
【暴落の王等 警告を発す】
ITバブルやリーマンショック、
コロナショックなど暴落を利用して荒稼ぎしてきた
名著「ブラックスワン」の著者としても知られるタレブ氏と、
その盟友で、タレブ氏がアドバイザーを務めるテールリスクファンド、
ユニバーサ・インベストメンツの創業者マーク・スピッツナーゲル氏が、
相次いで、現在の市場について警鐘を鳴らしています。
【コロナショック中の運用成績は+3612%】
さて、ここで一旦スピッツ・ナーゲル氏の紹介をしたいと思います。
スピッツ・ナーゲル氏率いるテールリスクファンド「ユニバーサ・インベストメンツ」は、
コロナショック渦の2020年3月に+3612%。
2020年、1~3月期で+4144%のリターンを記録しています。
同ファンドは、「ブラック・スワン」の著者ナシーム・タレブ氏がアドバイザー。
「ブラックスワンの回避法 」のマーク・スピッツナーゲルが社長兼最高投資責任者を勤める、
極端な株式市場の下落から利益を得る方法に特化したファンドです。
市場の暴落や不確実性について語らせたら、右に出る投資家はそうはいません。
リーマンショック後、このようなコンセプトのファンドは一時人気となり、似たようなブラックスワンファンドが多く誕生しましたが、その後の上昇相場でほとんどのファンドが姿を消していきました。
しかし、スピッツナーゲル氏のファンドは現在でもなお上手く運用を続けています。
しかし、スピッツナーゲル氏のファンドは現在でもなお上手く運用を続けています。
【タレブ氏の警告】
投資家の「ディズニーランド」終わった、ブラックスワン著者が警告
タレブ氏はユニバーサ・インベストメンツなどがマイアミで開いたイベントで、
「ディズニーランドは終わり、子供は学校に戻る」といつものタレブ節を交えつつ、
投資家のディズニーランドは終わり、
「過去15年のように上手くいかなくなるだろう」と持論を述べました。
超低金利時代が巨大な資産バブルをつくり出し、
不平等を加速させたとタレブ氏は主張。
米金融当局が以前のような水準に金利を引き上げる一方で、
投資家は高金利の世界に戻る用意がほとんど整っていないとの見解を示した。
金融危機で緩和マネーがあふれたため、過去15年で投資家はキャッシュフローの重要性を忘れたと論じ、仮想通貨は低金利時代が続いた市場の甘さを表していると指摘。
「この数年、資産は恐ろしく膨張した。腫瘍のようにだ。この表現が最も適していると思う」と語った。
タレブ氏によると、低金利下で膨らんだ「腫瘍」はビットコインから不動産価格に至るまであちこちで見受けられる。
そのような「幻想の富」は推計5000億ドル(約65兆円)余りに上るという。
ブルームバーグ
※なお、タレブ氏は2021年初めに保有していたビットコインを手放しています。
【スピッツナーゲル氏の見解】
また、マーク・スピッツナーゲル氏も、
投資家向けの書簡で「客観的に見ても、金融史上最大の発火装置および時限爆弾といえる。
その規模は1920年代後期より大きく、当時のような結果を市場にもたらす可能性が高い」と警鐘を鳴らしています。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版@WSJJapan
ブラックスワンの番人「メガ時限爆弾」を警告
2023/02/01 16:25:05
#投資
https://t.co/wqD0aZUUiw
1月S&P500は6%以上上昇しましたが、油断している投資家の方は、
あのタレブ氏が「しばらくの間、状況はよくないだろう。現在のバリュエーションは歴史上で最も奇妙だ」と指摘するくらいの状況なんだ。
というくらいの認識を持ってもいいのかもしれません。
【まとめ】
さて、これらの予想が当たるかどうかはわかりません。
また、スピッツナーゲル氏はタイミングを計ることや、個人投資家が安易にヘッジに走ることには否定的だったりもします。
詳しくは過去記事に書きましたが、過去の発言の一部を簡単に紹介すると
「(暴落はいつくるかわからないので)保険とは「常に」かけて置くものだ」
「リスクパリティや低ボラティリティー戦略などの人気のあるヘッジファンド戦略は、市場がブラックスワンに襲われたとき、リターンを改善することはほとんどない。実際、彼らは長期的にお金を失う可能性がある(コスト負け)。戦術的にリスクを軽減しようとする人は焼け石に水になってしまう」
「ユニバーサ・インベストメンツを再現しようとしたプロのファンドがことごとく失敗していったように、個人投資家もこのファンドを変に再現しようとして、リターンを損ねている」
では、具体的に個人投資家はどうすればよいのでしょう。
ナーゲル氏の個人投資家へのアドバイスとその結論は至ってシンプルです。
「株を買って長く保有するだけ」
「株価暴落が迫っているとしても、株式への長期投資は資産を最大化する方法だ」
明日はブラックかホワイトかわかりませんが、
私はいつもどおり、株式への長期投資を続けていきたいと思います。
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