【企業の不正リスク】

私が個別銘柄投資を辞めた理由の一つに、

企業の不正・不祥事・粉飾等の問題があります。

これをやられると投資家はたまったものではありません。

今日とある優良会社の、

とある部署で不正が発生していてたとしても、

発覚し、公になるまでは、私達は気づくことができません。

米国でも

「ウォール街は詐欺とインチキを行き来している」

と、揶揄する言葉があります。


【米上場企業の不正の研究】

I・J・アレキサンダー・ダイク等は

1996年から2004年の証券集団訴訟を調べ、

7.5億円以上の時価総額を持つ、米上場企業の不正の件数を推定しました。

するとおもしろい傾向が見つかりました。

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株式市場が上昇するにつれて、企業の不正は増加し、

2001年にITバブルがはじけると、減少していったことがわかりました。

上げ相場では、企業はリスクを取ってでも不正に手を出す傾向があるようです。


【米国のねずみ講詐欺】

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強気相場の終わりごろ、

ねずみ講は上昇トレンドに乗ります。

一方で、

Tバブルやリーマンショックで市場が崩壊した後、

ねずみ講詐欺は急激に減少しました。


ちなみに、S&P500の四半期リターンと、

その四半期SEOが検挙したねずみ講詐欺には47.9%の相関があると推定されるそうです。

(うん、微妙ですね)

ただ、景気が良い時は、景気の悪い時に比べてねずみ講詐欺が流行る傾向はあります。

参照 適応的市場仮説―危機の時代の金融常識

この研究をしたディーソン等は、

ねずみ講詐欺は相場が下がる時には続けるのが難しくなるとの見解を示しています。


君が思うそのままのこと、

話す誰か見つけても

すぐに神と思っちゃダメさ。

お仕事でやってるだけかもよ。


なんてことは10年以上前から言われていますから、

引っかかって糸色望しないよう気をつけていきましょう。

ねずみ講の被害者は加害者と共通点があると引っかかりやすくなるそうです。



【まとめ・感想】

さて、ここからはねずみ講とは関係のないお話。

ウォーレン・バフェット氏は

「潮が引いた時、初めて誰が裸で泳いでいたかわかる」という有名な言葉を残していますが、

投資についてイケイケな発信をしているインフルエンサー等が

下落相場や長期停滞時にどんなことを言うのか、

私は少し楽しみにしています。

不景気だと広告収益も減るでしょうから、

お金を目的に発信をしている人は見切りをつけて、

さっさと違うビジネスを始めているかもしれません。

もちろん、それはそれでいいと思いますが、

たぶん、私はそんな時でも、

いつもどおり、こんなことを言っていると思います。

「航路を守り、VOOに投資を(以下略)・・・・」

いつもありがとうございます。

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