【5月16日 米国株式市場】
ダウ 33,012 ‐1.01%
S&P500 4,109 ‐0.64%
ナスダック 12,343 ‐0.18%
米国株式市場は下落。S&P500は約9割の銘柄が下落しました。
債務上限問題やホームデポの悪い決算が市場の重しとなりました。
ラッセル2000は‐1.44%と小型株は大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.94%と下げました。
米10年債利回りは3.540%。+0.032と上昇。
VIX指数は17.99。+0.87と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 136.35 +0.18%
NY原油 70.56 ‐0.77%
NY金 1,990 ‐1.51%
ドル円は136円台。
原油は小反落。金は下落しました。
ビットコインは26,970ドル。‐0.74%と低下しました。
【S&P500マップ】
アマゾンは2%、アルファベット2.6%上昇。S&P500企業の9割近くが下落した中、この2つの銘柄やハイテクセクターがS&P500を下支えしました。
【セクター】
通信 +0.59%
情報技術 +0.16%
一般消費財 ‐0.25%
ヘルスケア ‐0.82%
生活必需品 ‐0.88%
金融 ‐0.97%
資本財 ‐1.36%
素材 ‐1.64%
公益 ‐2.30%
エネルギー ‐2.53%
不動産 ‐2.60%
通信と情報技術以外の9セクターが下落。
特に、公益、エネルギー、不動産は2%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
中、小型株が大きく下落しました。
【個別株】
〇ホーム・デポ ‐2.10%
決算を受けて下落。EPSは予想を上回ったものの、米国が不調で既存店売上高が予想以上の減収。売上高も予想を下回りました。
ガイダンスも景気後退の不確実性を理由に、予想以上の減収を見込みました。
米国経済の2/3を占める個人消費の先行きを占ううえで不穏な決算となりました。今週末には、ターゲットやウォルマートなど、他の大手小売企業も決算を発表する予定です。
【4月の米小売売上高】
〇小売売上高(除く自動車)
前月比 0.4% 予想 0.4%・前回 ‐0.8%
4月の小売売上高は、3カ月ぶりにプラスとなりましたが予想は下回りました。自動車を除く指数は予想と一致。堅調な個人消費を示唆しました。
インフレや高い借り入れコストといった逆風の中でも消費が持ちこたえていることが示唆され、6月利上げを排除するような材料とはなりませんでした。
アネックス・ウェルスマネジメントのチーフエコノミスト、ブライアンは「小売売上高は人々が大きなチケットやスポーツ用品などの裁量的なカテゴリーを減らし始めていることを示している」と指摘しています。
〇設備稼働率 79.7% 予想 79.7%・前回 79.8%
このところ苦戦が示唆されていた米製同業ですが、4月の鉱工業生産は予想外の伸びを示しました。設備稼働率は予想と一致。
【債務上限問題を巡る協議】
6月1日のデットラインが近づく中、バイデン大統領とマッカーシー下院議長等は今月2回目の会談。
マッカーシー下院議長は会合後に「債務上限交渉はまだ合意には程遠いが、今週末までに合意に至る可能性はまだある」とコメント。
ウォール街の大半は、合意に達しないことは、双方にとって非常に大きな痛手となるため、連邦政府が合意に達すると予想しています。
しかし、米国議会はこのような問題に対して、歴史的に「ギリギリまで待つ」という傾向があり、それ自体が市場の不安を煽っている可能性があります。
【FRB関係者の発言】
〇クリーブランド連銀のメスター総裁
「長期的な経済成長の鈍化に対して金融当局が打てる手はそれほど多くない」「インフレを抑制することで、自分たちの役割を果たすことはできる」と発言。
〇リッチモンド連銀のバーキン総裁
「インフレ沈静化に成功したとの確証はまだ得ていないとし、必要とあればさらなる利上げも辞さない」との見解を示しました。
〇NY連銀のウィリアムズ総裁
【まとめ】
S&P500の9割の銘柄が下落しました。
とはいえ、‐0.64%という数字は一日の動きとしてはよくあることなので、騒ぐこともないでしょう。
ウォール街では、デフォルト問題は解決に向かう。FRBが6月の金利を据え置くというのが大方の予想です。
もし、利上げ停止となれば、約1年ぶりに利上げを行わないFOMCとなります。FRBが金利を据え置くことで、経済と金融市場に余裕が生まれる可能性があります。
金融市場は、「利上げ停止からの利下げ」と織り込んでいますが、FRB関係者からはタカ派なコメントが続いていることから、ここ数日で利上げを予想する人の割合が増えてきています。
これに対して、いろいろな戦略が考えられますが、
私自身はパッシブ運用のインデックス投資をしているので、特に特別にどうこうすることはなく、いつも通り投資を続けていきたいと思います。
もし、市場の大方の予想を裏切り、デフォルトや利上げが続いて、市場が混乱し、暴落したら、それはそれで投資機会になり得ます。景気後退による株価下落も同様です。
あえて変に「暴落待ち」とかはしませんが、今のうちから入金力を高める努力をして、そういう機会があれば、よりたくさん投資できるよう努めていきたいと思います。
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ダウ 33,012 ‐1.01%
S&P500 4,109 ‐0.64%
ナスダック 12,343 ‐0.18%
米国株式市場は下落。S&P500は約9割の銘柄が下落しました。
