【6月8日 米国株式市場】

ダウ    33,833 +0.50% 
S&P500     4,293 +0.62%
ナスダック 13,238 +1.02%

米国株式市場は上昇。ハイテク株が市場をけん引。

S&P500は、昨年10月の直近安値からの上昇率が20%を超えたため、強気相場入りとなりました。

新規失業保険申請件数が労働市場の緩みを示唆。

これによって、インフレ圧力の低下とFRBの引き締め政策の終了への期待が高まりました。


ラッセル2000は‐0.41%と小型株は反落。

VXUS(全世界株式除く米)は+0.88%と上昇しました。

米10年債利回りは3.721%。‐0.068と低下。

VIX指数は13.65。‐0.29と低下。

恐怖指数のVIX指数はコロナショック後で最低水準を更新しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  138.86 +0.01%
NY原油  71.29 ‐1.7%
NY金   1,965 +1.15%

原油は反落。米国とイランが核合意に近づいているとのの報道を受け、イラン産原油の輸出拡大につながり得るとの見方から、一時4%近く下げました。

FRBの引き締め観測が後退したため金は反発。

ビットコインは26,575ドル。+0.87%と上昇しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

一般消費財 +1.56%
情報技術  +1.20%
生活必需品 +0.74%
ヘルスケア +0.65%
公益    +0.40%
通信    +0.26%
資本財   +0.18%
金融    ‐0.12%
素材    ‐0.35%
エネルギー ‐0.44%
不動産   ‐0.63%

 一般消費財や情報技術などのグロース系セクターや生活必需品が大きく上昇。

エネルギーや不動産は下げました。

【スタイルボックス】

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サイズスタイル別にみると大型グロース株が上昇。

小型バリュー株が下落し、昨日とほぼ真逆の結果となりました。

【個別株】

Amazonが+2.94%と上昇。ウェルズ・ファーゴが投資判断「オーバーウエート」としてカバーを開始。

ゲームストップは‐17.9%と大幅安。決算で予想外の赤字となった他、CEOが退任し交代となりました。


【米新規失業保険申請件数】

〇米新規失業保険申請件数(6/3までの週)

結果 26.1万件 予想 23.5万件 前回 23.3万件

〇米失業保険継続受給者数(5/27までの週)

結果 175.7万人 予想 180.2万人 前回 179.4万人

新規失業保険申請件数は前週から2.8万増加し、予想を大きく上回りました。増加幅は約2年ぶり の大きさとなり、労働市場は堅調ながらも、緩みつつあることが示唆されました。

労働市場の軟化は景気後退にも繋がりますが、インフレの抑制とFRBの引き締め政策の終了への期待を高める材料にもなります。

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フェドウォッチによると、現在6月の利上げ停止の確率を71%、7月の0.25%の利上げ確率を51%と短期金融市場は織り込んでいます。

利上げが行われるかどうかに加えて、いつまで高い水準の金利を維持するかにも注目が集まっています。


【まとめ】

米国株式市場は上昇。定義上はS&P500は強気相場入りとなりました。だた、今後どうなるかはわかりませんのでこれに喜んだり、気を大きくしないよう注意しましょう。

ここ最近はAI関連の話題で上昇していたハイテク株ですが、昨年は高い金利が長く続くことが懸念され苦戦が続いていました。

労働市場のゆるみは、インフレの抑制へとつながり、FRBの引き締めが修了することへとつながります。もし、今後利下げとなれば、高い金利で苦しめられたハイテク株にもう一段追い風が吹くかもしれません(すでにある程度株価に反映されているのかもしれません)。

ただ、今日も市場では、CPIの発表やFOMCを来週に控え、控えめな動きだと指摘するアナリストもいれば、新規失業保険申請件数に過剰反応したというアナリストもいて、いろいろな意見が飛び交っています。

様々な人の思惑や期待や願望が価格を形成しているのが市場ですから、自分の考えや思い込みが全て正しいと決めつけないことが大切です。

先月は「地銀だ」「債務上限だ」と騒いでいましたが、VIX指数は最低水準にまで低下しました。

〇〇なら「もう何も怖くない」と油断するところでしょう。

ここ数週間で市場の雰囲気が一転したように、また逆に数週間で市場の雰囲気が大きく変わる可能性もあります。

リスクがあるからこそリターンが期待できる株式投資ということを忘れずに、良い時も悪い時も一喜一憂せず投資を続けていきましょう。

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