バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ

2015年からバンガードS&P500ETF(VOO)に長期投資してます。毎日、米国株や海外ETFを中心に投資・資産形成に役立つ情報を発信中。NISAやiDeCOも継続中。

【5月9日 米国株式市場】

ダウ    33,561 ‐0.17%
S&P500     4,119 ‐0.46%
ナスダック 12,179 ‐0.63%

米国株式市場は小幅に下落。

CPIや債務上限問題の協議を控え、市場では様子見が続いています。

ラッセル2000も‐0.27%と下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐0.46%と下落。

米10年債利回りは3.522%。+0.003と横ばい。

VIX指数は17.71。+0.73%と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  135.22 +0.11%
NY原油  73.53 +0.51%
NY金   2,037 +0.54%

ドル円は135円台前半。

原油と金は上昇しました。

ビットコインは27,631ドル。‐0.16%と小幅に下げました。


【S&P500マップ】
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【セクター】

資本財   +0.17%
エネルギー +0.04%
一般消費財 +0.02%
公益    ‐0.20%
生活必需品 ‐0.30%
金融    ‐0.37%
不動産   ‐0.41%
通信    ‐0.51%
ヘルスケア ‐0.69%
情報技術  ‐0.86%
素材    ‐0.93%

全11セクター中、資本財、エネルギー、一般消費財が小幅に上昇。

その他のセクターが下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが小幅に下げました。

【個別株】

〇ペイパル<PYPL> ‐12.73%

決算後に大きく下落。売上高や利益は予想を上回ったものの、ガイダンスで通期の調整後営業利益率の伸びの見通しを引き下げたことなどが嫌気されました。

〇パランティア<PLTR>+23.39%

決算後に大きく上昇。ガイダンスでは通期の売上高見通しを若干上方修正したほか、通期での営業利益の初の黒字見通しをさらに上方修正。同社の新しい人工知能プラットフォームに対する需要が「前例がない」と述べたことが好感されました。

〇ノババックス<NVAX>+27.79%

決算後に大きく上昇。従業員の約25%削減を含む構造改革計画を発表しました。


【CPIの発表を控える】

今日の21時30分にFRBや金融市場が注目する4月のCPI(消費者物価指数)が発表されます。

総合は3月と変わらず5.0%、エネルギーと食品を除くコア指数は5.5%(3月は5.6%)と予想されています。

良くも悪くも予想と大きく違う数字がでると株価が上下する可能性がありますが、焦りは禁物です。

【債務上限問題】

米債務上限問題に関しては本日の夕方16時ころにバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が会談を行予定です。

共和党が過半数を占める米下院では4.5兆ドルの歳出削減を条件に最大1.5兆ドルの債務上限を引き上げる法案を可決しています。ただ、民主党とバイデン大統領は反対の意向を示しており、

ホワイトハウスの報道官も短期的な債務上限延長はバイデン政権の計画ではないと表明。加えて、連邦政府のデフォルト(債務不履行)はあり得ないと強調しました。

イエレン米財務長官は債務上限引き上げに失敗すれば経済の大惨事に繋がると述べていた。早ければ6月1日にも資金枯渇のおそれがあると警告。

政治的な駆け引きが続き、気持ち悪さが残るものの、デフォルトや破壊的なシナリオは回避されるだろうとの見方が大半ですが、万が一があるだけに市場は行く末を見守っています。

【ウィリアムズ総裁の見解】

NY連銀のウィリアムズ総裁は「信用状況の推移とそれが成長や雇用、インフレの見通しに与える影響の見極めに特に重点を置いていく」と講演で発言。

6月のFOMCに関しては明言を避け、、先のFRBの声明同様、政策は会合ごとに定められ、入手するデータによって決まると強調しました。

こういったFRBメンバーの姿勢から、いつも以上に明日のCPIや11日のPPIが注目されています。


【まとめ】

米国株式市場は小幅に下落。ここ3週間同様小幅な動きが続いています。

市場では、インフレとFRBの政策、それを占ううえでの経済指標の発表が注目を集めており、

それに加えて、銀行の問題や債務不履行といった「通常は大丈夫だろうけど、万が一変に転べば破壊的な問題になりえる」リスクが懸念されています。

決算シーズンは最終盤を迎えていますが大半S&P500が企業が予想を上回る業績を発表。高金利やインフレといった環境下でも、投資家が思っているより企業が上手くやっていたことがわかりました、

ただ、これは、元々予想がかなり低く設定されていたことが要因でもあります。

金融市場は6月のFOMCの利上げ停止を織り込んでいますが、もう0.25%の利上げを予想する人たちも一定数おり、7月に至っては、利下げ、据え置き、利上げで予想が割れています。

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私たちよりも多くのデータを見ることができるFRBが明言を避け、より分析に注力しているプロの投資家たちでも意見が割れている展開です。

もちろん、今日のCPIや明日のPPIでまた動くと思いますが、あまりこうだと先行きを決めつけすぎず、自然体に構えること。出てきた経済指標やニュースにいちいち動揺して振り回されないことが大切です。

実際、インフレや金利、景気後退といった問題は、今週の経済指標が良かったからと言って解決するわけでもなくなるわけでもありません。

これら問題が解決するにはまだ少なくとも数カ月は投資家が付き合っていくテーマとなります。

重要な経済指標の発表も、長期投資家や中期投資家にとっては一通過点に過ぎないということを忘れないよう心掛けながら、いつも通り楽しく投資を続けていきましょう。

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