債務上限問題やホームデポの悪い決算が市場の重しとなりました。
ラッセル2000は‐1.44%と小型株は大きく下落。
VXUS(全世界株式除く米)も‐0.94%と下げました。
米10年債利回りは3.540%。+0.032と上昇。
VIX指数は17.99。+0.87と上昇しました。
【為替・コモディティー】
ドル円 136.35 +0.18%
NY原油 70.56 ‐0.77%
NY金 1,990 ‐1.51%
ドル円は136円台。
原油は小反落。金は下落しました。
ビットコインは26,970ドル。‐0.74%と低下しました。
【S&P500マップ】
アマゾンは2%、アルファベット2.6%上昇。S&P500企業の9割近くが下落した中、この2つの銘柄やハイテクセクターがS&P500を下支えしました。
エクソンモービルが2.4%、シェブロンが2.3%下落。エネルギー会社が市場の重石となりました。
【セクター】
通信 +0.59%
情報技術 +0.16%
一般消費財 ‐0.25%
ヘルスケア ‐0.82%
生活必需品 ‐0.88%
金融 ‐0.97%
資本財 ‐1.36%
素材 ‐1.64%
公益 ‐2.30%
エネルギー ‐2.53%
不動産 ‐2.60%
通信と情報技術以外の9セクターが下落。
特に、公益、エネルギー、不動産は2%以上下落しました。
【スタイルボックス】
全てのサイズとスタイルが下落。
中、小型株が大きく下落しました。
【個別株】
〇ホーム・デポ ‐2.10%
決算を受けて下落。EPSは予想を上回ったものの、米国が不調で既存店売上高が予想以上の減収。売上高も予想を下回りました。
ガイダンスも景気後退の不確実性を理由に、予想以上の減収を見込みました。
米国経済の2/3を占める個人消費の先行きを占ううえで不穏な決算となりました。今週末には、ターゲットやウォルマートなど、他の大手小売企業も決算を発表する予定です。
【4月の米小売売上高】
〇小売売上高
前月比 0.4% 予想 0.8%・前回 ‐1.0%
前月比 0.4% 予想 0.8%・前回 ‐1.0%
〇小売売上高(除く自動車)
前月比 0.4% 予想 0.4%・前回 ‐0.8%
インフレや高い借り入れコストといった逆風の中でも消費が持ちこたえていることが示唆され、6月利上げを排除するような材料とはなりませんでした。
アネックス・ウェルスマネジメントのチーフエコノミスト、ブライアンは「小売売上高は人々が大きなチケットやスポーツ用品などの裁量的なカテゴリーを減らし始めていることを示している」と指摘しています。
【4月鉱工業生産】
〇鉱工業生産(前月比)0.5% 予想 0.0%・前回 0.4%
〇鉱工業生産(前月比)0.5% 予想 0.0%・前回 0.4%
〇設備稼働率 79.7% 予想 79.7%・前回 79.8%
このところ苦戦が示唆されていた米製同業ですが、4月の鉱工業生産は予想外の伸びを示しました。設備稼働率は予想と一致。
【債務上限問題を巡る協議】
6月1日のデットラインが近づく中、バイデン大統領とマッカーシー下院議長等は今月2回目の会談。
マッカーシー下院議長は会合後に「債務上限交渉はまだ合意には程遠いが、今週末までに合意に至る可能性はまだある」とコメント。
一方、バイデン大統領は「議会指導部との債務上限を巡る協議は良好で生産的」「デフォルト回避を確実にするため、スタッフが毎日協議する」とコメントしています。
ウォール街の大半は、合意に達しないことは、双方にとって非常に大きな痛手となるため、連邦政府が合意に達すると予想しています。
しかし、米国議会はこのような問題に対して、歴史的に「ギリギリまで待つ」という傾向があり、それ自体が市場の不安を煽っている可能性があります。
【FRB関係者の発言】
〇クリーブランド連銀のメスター総裁
「長期的な経済成長の鈍化に対して金融当局が打てる手はそれほど多くない」「インフレを抑制することで、自分たちの役割を果たすことはできる」と発言。
〇リッチモンド連銀のバーキン総裁
「インフレ沈静化に成功したとの確証はまだ得ていないとし、必要とあればさらなる利上げも辞さない」との見解を示しました。
〇NY連銀のウィリアムズ総裁
「インフレは徐々に正しい方向に向かっている」「今年も経済成長が続くと予想」「これまでの利上げが経済に与えた影響に関して情報を集める必要がある」と語りました。
【まとめ】
S&P500の9割の銘柄が下落しました。
とはいえ、‐0.64%という数字は一日の動きとしてはよくあることなので、騒ぐこともないでしょう。
ウォール街では、デフォルト問題は解決に向かう。FRBが6月の金利を据え置くというのが大方の予想です。
もし、利上げ停止となれば、約1年ぶりに利上げを行わないFOMCとなります。FRBが金利を据え置くことで、経済と金融市場に余裕が生まれる可能性があります。
金融市場は、「利上げ停止からの利下げ」と織り込んでいますが、FRB関係者からはタカ派なコメントが続いていることから、ここ数日で利上げを予想する人の割合が増えてきています。
これに対して、いろいろな戦略が考えられますが、
私自身はパッシブ運用のインデックス投資をしているので、特に特別にどうこうすることはなく、いつも通り投資を続けていきたいと思います。
もし、市場の大方の予想を裏切り、デフォルトや利上げが続いて、市場が混乱し、暴落したら、それはそれで投資機会になり得ます。景気後退による株価下落も同様です。
あえて変に「暴落待ち」とかはしませんが、今のうちから入金力を高める努力をして、そういう機会があれば、よりたくさん投資できるよう努めていきたいと思います。
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