
【ファーストリパブリックバンクとインデックスファンド】
経営破綻とJPモルガンチェースによる買収が発表された
ファーストリパブリックバンクについて、
米バンガードコメントを出していたので紹介します。
Securities issued by First Republic, including stocks and bonds, represented less than 0.01% of U.S.-domiciled Vanguard fund assets as of March 31, 2023.1
The U.S.-domiciled Vanguard funds that held First Republic stock or bonds as of that date had, at most, 0.08% of their net assets invested in those securities. All the holdings were in index funds, which seek to mirror as closely as possible the performance of their market-based benchmarks. No actively managed Vanguard funds, including money market funds, had exposure to First Republic securities as of March 31, 2023.
2023年3月31日現在、バンガードのファンドのファーストリパブリック証券への株式や債券を含むエクスポージャーは、米国籍のバンガード・ファンドの資産の0.01%未満でした。
その時点でファーストリパブリックの株式や債券を保有していた米国籍のバンガードファンドは、最大でも純資産の0.08%をそれらの証券に投資していました。保有しているファンドはすべてインデックスファンドで、市場ベースのベンチマークのパフォーマンスをできるだけ忠実に再現することを目的としています。
2023年3月31日現在、マネーマーケット・ファンドを含むバンガードのアクティブ運用ファンドは、ファーストリパブリックの有価証券へのエクスポージャーを持っていません。
【安心感のある運用】
(私の感想)3月31日ですと、株価がだいぶ下がった後ですが、
アクティブ投資家にとっては、同業他社のアクティブファンドよりも比較的よい成績が続ているバンガードのアクティブファンドの運用の一端を垣間見れるコメントですね。
そして、市場を再現することを目的とした、インデックスファンドに投資をする投資家にとっては、よく分散されたPFを持っていることの強みを再確認できるコメントだと思います。
米国上場企業で10年間生存できる確率は約半分であり、米国企業が倒産したり、吸収合併されることはよくあることです。
また、PFの0.0数%を占めるにすぎない銘柄に対して、そこまで過度に心配する必要もないでしょう。
【ダメ銘柄を保有することはインデックス投資の弱点?】
よく、そういう企業を保有していることがインデックスファンドの弱点という方もいますが、将来どの企業がダメになり、良くなるかは事前にわかりません。
逆に、ダメ企業の業績が改善され株価が跳ね上がることもありますし、現在の優良企業が転落するなんてこともざらにあります。
どうなるかわからないからこその分散投資であり、仮にそれが弱点だとしても、その銘柄をショートするなどの解決策もあります。
特に記事や動画にして騒ぎ立てて「インデックス投資には弱点がある⇒○○の方がよい」とするほどでもないと思いますし、○○には大抵(?)というものが続くことが多いのでなんだかなあと思います。
【まとめ】
さて、私の話はおいておいて、バンガードのコメントを続けましょう。
FRBは高すぎるインフレ率との闘いを続けています。
2023年のアウトルックで述べたように、インフレ率の低下を目指した急速な金融引き締めは最終的に成功しますが、その代償として2023年に世界的な景気後退が起こるとバンガードは考えています。
金融引き締め政策は銀行システムにストレスを与え、信用形成を鈍らせます。
FRBが掲げるインフレ対策と金融安定化の目標との間の緊張関係は、今後数ヶ月間、市場のボラティリティを高める可能性が高いでしょう。
FRBの政策決定者は今年中にもう1~2回利上げを行い、5%から5.25%の範囲にすると予想しています。(←5月の利上げ前のコメント)、その後、2024年まで高い金利を維持する可能性が高いと思われます。
投資家にとって、予期せぬ、そして動きの速い経済・金融市場のニュースは不穏なものです。
しかし、多くの場合、投資家は熟考された資金計画やポートフォリオを維持することで、長期的に利益を得ることができると私たちは考えています。
【投資家にとって重要なこと】
しかし、多くの場合、投資家は熟考された資金計画やポートフォリオを維持することで、長期的に利益を得ることができると私たちは考えています。
【投資家にとって重要なこと】
私たちは、投資家が重視すべき点を次のように考えています
〇資産配分とリスク許容度の整合性
〇コストをコントロールすること
〇現実的な期待値(目標)を採用する。
〇幅広く分散されたファンドを保有すること
〇規律を維持すること。
一般に、投資家は、短期的な市場環境やパフォーマンスに対応するのではなく、自身の目標やリスク許容度、財務状況などに意味のある変化があった場合にのみ、ポートフォリオを変更すべきです。
以上。バンガードのコメントでした。
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