【6月8日 米国株式市場】

ダウ    33,665 +0.27%  
S&P500     4,267 ‐0.38%
ナスダック 13,104 ‐1.29%

米主要株価指数はまちまち。

ダウは上昇。S&P500は小幅に反落。Nasdaqは大きく下げました。

GAFAMやエヌビディア他、ハイテク株の下落が各指数を押し下げました。

カナダ中銀が予想外の利上げを受けて、米国のFRBの引き締めに対する警戒感も高まりました。

Nasdaqは5日ぶりに下落。

小型株のラッセル2000は2日連続で大きく上昇しました。

ラッセル2000は+1.78%と大きく上昇。

VXUS(全世界株式除く米)は‐0.75%と下落しました。

米10年債利回りは3.793%。+0.093と上昇。

VIX指数は13.94。‐0.14%と低下しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  140.08 +0.32% 
NY原油  72.46 +1.00%
NY金   1,940 ‐1.26%

ドル円は140円台前半。

原油は反発。金は三日ぶりに反落。

EIAの米原油の週間在庫統計では、予想の100万バレル増に対し、前週比50万バレル減と予想外に減少。これによって買いがやや優勢りました。

ビットコインは26,387ドル。‐3.02%と下落しました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

エネルギー +2.64%
不動産   +1.75%
公益    +1.70%
資本財   +1.59%
素材    +1.18%
金融    +0.33%
生活必需品 ‐0.33%
ヘルスケア ‐0.41%
一般消費財 ‐0.91%
情報技術  ‐1.62%
通信    ‐1.86%

全11セクター中6セクターが上昇。

エネルギーや公益が大きく上昇する一方で、

情報技術や通信などグロース系のセクターが大きく下落しました。

【スタイルボックス】


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バリュー株や中小型バリュー~コアが上昇。

大型グロース株が大きく下落しました。


【カナダの予想外の利上げ】

カナダ銀行(中銀)は市場予想に反して政策金利の引き上げを再開。

主要政策金利である翌日物金利は4.75%と、2001年以来の高水準に設定されました。景気の過熱などが理由とのこと。

「需給のバランスを取り戻しインフレ率を持続的に2%の目標へと回帰させられるほど、金融政策は十分に抑制的ではなかった」としています。

【米債券市場は利上げを織り込む】

米国債市場は7月末までに金融政策が引き締められる確率を100%として織り込みました。

金利スワップ市場では、7月のFOMC会合とリンクしたレートが5.33%に上昇。現在の実効FF金利5.08%を0.25%上回る水準に。

そしてそれが最後の利上げになると織り込まれています。

【ブラックロックの見解】

ブラックロックのグローバルファンダメンタル債券戦略責任者、マリリン・ワトソン氏は

「来週に向けてすべての関心は消費者物価指数(CPI)に集まる」

「インフレはなおも連邦公開市場委員会(FOMC)の目標を大きく上回っている。利上げ停止であれ、一回休みであれ、言い方は異なっても、今後はもう利上げがないという約束ができあがったわけではない」と指摘しています。


【まとめ】

市場では、5月消費者物価指数(CPI)の発表やFOMCに注目が集まっており、その前に上昇したハイテク株に、利確の動きが出たとの指摘もあります。

 FANG+指数は‐2.91%下落。GAFAM(旧SP5)やエヌビディアが大きく下落する一方で、S&P500は‐0.38%しか下げませんでした。

「SP5が下落すればS&P500は終わる」とか、逆に「SP5だけに投資すればよい」との意見もよく聞かれますが、今日は分散効果がよく発揮され、その他の銘柄がハイテク株の下落を下支えしました。

一理ある部分もあるものの、極端すぎる素人のような意見をあまり真に受けない方がよいでしょう。

タイトルなし

さて、市場ではカナダ中銀の予想外の利上げや、これまで発表された経済指標を受けて、7月以降のもう一段の利上げや引き締めを予想する動きが加速しました

ただ、元々FRBのドットプロットを無視して、勝手に利下げを期待して、織り込んでいたのは金融市場やウォール街の方なので。

個人的には、元々のFRBのベースシナリオに近い形で推移しているだけであり、金融市場が勝手に先を予想しようとして右往左往しているのが、なんだかなあと思います。

素人がこれ(ウォール街の予想をマネして情報発信するインフルエンサーなど)をマネしてPFをコロコロ変えると、成功するときもあれば失敗するときもありますが、長期的には、コストで自らのリターンを押し下げることにつながるので注意しましょう。

そういう意味では、一度も動かさなくてよいPFをずっと保有するというのは一つの理想形だとも思います。

いろいろな投資手法がありますが、

私自身は市場を丸抱えすることで、リスクを抑えつつ、セクターやサイクルのローテーションに自動的に超低コストで対応することができる、インデックスファンドを用いながら、気長に投資を続けていきたいと思います。

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