の中には、積立投資の効果、

メリット・デメリットを一部誤解して認識してしまっている方も見受けれらます。


「積立投資」を過大に評価しすぎないよう

以下のような点をしっかりと理解することが大切です。

〇積立投資は(元本増加の効果で)過剰に良く見える。

〇「現在(将来)」のリスクは過去の積立で小さくはならない。

〇初期のリスクは過小になりやすい。


 


【積立投資?積立貯蓄】

積立投資の効果は「積立貯蓄₊投資」の2つに分解できます。

よくみる、資産額推移で見せる積立投資のグラフは、

「積立貯蓄の効果」と「株式投資の効果」を合わせたものになっています。


例えば、年間100万円を年初に積立投資するとします。投資利回りは年率5%。

すると、20年目の終わりには資産額は約3472万円になっています。

積立投資の良さを紹介する記事やグラフは、だいたいこんな感じになっていると思います。


ただ、この3400万のうち、2000万円は積立の元本が増えた効果。

つまり、「積立投資」や「株式投資の効果」というよりは「貯金の効果」と言えます。


中には、この説明をせず「株式投資をしよう」と促す情報も結構ありますが、

初心者は、株式投資の効果を過大に評価したり、元本を増やす努力を過小評価しないようにしましょう。

とはいえ、積立投資そのものは悪いことではありませんから今月も、来月も励んでいきましょう(笑)


【積立投資は、リスクの縮小には繋がらない】

個人的により重要だと思うのはこっちですね。

以前よりもだいぶ知られるようになりましたが、

それでもしばしば「積立投資を続けていけばリスクが減る」といった意見を目にすることがあります。

恐らくは「積立投資」や「ドルコスト平均法」の一般的な説明を目にして、そういう印象をもったのだと思います。


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テオのHPより

ただ、下の図の右下の□の部分のように

積立投資初期は購入価格を標準化できるかもしれませんが、

株式市場が上昇を続けるのであれば、長く積立投資を続けていくと、

結局、平均購入価格は時間の経過とともにどんどん上がっていきます。

そして、資産形成後期になると、投資元本や資産が大きくなるため「積立」や「ドルコスト平均法」の効果は薄れていきます。

例えば、運用額の3000万に対して毎月2~3万の積立額では購入単価を下げる効果はほとんど期待できなくなります。


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また、「現在抱えているリスク」や「将来抱えるリスク」は、過去にどのような買い方をしたのかとは全く関係がありません。

上の図のように、運用額が5000万まで時に50%程度の下落を食らえば、結局資産は大きなダメージを食らうことになります。

積立やドルコスト平均法ではこれは防げません。

投資をやめないとか、やらないよりは将来的にもちろんプラスですが、

「積立」や「ドルコスト平均法」によってリスクを抑える。下落に備えることを期待した結果としては残念なものとなるでしょう。

ドルコスト平均法は気休めや継続する習慣づけの目安とはなりますが、長期的にリスクを下げる効果そのものはありません。

毎月積み立てるのは良いことですが、資産額が増えた段階ではそれに見合ってリスクも大きくなっています。

個人的には、こういった下落やリスクには積立等の買い方ではなく、資産配分(無リスク資産とリスク資産とのバランス)などで対応するのが良いと思います。

また、積立投資では逆に初期のリスクが過小になりやすいことも注意しましょう。

本当はよりリスクが許容でき投資で増やすチャンスがあったのに十分に増えていない(機会損失)になりやすかったりもします。


【まとめと感想】

基本的には「一括投資」で、資産配分を完成させた後

追加で積立投資とするのが最適な投資になる場合が多いと思います。

初期に投資できる金額を持っている場合、その金額を投資してしまって、そのあと投資額を追加していくとよいでしょう。

1000万円持っていて、最適な投資額が300万円なら300万投資した後で、その後3万づつ投資をしていく。

こんな感じで一括投資後、元本を追加していくのが理論的にはよいと思います。

元々の元本がない方は「毎月自身の許容できるリスクの範囲内で一括投資」という名の実質積立投資をしていくのが良いと思います。


「一括投資と積立投資どちらが良いのか?」については、

過去記事を参考にしていただければ幸いです。

→「https://etfsp500.com/archives/31191964.html


「長期・分散・積立」という標語もありますが、

個人的には「長期・分散・低コスト」の方がしっくりきます。

コストは絶対に運用成果に関わってくる最重要な問題の一つですが、積立は必ずしも「最適」とは言い難いですから。

とはいえ、積立投資にしろ積立貯蓄にしろ、やらないよりはやった方が資産形成において遥かにマシです。

「積立投資」にかぎったことではないのですが、そのメリットやデメリット、「効果」や「限界」をしっかりと理解したうえで、投資を続けていくことが大切だと思います。


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